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全創造物への警告者¹となるべく、その僕(預言者*ムハンマド*)に識別²を下されたお方は、祝福にあふれておられる。
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1 高壁章158の訳注も参照。 2 「識別」に関しては、本頁の訳注1を参照。
(かれは)諸天と大地の王権がご自身に属し、子供を設けることなく、その王権においていかなる共同者もお持ちにならず、全てをお創りになり、それらを然るべく調整されたお方。
彼ら(シルク*の徒)は、かれをよそに神々¹を設けた。(それらは)それら自身が創られたものであり、何も創造することなく、自分自身に対する害も益も有さず²、死も生も再生(を司る力)も有してはいない。
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1 「神々」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。 2 自分以外の者に対して害も益も与えられないのは、尚更である(イブン・カスィール6:93参照)。
不信仰に陥った者*たちは、言った。「これ(クルアーン*)は彼(預言者*ムハンマド*)が捏造し、別の民¹がそれに関して彼に手を貸した、でっち上げに外ならない」。そして確かに、彼らは不正*と偽りの言葉を犯したのだ。
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1 「別の民」とは、ユダヤ教徒*などの啓典の民*や、外国人の占い師のことであるという説がある(アル=バガウィー3:435参照)。家畜章105、蜜蜂章103、煙霧章14も参照。
また、彼らは言った。「(クルアーン*は、)彼が描き写させた昔の人々のお伽話で、それは朝夕に、彼に読み聞かされているのだ」。
(使徒*よ、)言ってやれ。「諸天と大地における秘密をご存知のお方(アッラー*)が、それを彼に下されたのだ。本当にかれは、赦し深いお方、慈愛深い*お方なのだから」。
また、彼らは言った。「食べ物を口にし、市場を歩く¹この(自称)使徒*は、一体どういうことか?どうして彼のもとに(その正直さを証言する)天使*が下されて、彼と共に警告者とはならないのか?²
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1 彼らは使徒*が天使*であることを望み、生活の糧を稼ぐために売買を営むことなどは、使徒に相応(ふさわ)しく ないことだと思っていた(アッ=サァディー578頁参照)。 1 家畜章8-9、111、アル=ヒジュル章7-8、夜の旅章92も参照。
あるいは、(どうして)彼に(天から)財宝が下されたり、彼がそこから食する農園が現れたりはしないのか?」不正*者たちは、(信仰者たちに対して)言った。「あなた方は、魔術にかかった男に従っているに過ぎない」。
(使徒*よ、)見てみよ、彼らがあなたに対して、どんな譬えを挙げ、迷い去り¹、そして彼らが(正しい)道を見出すことが出来ずにいるかを?
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1 詳しくは、夜の旅章48とその訳注を参照。
もしお望みなら、(現世で)あなたにそれ¹よりも善い物ーーその下から河川が流れる楽園ーーを、そしてあなたに豪邸をお授けになるお方は、祝福にあふれておられる。
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1 「それ」とは、アーヤ*8で述べられているような物事のこと(アッ=シャウカーニー4:86参照)。
いや、彼らは(復活の)その時を、嘘とした。われら*は、その時を嘘呼ばわりする者に、烈火を用意しておいたというのに。
それ(地獄の烈火)が彼らを遠い場所から認める時、彼らはそれがいきり立つのと、呻くのを耳にする。¹
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1 王権章7-8も参照。
そして、がんじがらめにされて¹、その中の狭苦しい場所に放り込まれる時、彼らはそこで(自らの)破滅を祈る。²
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1 手と首が鎖で繋がれている(ムヤッサル361頁参照) 。イブラーヒーム*章49も参照。 2 苦しい罰から楽になろうと、自分たちに対して破滅を祈る(前掲書、同頁参照)。
(すると、こう声がかかる。)「この日、あなた方はただ一度だけの破滅を祈るのではなく、何度も破滅を祈るのだ」。¹
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1 これは、様々な種類の懲罰を、途切れることなく繰り返し味わうことを意味する(アル=カースィミー12:4569参照)。
(使徒*よ、)言ってやるがいい。「一体それがより善いのか、それとも敬虔*な者たちが約束された永遠の楽園なのか?それ(楽園)は彼らにとっての褒美であり、行き先なのである」。
そこには永遠に住む彼らのために、彼らが望むものがある。それはあなたの主*にとって、願われた約束¹だったのだから。
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1 「願われた約束」とは、イムラーン家章194にあるような預言者の願いであるとか、赦し深いお方章8にあるような天使*たちによる願いのこと(アル=クルトゥビー13:9-10参照)。
そして、かれ(アッラー*)が彼らと、彼らがアッラー*をよそに崇めていたものを召集され(、その崇められていたものに、こう)仰せられる日のこと(を思い起こさせよ)。「一体あなた方が、これらのわが僕たちを迷わせたのか?それとも、彼らが(自ら)道を迷ったのか?」
彼ら(アッラー*をよそに崇められていたもの)は、言う。「あなたに称え*あれ。あなたを差しおいて庇護者を設けることなど、私たちのすべきことではありませんでした。しかしあなたは、彼らとその先祖が教訓を忘れるまで、彼らを楽しませられました¹。彼らは、滅亡の民だったのです」。
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1 彼らは様々な恩恵を享受しながらも、欲望に溺(おぼ)れ 、アッラー*の教訓やその恩恵に対する感謝、かれの様々な御徴の熟慮(じゅくりょ)をおろそかにした(アル=バイダーウィー4:211参照)。蟻章4の訳注も参照。
(すると、シルク*を犯していた者たちに、こう言われる。)「彼らは、あなた方の言っていることを嘘とした。そしてあなた方は、(自分たちから懲罰を)逸らすことも、(自分たちを)助けることも出来ない。あなた方の内の不正*を働く者には、われら*が甚大な懲罰を味わわせるのだ」。¹
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1 同様の情景の描写として、雌牛章166-167、高壁章38、イブラーヒーム*章21-22、物語章63、部族連合章67-68、サバア章31-33、40-41も参照。
(使徒*よ、)われら*があなた以前、使徒*たちの内から(誰かを)遣わす時には決まって、彼らは食べ物を口にし、市場を歩いたものだった¹。また(人々よ、)われら*はあなた方を互いに対する試練²としたのである。「果たして、あなた方は、もとより、よくご覧になるお方なのだ。
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1 同様のアーヤ*として、ユースフ*章109、預言者*たち章8も参照。 2 現世とは、裕福な者、貧しい物、健康な者、病人など、様々な状態にある人々が、互いの権利と義務を果たすかどうかの試練の場である(アル=クルトゥビー13:18参照)。
また、(来世での)われら*との拝謁を望まない¹者たちは、言った。「どうして私たちに天使*たちが下されたり、あるいは私たちが自分たちの主*を拝見したりすることがないのか?²」彼らは確かに己に自惚れ、度を越して反抗していたのだ。
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1 この「望む」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。 2 これは、天使*やアッラー*に直接、預言者*ムハンマド*が主張することの正しさを証言させよ、という要求のこととされる(ムヤッサル362頁参照)。夜の旅章92も参照。
彼らが天使*たちを目にする日¹(のことを、思い起こさせよ。天使*たちは、こう言う)。「この日、罪悪者たちに吉報などない」。そして彼ら(天使*たち)は、言うのだ。「(天国が彼らに、)完全に禁じられたものとなれ!」
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1 人は自分の死期、死後の墓の中、復活の日*において天使*たちを目にする。不信仰者*たちはその時、現世で自分たちが要求していたのとは違う、恐ろしく厳しい姿の天使*たちを目にすることになる(前掲書、同頁参照)。
われら*は、彼らが(現世で)言った(一見よい)行いへと向かい、それらをばらばらの塵屑としてしまう。¹
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1 来世で人を益する行いは、そこにおいて以下の条件を満たしたものだけである:①アッラー*への信仰。②かれへの真摯さ③使徒*の教えに従っていること(ムヤッサル362頁参照)。雌牛章264、イムラーン家章117、イブラーヒーム*章18、御光章39-40も参照。
天国の住人はその日、(地獄の住人)より善い定住の場、より優れた休息の場にある。
天が割れて、薄い白雲が出現し、天使*たちが次々と下される日(のことを思い起こさせよ)。¹
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1 同様のアーヤ*として、雌牛章210、真実章15-17、暁章22も参照。
その日、真の王権は、慈悲あまねき*お方(アッラー*)に属する¹。そしてそれは不信仰者*たちにとって、困難な日なのだ。
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1 家畜章73「かれにこそ王権は属する」の訳注も参照。
不正*者が(悔しがって)自分の両手を噛み、(こう)言う日(のことを思い起こさせよ)。「あぁ、私が使徒*と共に、道¹を選んでいたらよかったのに!
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1 天国へと通じる、イスラーム*という「道」のこと(ムヤッサル362頁参照)。
我が災いよ¹、(不信仰な)何某を、親友としなければよかった!
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1 「我が災いよ」という表現については、食卓章31の訳注を参照。
かれは 確かに、教訓(クルアーン*)が私のもとに到来した時、私をそこから迷わせてしまったのだから」。シャイターン*はもとより、人間に対するとんでもない裏切り者である。¹
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1 シャイターン*はアーダム*の時代から、人々を騙(だま)し 、地獄の道連れとすることをその使命としている(高壁章16-17、20-22,27、イブラーヒーム*章22など参照)。
また、使徒*(ムハンマド*)は(主*に訴えて、)言った。「我が主*よ、本当に我が民は、このクルアーン*を放ったらかし¹にしてしまいました」。
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1 イブン・カスィール*によれば、「クルアーン*を放ったらかしにする」ことには、以下の物事が含まれる:それが読誦されている時、故意に声や音を立てて妨害すること(詳細にされた章26参照)。その学びと暗記、その熟慮と理解、それに則(のっと)った行いの放棄(ほうき)。それよりも詩や歌など、別なものに勤(いそ)しむこと(6:108参照)。
(あなたにそうしたのと)同様に、われら*は全ての預言者*に、罪悪者たちからなる敵を設けた¹のである。そして導き手と援助者は、あなたの主*だけで十分だ。
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1 同様のアーヤ*として、家畜章112-113も参照。
不信仰に陥った者*たちは、言った。「どうしてクルアーン*は(トーラー*や福音*のように)、彼(預言者*ムハンマド*)に一編に下されないのか?」われら*は。それによってあなたの心を堅固にすべく、(クルアーン*を)そのように(徐々に下)し¹、またそれを明瞭に区切ったのだ²。
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1 クルアーン*が徐々に下がることによって、安心と堅固さが上乗せされる。特に悲しいことが起こった時などは、過去に下されたものを思い起こすより、出来事の折々に直接下された方が、より強い作用と確固さをもたらすものである(アッ=サァディー582頁参照 )。夜の旅章106とその訳注も参照。 2 「明瞭に区切る」と訳した原語「タルティール」には、ここでは以下のような意味が含まれる。「優れた公正と明瞭な意味の言葉とする」「(啓示の時間を)区切って別々にする」「明瞭に区切りつつ、ゆっくりと読誦することを命じる(衣を纏う者章4とその訳注も参照)」(イブン・アーシュール19:20参照)。
また(使徒*よ)、彼ら(シルク*の徒)があなたに譬え¹を挙げれば、われら*は決まって、あなたに真理(の回答)と、(それに対する)よりよい説明をもたらすのである。
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1 この「譬え」については、夜の旅章48とその訳注を参照。
(彼らは)顔を下にした逆様の状態¹で、地獄へと集められる者たち。それらの者たちはより悪い場所にあり、より道を迷った者たちである。
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1 「顔から逆様の状態」に関しては、夜の旅章97とその訳注を参照。
われら*は確かにムーサー*に啓典(トーラー*)を授け、その兄ハールーン*を彼と共に片腕とした。
そして、われら*は言った。「(あなた方二人よ、)われら*の御徴¹を嘘呼ばわりした民のもとへ行(き、彼らを正しい信仰へと招)くのだ」。そして(彼らはムーサー*たちを信じなかったので、)われら*は彼らを徹底的に滅ぼした。
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1 この「御徴」は、アッラーの唯一性*を証明する数々のこと(ムヤッサル363頁参照)。
また、ヌーフ*の民を(滅ぼした)。彼らが使徒*たち¹を嘘つき呼ばわりした時、われら*は彼らを溺れさせ、彼ら(の溺死)を人々への御徴とした。そしてわれら*は不正*者たちに痛ましい懲罰を用意しておいたのだ。
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1 「使徒*たち」と複数形になっているのは、ある一人の使徒*を信じないことは、全ての使徒*を信じないことに等しいからである(前掲書、同頁参照)。
また、アード*、サムード*、ラッスの徒*、そしてその間の多くの世代を(滅ぼした)。
また、われら*は全て(の民)に譬え¹を挙げ(たが信じなかったので、彼ら)全てを完全に滅ぼした。
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1 アッラー*はこうして彼らの弁解の余地がなくなるまで、真実の根拠を明らかにされた。それでも、彼らは信じなかった(前掲書、同頁参照)。雌牛章98の訳注も参照。
彼らは確かに、忌まわしい雨を降らされた町を訪れた¹。一体、彼らはそれを(熟慮して)見ていなかったのか?いや、彼らは復活を望んではいなかった²のだ。
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1 この「町」とは、ルート*の民が住んでいたサムードの町のこと。マッカ*の人々は旅の際、そこを通りかかることがあったのだという(前掲書、同頁参照)。 1 この「望んではいなかった」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。
また(使徒*よ)、あなたを見れば、彼らはあなたを嘲笑の的とするだけ。(彼らは、こう言うのだ。)「一体これが、アッラー*が使徒*として遣わされた者だって?
本当に彼は私たちを、私たちの神々(偶像)から迷わせんばかりだった。もし私たちが、それら(の崇拝*)において辛抱強くなかったならば」。彼らはいずれ、彼らが懲罰を目にする時、誰がより道に迷っている者かを知ることになろう。
(使徒*よ、)言ってみよ、自分の欲望(への服従)を自分の崇拝*すべきもの(への服従)とした者¹について。一体あなたは、その者に対する代理人²なのか?
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1 これは正しい根拠を聞くことも見ることもなく、自分の欲望に従い、それを自分の宗教の基盤とする者のたとえ(アル=バイダーウィー4:219参照)。シルク*の徒は石を崇めては、それと違うものがよりよいと思うと今まで崇めていたものを捨て、別のものを崇めたものだった(アッ=タバリー8:6141参照)。 2 そのような者を信仰へと戻す義務を課せられた代理人なのか、ということ。そうではなく、預言者*は啓示を伝達し、警告する者でしかない(アル=クルトゥビー13:36参照)。
いや、あなたは、彼らの大半が(クルアーン*を熟慮して)聞いていると、あるいは分別していると思っているのか?彼らは家畜のようなものに外ならない。いや、彼らは(それら)より道に迷っているのだ。¹
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1 高壁章179とその訳注も参照。
一体あなたは、あなたの主*がいかに陰を引き伸ばされたかーーかれがお望みになれば、それを静止させ給うたであろうーーを、見ないのか?それからわれら*が、太陽をそれ(陰)に対する目印とされたのを?¹
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1 ここでの「陰」は、「完全なる明るさと完全なる闇との中間的状態」のこととされる(アッ=シャウカーニー4:106参照)。そして多くの解釈学者は、この「陰が引き伸ばされる」時間帯を、夜明けから日の出までの間だとしている。また、「太陽が陰の目印」というのは、太陽がなければ陰の存在も知られることがないため(イブン・カスィール6:113-114参照)。
それから、われら*はそれ(陰)を、われら*自身の方へと少しずつ掴み寄せる。¹
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1 つまり、太陽が高く昇るにつれて、陰も短くなって行く(ムヤッサル364頁参照) 。
かれ(アッラー*)は、あなた方のために夜を衣とし¹、眠りを休息とし、昼を展開(する時間)²とされたお方。
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1 そこに包み込まれて落ち着くものとして、夜が衣服に譬えられている(アッ=サァディー584頁参照 )。 2 地上に散らばり、生活の糧を求めるための時間のこと(ムヤッサル364頁参照)。
また、かれはそのご慈悲(雨)の前触れに吉報を告げる風を送ったお方。そしてわれら¹は、天から清浄な雨を降らせた。
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1 主語が「かれ」から「われら*」に転換していることについては、食卓章12「われら*」の訳注も参照。
(それは、)われら*がそれによって死んだ土地を生き返し、われら*が創った家畜や沢山の人間にそれを飲ませるため。
われら*は確かに、あなた方が教訓を得るべく、あなた方の間にそれ(雨)を振り分けた¹。そして大半の人々は、(われら*の恩恵に対する)否定以外を拒んだのである。
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1 この解釈には、「既に定められている量の雨を、各地に振り分けた」「雨を、様々な種類のものとして降らせた」「雨水による利益を多様なものとした」といった説がある。また、アーヤ*中の「それ」がクルアーン*(つまり、法規定や訓戒、譬えなどを多彩に示した、という意味)、あるいは風を指す、という説もある(アル=クルトゥビー13:57参照)。
また、もしわれら*が望めば、われら*は全ての町に警告者を遣わしたであろう。¹
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1 しかしアッラー*は、預言者*ムハンマド*を全人類へ遣わされ、彼らにクルアーン*を伝えることをご命じになった(ムヤッサル364頁参照)。
ならば不信仰者*らには従わず、彼らとはそれ(クルアーン*)によって¹大いに奮闘せよ。
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1 つまり、吉報や警告を含むクルアーン*のアーヤ*を伝達し、その明証によって論証することによって(アル=ビカーイー5:327参照)。
かれ(アッラー*)は、こちらは甘くて美味しく、こちらはしょっぱくて辛いという風に、二つの海を出会わされ、その二つの間に障壁を設けられ、完全に隔離されたお方。¹
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1 「二つの海を出会わされ」ではなく、「二つの海を分けられ」という解釈もある(アル=クルトゥビー13:58参照)。慈悲あまねき*お方章19-20も参照。
また、かれは水¹から人間をお創りになり、それ²を血縁関係と婚戚関係(からなるもの)とされたお方。もとより、あなたの主*は全能者であられる。
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1 この「水」は、男女の精液のこととされる(ムヤッサル364頁参照)。 2 この「それ」は、男女の子孫のこと(前掲書、同頁参照)。
彼ら(不信仰者*ら)はアッラー*をよそに、(それを崇拝*しても)自分たちを益もしなければ(、崇拝*しなくても)自分たちを害もしないものを崇めている。不信仰者*はそもそも、その主*に対する(シャイターン*の)援助者¹なのである。
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1 シルク*と罪において、シャイターン*を援助する者(前掲書、同頁参照)。
(使徒*よ、)われら*があなたを遣わしたのは、吉報を伝え、警告を告げる者¹としてに外ならない。
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1「吉報を伝え、警告を告げる」については、雌牛章119の訳注を参照。
言うのだ。「私はそのこと(啓示の伝達)について、あなた方にいかなる見返り¹も要求してはいない。しかし、自分の主*へと道を選ぼうとする者のみ(、アッラー*ゆえに施すのであり、それは自分自身のために外ならないの)である」。
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1 この「見返り」については、家畜章90の訳注を参照。
そして、死ぬことのない永生する*お方(アッラー*)に全てを委ね、その称賛*と共にかれを称え*よ。その僕たちの罪に通暁されるお方は、かれだけで十分なのである。
(かれは)諸天と大地と、その間にあるものを六日間でお創りになり¹、それから御座に上がられた²お方で、慈悲あまねき*お方。ならば(預言者*よ)、それ³について通暁されたお方(ご自身)に尋ねよ。
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1 「六日間での天地創造」については、詳細にされた章9-12とその訳注も参照。 2 「御座に上がられた」については、高壁章54の訳注を参照。 3 この「それ」とは、諸天と大地の創造、御座に上がられたこと(アル=バガウィー3:453参照)。
彼ら(不信仰者*たち)に「慈悲あまねき*お方(アッラー*)にサジダ*せよ」と言われた時、彼らは(こう)言った。「慈悲あまねき*お方とは、誰なのか?¹一体私たちが、あなたが私たちに命じるものにサジダ*するというのか?」それは、彼らが(信仰から)離れ去ることに拍車をかけたのだ。(読誦のサジダ*)
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1 夜の旅章110、雷鳴章30とそれらの訳注、預言者*たち章36も参照。
天に正座を設けられ、そこに灯火¹と照る月を置かれたお方は、祝福にあふれておられる。
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1 この「灯火」は、太陽のこと(ムヤッサル365頁参照)。
また、かれは夜と昼を、(そこから)教訓を得たい者、あるいは(その恩恵に対し、アッラー*に)感謝を望む者のため、交替するものとされたお方。
慈悲あまねき*お方(アッラー*)の僕たちとは、地上を慎ましやかに歩く¹者たち。また無知な者たちが彼らに(嫌なことを)話しかければ、無難なこと²を語る者たち。
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1 弱々しさやわざとらしさではなく、落ち着きと厳(おご)そかさをもって歩くこと、とされる(イブン・カスィール6:122参照)。 2 つまり、罪からは程遠い物言いをし、無知な者に対して無知さで対抗するようなことから無難であること(アッ=サァディー586頁参照)。
また、自分たちの主*に(礼拝しつつ)サジダ*したり、立ったりしながら夜を過ごす者たち。
また、(こう)言う者たち。「我らが主*よ、私たちから地獄の懲罰を遠ざけて下さい。本当にその懲罰は、ずっと付いて回るものなのですから。
本当にそれは、定住地、滞在地として忌まわしいものです」。
また、出費した際には浪費もせず、守銭奴にもならず、その中間に程よくある者たち。
また、アッラー*と並べて別の神を祈らず¹、アッラー*が禁じられた者を正当な権利²なしには殺さず、姦通しない者たち。それ(らの大罪*)を行う者は誰でも、(来世で)罪(の報い)に出会うのだ。
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1 これはシルク*のこと。「神」については、雌牛章133の訳注を参照。 2 「正当な権利」については、家畜章151の訳注を参照。
復活の日*、彼には懲罰が倍増され、卑しめられつつ、そこで永遠に留まることになる。¹
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1 永遠に地獄に留まることになるのは、前アーヤ*で言及されていること全てを犯した者か、あるいはシルク*を犯した者(ムヤッサル366頁参照)。
但し、悔悟し、信仰し、正しい行い*を行う者、それらの者たちはアッラー*がその悪行を善行に換えて下さる。アッラー*はもとより、赦し深いお方、慈愛深い*お方なのだから。
また、悔悟し、正しい行い*を行う者、本当に彼はアッラー*に対して、まさしく悔悟しているのである。
また、偽りには立ち会わず¹、戯言(が語られている状況)に出逢えば、綺麗に通り過ぎる²者たち。
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1 つまり、偽りの証言を始め、アッラー*の御徴を笑いの種にすること、無意味な議論、陰口、悪評を立てること、悪口、名誉毀損(きそん)、嘲笑(ちょうしょう)など、あらゆる非合法な物事に関わらないこと(アッ=サァディー587頁参照)。 2 そのような場からは遠ざかり、自らの品位を保つべく、同席したり話に付き合ったりしないこと。そこには、下品な物事から目を背けること、他人の罪を大目に見てやること、直接的な表現が憚(はばか)れることを間接的に表現することなども、含まれる(アル=バイダーウィー4:229参照)。
また、その主*の御徴によって教訓を与えられれば、聾や盲目のようにはならず¹、それに対して(サジダ*して)崩れ落ちる者たち。
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1 これはつまり、クルアーン*のアーヤ*や、アッラーの唯一性*を示す証拠を提示されれば、それを疎(おろそ)かにせず、むしろそれを心で理解し、それによって眼が開かれた状態となること(ムヤッサル366頁参照)。夜の旅章107-109も参照。
また、「我らが主*よ、私たちの妻や子孫の内から、私たちに喜び¹をお授け下さい。そして私たちを、敬虔*な者たちへの導師として下さい」と言う者たち。
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1 この「喜び」とは、善良で敬虔な子孫のこととされる(アル=バガウィー3:459参照)。また「喜び」という表現については、マルヤム*章26の訳注を参照。
それらの者たち(慈悲あまねき*お方の僕たち)は、彼らの忍耐*ゆえに、(天国の)高き住まいによって報われる。そしてそこで、挨拶と平安¹を授かるのだ。
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1 天使*たちからの善い挨拶と、よい生活、あらゆる害悪からの無事のこと(ムヤッサル366頁参照)。雷鳴章24とその訳注も参照。
そこで永遠に留まる、それは定住地、滞在地として素晴らしいもの。
言ってやれ。「もし、あなた方の祈りがないのなら¹、我が主*はあなた方のことなど、お気にもかけられない。(不信仰者*たちよ、)あなた方は確かに、嘘つき呼ばわりしたのだから。ならば、やがて(あなた方には、)それ(懲罰)が必然となろう」。
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1 一説には、この「祈り」は「崇拝*」のこと。アッラー*はそもそも彼らをご自身のことを崇拝*し、かれの唯一性*を信じ、かれを称え*るように創造した(撒き散らすもの章56参照)のである(イブン・カスィール6:134参照)。
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