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誰にも制圧されない偉大なお方であり、創造と采配と法規定において英知あふれるお方アッラーからの、クルアーンの啓示。それはアッラー以外の者から下されたものではない。
使徒よ、われらはクルアーンをあなたに下した。それは真理にあふれ、それに含まれる情報は全て正しく、法規定は全て公正である。だからアッラーだけを崇拝せよ。多神から遠ざかり、かれの唯一性信仰に至誠を尽くせ。
アッラーにとっては、多神と無縁な宗教しかない。アッラー以外に偶像や崇拝対象を設ける者たちは、アッラーをよそにそれらを崇拝し、その崇拝にこのような言い訳をする。「わたしたちがそれらを崇拝するのは、それらがわたしたちをアッラーへと近づかせ、わたしたちの必要をかれに伝え、かれのもとでの執り成しをしてくれるためである。」アッラーは審判の日、アッラーだけを崇拝する信仰者たちと、多神を犯す不信仰者たちの間を、かれの唯一性に関して意見を異ならせていたことに関し、裁決を下される。アッラーは、かれに嘘をついて共同者があるとし、かれの恩恵に恩知らずな者を、真理へとお導きにはならない。
アッラーが子供を選ぶのなら、お望みの者を被造物の中から選んで子供の地位につけただろう。かれは、かれら多神教徒たちが言うことから無縁で崇高なお方。その本質、属性、行為において唯一で、そこにおいて共同者などないお方であり、全ての被造物を制圧するお方。
かれは大きな英知のために、天地を創造した。不正者たちが言うように、無意味に創造したのではない。かれは夜を昼に入れ、昼を夜にいれるが、一方が出現すれば他方は不在となる。またかれは太陽と月を仕えさせたが、そのいずれも決められた時であるこの生の終わりの時まで、進む。かれは敵に復讐する偉大なお方であり、誰にも制圧されることなく、悔悟する僕たちの罪を赦されるお方。
人々よ、主はあなた方を1人の人間であるアーダムから創り、そしてアーダムとその妻ハウワーから創造した。またあなた方のために、ラクダ、牛、羊、山羊の雌雄という、8種類のものを創った。かれはあなた方を母親の胎内で、腹部、胎盤という闇の中で、段階を経て形成する。これら全ての創造者が、あなた方の主アッラー。かれに王権は属し、アッラー以外に崇拝すべきものはない。なのに、どうしてあなた方はかれの崇拝から、何も創造しなければそれら自身が被造物であるようなものの崇拝へと逸れるのか?
人々よ、もしあなた方が主の不信仰に陥っても、アッラーはあなた方の信仰など必要とはしておらず、あなた方の不信仰がかれを害することもない。あなた方の不信仰は、あなた方自身を害するだけ。かれは僕たちが不信仰になるのをお喜びにはならず、それを命じもしない。アッラーは醜い事や悪事を命じることはないのだ。あなた方がアッラーにその恩恵を感謝し、かれを信じれば、かれはそれをお喜びになり、その状態を継続させて下さる。人が他人の罪を負うことはなく、人は自分の行いだけを問われる。そして審判の日には主のもとへと帰り行き、そこで現世での行いを告げられ、その報いを受ける。かれは僕たちの心中をご存知であり、かれに何も隠し事は出来ない。
不信仰者たちは病気、財産の消失、溺死への恐怖などの災難に襲われれば、主だけに立ち返って、その害を取り除いてくれるよう祈る。しかしアッラーが害を取り除いてくれるという恩恵をかけてくれた後には、それまですがりついていたアッラーを放棄し、かれの他に共同者を並べて崇拝する。それによって、アッラーに至る道をから他の人々を遠ざけてしまう。使徒よ、そのような者に言え。「残りの僅かな人生を、不信仰で楽しんでいよ。あなたは審判の日、地獄と付きっ切りになる者である。」
アッラーに服従し、夜に礼拝に立ち、主にサジダして過ごし、来世の罰を恐れ、かれの慈悲を望む者がよいのか?それとも苦境においてはアッラーを崇拝し、安楽な状況においてはかれを否定し、アッラーに共同者を並べる不信仰者がよいのか?使徒よ、言え。「アッラーを知るために、かれから命じられた義務を知る者たちと、そのことに全く無知な者たちは同様か?両者の違いを知るのは、正常な理性を持った者だけである。」
使徒よ、われとわが使徒たちを信じた者たちに言え。「そのご命令と禁止事項への服従によって主を畏れよ。現世でよい行いをする者には、現世では援助や健康や財産といったよいものがあり、来世では天国がある。アッラーの地は広いのだから、アッラーを禁じられることなく崇拝できる場所へと移住せよ。忍耐する者たちは審判の日、様々な多くの褒美を与えられよう。」
使徒よ、言え。「私はアッラーに、かれだけを至誠を尽くして崇拝するよう命じられた。
この共同体の中で、最初にかれに従う者になるよう、命じられたのだ。」
使徒よ、言え。「わたしは、もしアッラーに逆らい、従わなければ、偉大な審判の日の罰を恐れる。」
使徒よ、言え。「私はアッラーだけを、至誠を尽くして崇拝する。かれに並べて何も崇拝しない。
多神教徒たちよ、アッラーをよそに、あなた方が望む偶像を崇拝するがいい(これは脅しの意味の命令)。」使徒よ、言え。「真の損失者とは、天国に一緒に入れないか、または地獄に一緒に入ることにより、自分自身と家族を損失させた者。かれらはお互い永遠に会えない。これが疑念のない、明らかな損失である。」
かれらには上からも下からも、煙、炎、灼熱があるが、アッラーはそれらの罰によって僕たちを恐れさせるのだ。わが僕たちよ、わが命令と禁止事項への服従によって、われを畏れよ。
偶像も、アッラー以外に崇拝されているいかなるものも避け、アッラーに悔悟する者たちには、死後、墓の中、審判の日において天国の吉報がある。だから使徒よ、わが僕たちに吉報を告げよ。
かれらは言葉を聞けばよいものと醜いものを判別し、有益な最善の言葉に従う者たち。このような特徴を備えた者たちは、アッラーによって導かれた者たちであり、正しい理性を持った者たちである。
不信仰と迷いを続けているため、罰の言葉が定められた者については、使徒よ、あなたは導くことが出来ない。使徒よ、このような者を、あなたは地獄から救うことが出来るというのか?
だが、その命令と禁止事項への服従によって主を畏れる者たちには、高い居場所がある。それは互いに積み重なり、その下からは河川が流れている。アッラーはそれをかれらに約束したのであり、かれは約束を破らない。
あなた方は、アッラーが天から雨水を降らせ、それを泉や川に入れ、その水から様々な色の農産物を出すのを、見て知っている。それからかれは農産物を枯れさせるが、それを見る者よ、あなたは以前緑だったものが黄色くなり、枯れた後に散り散りになるのを見る。その中には、生きた心を持つ者にとっての教訓があるのだ。
アッラーがその胸をイスラームへと広げ、そこへと導き、主から眼を開かされた者は、アッラーを念じることから心が硬化した者と同様か?いや、全く同様でない。導かれた者たちには救いがあり、アッラーを念じることから心が硬化した者たちには損失がある。かれらは明らかに真理から迷っている。
アッラーは使徒ムハンマドに、最良の話であるクルアーンを下した。それはその正しさ、美しさ、調和、矛盾のなさにおいて各箇所が相似しており、説話、法規定、吉報・警告、真理の民の特徴・虚妄の民の特徴などが、数多く描写されている。主を畏れる者たちは、そこにある警告を聞けば戦慄を覚え、そこにある吉報を聞けばアッラーを念じることへと肌と心が和らぐ。クルアーンとその効果こそは、アッラーがお望みの者をそれによって導く導き。アッラーはかれが見捨てる者には導きを与えず、誰もそのような者を導くことは出来ない。
アッラーから導かれたことで現世において成功し、来世では天国に入れられるような者と、不信仰のまま死んで手足を縛られた状態で地獄に入れられた者とは同等か?しかもその者は逆さまにされた自分の顔しか、地獄を防ぐものはないのだ。不信仰と罪によって自らに不正を働いた者たちには、こう言われる。「不信仰と罪によって稼いでいたものを、味わえ。それがお前たちの報いだ。」
かれら多神教徒たちの前にも、数々の民が嘘呼ばわりした。それでかれらが予想さえしないところから、悔悟する準備もないままに、突然罰が訪れたのだ。
アッラーはその罰によって、現世においてはかれらに屈辱を与えたが、かれらを待ち受ける来世の罰はもっと凄惨で厳しいのである。かれらがそのことを知っていたのなら。
われらはムハンマドに下されたこのクルアーンの中で、善悪、真理と虚妄、信仰と不信仰といったことにおいて、人々に様々なたとえを挙げた。それはかれらが教訓を受け、真理によって行い、虚妄を放棄することを期待してのことである。
われらはそれをアラビア語のクルアーンとした。それに間違いや疑わしい部分はない。それはかれらがアッラーの命令と禁止事項への服従によって、かれを畏れるようになることを期待してのこと。
アッラーは、多神教徒と一神教徒のたとえとして、互いに争う共同者たちに所有された一人の男を挙げる。かれが、かれら(共同所有者)の一部を満足させれば、別の一部を怒らせることになり、大変困惑した状態にある。他方、一人の所有者に真摯に仕える男がいる。かれは所有者の望むことを知っており、安心し落ち着いている。これらの2人の男は同等だろうか?アッラーに賛美あれ。多くの者たちは知らないのであり、そのためにアッラーに別のものを並べるのだ。
使徒よ、あなたは死に、かれらも必ず死ぬことになる。
そして人々よ、あなた方は審判の日、互いに言い争っていることに関して主のもとで議論することになり、正しい者が誤った者から判別されることになる。
共同者、妻、子供など、アッラーにふさわしくないものをアッラーに結びつける者より、ひどい不正を働く者はいない。また、アッラーの使徒が伝える啓示を嘘よばわりする者より、ひどい不正を働く者はいない。アッラーと、その使徒が伝えるものを否定する者の居場所は、地獄ではないのか?いや、そうである。
預言者やそれ以外の者たちで、言葉と行いにおいて正直さをもたらす者、そしてそれを信じ、それに則って行う者、それらの者たちは主のご命令と禁止事項を守る、真に敬虔な者たち。
かれらには主のもとで、かれらが望むあらゆる永遠の楽しみがある。それは、創造主とその僕たちに対してよい行いをしていた者たちの報いである。
アッラーは、かれらが現世で行っていた最悪の罪をその悔悟のために抹消し、かれらが行っていた最善の善行に報いてくれる。
アッラーだけで宗教と現世におけるムハンマドの物事は十分であり、かれが敵から守って下さるのではないか。いや、かれだけで十分なのだ。使徒よ、かれらはその愚かさのため、かれらがアッラーをよそに崇めている偶像が、あなたを害するだろうと恐がらせる。アッラーが導くことから見捨てられた者には、いかなる導き手も存在しない。
アッラーが導いた者には、かれを迷わせる者はいない。アッラーは誰にも制圧されない偉大なお方であり、不信仰と罪を犯す者には応報されるお方ではないか?いや、かれは偉大で応報されるお方なのだ。
使徒よ、あなたがかれら多神教徒たちに「天地を創造したのは誰か?」と尋ねれば、かれらは言う。「アッラーがそれらを創った。」かれらの神々の無力さを明らかにして、言え。「あなた方がアッラーをよそに崇拝しているこれらの偶像について、言ってみよ。アッラーがわたしを害することを望んだら、誰がその害をわたしから除去してくれるのか?また、主がわたしに慈悲をかけることを望んだら、誰がそれを阻めるのか?」言え。「アッラーだけでわたしには十分。わたしは全ての物事において、かれに委任した。委任する者たちは、かれにのみ委任するがよい。」
使徒よ、言え。「わが民よ、あなた方が満足している多神教のまま、行っているがよい。わたしは主がわたしに命じたように、アッラーの唯一性への誘いと、かれだけに至誠を尽くして崇拝を行う。あなた方がその各々の結末を知ることになろう。
あなた方は、現世において誰に辱めの罰が下り、来世においては途絶えることのない永劫の罰が降りかかるか、知ることになろう。」
使徒よ、われらは人々に警告するため、クルアーンを真理と共にあなたに下した。導かれた者は導きによって自分自身を益したのであって、アッラーがそれによって利益を被るわけではない。また迷った者は迷いによって自らを害したのであり、アッラーがそのことで害を被ることもない。あなたはかれらに導きを強いる委任者でもなく、ただ自分が伝達を命じられたことをかれらに伝えるだけなのだ。
アッラーはその寿命が尽きた時、魂を召されるお方。また、寿命が尽きていない魂については、その睡眠の際に召され、死の決定がなされたものについては留め置き、そうでないものについては、アッラーのみがご存知になる定められた時期まで、解き放たれるお方。熟考する民にとって、魂の留置、解放、死生の中には、そのようなことがお出来の方には、死後の清算と報いのために人々を復活させることも可能だという証拠がある。
多神教徒たちは偶像を、アッラー以外にご利益が期待できる執り成し手とした。使徒よ、言え。「あなた方にも、自分たち自身にも利益をもたらすことが出来ず、理性も持たないものを、執り成し手とするのか?」それらは話すことも聞くことも見ることも出来ず、利益も害も及ぼすことの出来ない物体に過ぎないのに?
使徒よ、かれら多神教徒たちに言え。「アッラーだけに全ての執り成しは属する。かれのもとで、誰もかれの許しなしで執り成しは出来ず、またかれが満足した者にしか執り成しは出来ない。かれのみ天地の王権は属する。そして審判の日、あなた方は清算と報いのため、かれのもとへと戻り行き、そこで行いの報いを受けるのだ。」
アッラーだけが言及されれば、来世とそこで起きる復活、清算、報いなどを否定する多神教徒たちの心は嫌悪する。だがかれらがアッラーをよそに崇拝する偶像が言及されれば、かれらは有頂天になって喜ぶ。
使徒よ、言え。「天地を前例のない形で創造したお方アッラーよ、隠れたものも露わなものも全てご存知のお方よ。あなたこそが審判の日、僕たちが現世で意見を違えていたことについて、判決を下されます。その時、正しい者と間違っていた者、幸福な者と不幸な者が明らかになるのです。」
多神と罪によって不正を犯していた者に、地上の財産や宝があったとしたら、かれらはそれで、復活後に目にする厳罰を償おうとしただろう。だがかれらはそうすることが出来ない。もしそうしたとしても、それは受け入れられない。かれらは、予想さえしなかったアッラーからの様々な罰を、目の当たりにするのだ。
多神や罪といった、かれらが稼いだ悪事が、かれらの目の当たりになる。現世でかれらが警告されていたにも関わらず馬鹿にしていた罰が、かれらを包囲するのだ。
不信仰な人間は病や貧困などに襲われれば、それを解消してもらおうとわれらに祈る。しかしわれらが健康や財産などの恵みを授けてやれば、不信仰者はこう言うのだ。「アッラーはわたしがそれにふさわしいことを知っていたから、わたしにこれを授けたのだ。」実のところ、これは試練であり、着実に忍び寄る罰なのだ。だが多くの不信仰者はこのことを知らず、アッラーの恩恵に自惚れている。
かれら以前もやはり、不信仰者たちはこのようなことを言っていた。そしてかれらが手にしていた財産や地位は、何の役にも立たなかったのだ。
こうしてかれらは、かれらが稼いでいた多神や罪などの悪事の報いを受けた。それらの罪によって自らに不正を犯している現在の者たちもまた、過去の者たちと同様の悪事の報いを受けるだろう。かれらにはアッラーを出し抜くことも、かれに打ち勝つことも出来ない。
かれら多神教徒たちは、それが試練だということも知らずに、そんなことを言っていたのか?感謝するか恩知らずになるかを試すため、アッラーがお望みの者に豊かな糧を授け、忍耐するかアッラーの定めを憎む者になるかを試すために、お望みの者の糧を減少されるという試練だと知らずに?糧の増減の中には、信仰する民に対するアッラーのご采配の印がある。なぜならかれらこそが、その印を役立てるのであり、不信仰者はそれに背を向けるからだ。
使徒よ、アッラーに対する多神や罪の限りを尽くしたわが僕たちに、言え。「アッラーの慈悲と、あなた方の罪の赦しに絶望してはならない。」アッラーは悔悟する者の全ての罪をお赦しになる。かれは悔悟する者の罪をお赦しになり、慈しまれるお方。
悔悟と善行によって、主に立ち返り、服従せよ。審判の日の罰があなた方に降りかかる前に。その時、偶像や家族があなた方を罰から救ってくれることはない。
主がその使徒に下した最良のものであるクルアーンに従い、その命令と禁止事項を守れ。あなた方に罰が突然降りかかり、悔悟でそれに備えることも出来なくなる前に。
審判の日、人はひどい後悔から、こう言う。「自分は不信仰や罪によってアッラーへの義務を怠っていたこと、信仰と服従の民を嘲笑していたことを、本当に後悔する。」
または、かれは定めを言い訳にして、こう言う。「アッラーがわたしを導いていたら、わたしはそのご命令と禁止事項を守り、敬虔な者となったのに。」
あるいは、罰を目にした時、切望してこう言う。「現世に戻って悔悟することが出来たら、善行者となるのに。」
導きを望んでも、それは叶わない。あなたのもとにはわが印が届いたのに、あなたはそれを嘘よばわりし、高慢になった。あなたはアッラーとその印と使徒たちの否定者だったのだ。
あなたは審判の日、アッラーに共同者や子供があるとした捏造者たちの顔が、黒くなるのを見る。それは不幸の印。高慢にもアッラーとその使徒たちを信仰しなかった者たちの定住地は、地獄ではないのか?いや、そうなのである。
アッラーは、そのご命令と禁止事項を守ることで主を恐れていた者たちを罰から救い、天国という勝利の場に入れて下さる。かれらに罰が触れることはなく、現世で得られなかった幸運に悲しむこともない。
アッラーは全ての創造主であり、かれ以外に創造者はない。かれは全てを維持し、采配し、望みのままに行うお方。
かれにこそ、天地における財産の宝庫の鍵は属する。かれはそれらをお望みの者に授け、お望みの者から阻まれる。アッラーの印を否定する者たちこそは、損失者である。かれらは現世の生活では信仰から阻まれ、来世では永遠の地獄に入ることになるのだ。
使徒よ、あなたを偶像崇拝へと誘惑する多神教徒たちに言え。「主に対して無知な者たちよ、あなた方はわたしがアッラー以外のものを崇拝するよう命じるのか?アッラー以外に崇拝に値するものはない。わたしがかれ以外のものを崇拝することはない。」
使徒よ、アッラーはあなたと、あなた以前の使徒たちに、こう啓示した。「もしあなたがアッラー以外のものを崇拝すれば、あなたの善行は台無しになろう。そして現世では宗教の喪失によって、来世では罰によって、損失者となろう。
そうではなく、何も並べずにアッラーだけを崇拝せよ。自分に対するかれからの恩恵に、感謝深い者となるのだ。」
多神教徒たちは、アッラーに無能で弱小な被造物を並べた時、本当の意味でアッラーを偉大視しなかった。審判の日に、山々、木々、河川、海洋などを含む地上はアッラーに一掴みされ、7層の天はその右手によって折りたたまれるが、かれらはその力に対して不注意だった。多神教徒たちが言い、信じているようなことから、かれは無縁で崇高なお方。
ラッパを吹く任務を課された天使が吹く日、天地のあらゆる者は息絶える。そして天使が復活のためのラッパをもう一度吹くと、全ての者は生き返り、立ち上がって見回すのだ。アッラーがこれからかれらに、何をするのだろうかと。
僕たちの裁決のために偉大なる主が出現し、大地は輝く。人々の行いの帳簿が開かれ、預言者たちが連れて来られる。ムハンマドの共同体は預言者たちの言葉に対する証言をするために連れて来られ、アッラーは全ての者を正義によって裁く。その日、かれらが不正を受けることはない。悪行を足されることも、善行を差し引かれることもない。
アッラーは善行であれ悪行であれ、全ての者の報いを全うする。アッラーはかれらの行いをご存知であり、善行も悪行も隠すことは出来ない。かれはその日、かれらにその行いで報いるのだ。
天使たちはアッラーを否定した者たちを、惨めな集団として地獄に連れて来る。かれらが地獄にやって来ると、その門番の天使たちが扉を開け、かれらを迎えて咎めつつ言う。「あなた方のもとに、あなた方自身の内から使徒たちがやっては来なかったのか?そして啓示された主のアーヤをあなた方に読み、痛烈な罰のある審判の日の 会見について、あなた方に警告しなかったのか?」不信仰者たちはそれを認めて、言う。「はい。確かにそうでした。でも罰の言葉が不信仰者たちに定められ、わたしたちは不信仰だったのです。」
かれらに対して屈辱を与え、アッラーの慈悲と地獄からの脱出を絶望させるべく、こう言われる。「地獄の扉から入って、そこに永遠に住むがよい。真理に対して尊大だった者たちの定住地は、何と忌まわしいことか。」
そして天使たちは、そのご命令と禁止事項を守ることで主を恐れていた信仰者たちを、栄誉にあふれた集団として丁重に天国へ連れて来る。かれらが天国にやって来ると扉は開けられ、その門番の天使たちは言う。「あなた方はあらゆる悪と、あなた方が嫌う全ての物事から安全である。あなた方の心も行いもよいものだった。天国に入り、永遠にそこに留まるがよい。」
信仰者たちは天国に入ると、言う。「使徒たちの言葉を通して約束したことを、わたしたちに実現して下さったアッラーに、称賛あれ。かれはわたしたちに天国を約束し、天国の地を引き継がせて下さいました。わたしたちは天国の、どこでも望む場所に住むことが出来ます。」主のお顔を求めて善行を行う勤行者たちの褒美は、何と素晴らしいことか。
その日、天使たちは玉座を囲む。そしてかれらはアッラーが、不信仰者たちが言うようなかれにふさわしくないことから無縁な存在として、称える。かれは正義によって全ての被造物を裁き、栄誉を授けるべき者には栄誉を、罰を与えるべき者には罰を与える。そして、こう言われる。「信仰者の僕たちには慈悲を、不信仰者の僕たちには罰によって裁決を下された、被造物の主アッラーに称賛あれ。」
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