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不信仰であり、アッラー*の道から(人々)を阻んだ者たち、かれ(アッラー*)は彼らの行いを無に帰させ給う。
そしてかれは、信仰し、正しい行い*を行い、ムハンマド*に下されたものーーそれはかれらの主*からの真実ーーを信じる者たちの悪行を帳消しにされ、(現世と来世における)彼らの諸事を正される。
それというのも、不信仰に陥った者*たちは虚妄に従い、信仰する者たちはその主*からの真実に従うためである。このようにアッラー*は、彼らの様を人々に示される。
ゆえに(信仰者たちよ)、あなた方が不信仰に陥った者*たちと(戦場で)会ったならば、首への打撃を(食らわせよ)。やがて、あなた方が彼らを徹底的に痛めつけたならば、戦争が幕を引くまで(捕虜に)綱を縛りつけ、後に情けをかけて(無償で解放して)やるか、身代金(を受け取って解放する)か(、するのだ)。¹。(事は、)そうなのである。そしてアッラー*がお望みであったなら、(信仰者たちを、戦いなしで)彼ら(不信仰者*たち)に勝利させられただろう。だが(戦いが定められたのは)、あなた方の一方を別の一方で試練²におかけになるため。かれ(アッラー*)は、アッラー*の道において殺された(信仰)者たちの行い(に対する報い)を、無に帰させ給わない。
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1 捕虜はこのほか、「死刑」「奴隷*にする」などという選択肢もある(法学派によって相違の 見解あり)が、いずれもその決定権は、イスラーム*国家の統治者、あるいはその代理人に属する(クウェイト法学大全4:200-201)。アーヤ*20「戦いの命令」についての訳注、および戦利品*章67-68とその訳注も参照。 2 「試練」にいついては、雌牛章214、イムラーン家章186、悔悟章16、洞窟章7、蜘蛛章2、王権章2とそれらの訳注も参照。
かれ(アッラー*)は、彼らを導かれ、その諸事を正して下さろう。
そして彼らを、天国に入れて下さる。かれはそれを、彼らにご教示されたのだ¹。
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1 大半の解釈学者の見解では、「天国での各人の居場所を、ご教示された」という意味(アル=クルトゥビー16:231参照)。
信仰する者たちよ、もしあなた方がアッラー*(の宗教)を援助¹するならば、かれ(アッラー*)はあなた方を援助され、(戦いにおいて)あなた方の足を堅固にして下さろう。
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1 「アッラー*(の宗教)の援助」とは、アッラー*の道において戦い、その啓典によって裁決を下し、かれのご命令を守り、禁じられたものを避(さ)けること(ムヤッサル507頁参照)。
不信仰に陥った者*たち、彼らには没落があり、かれ(アッラー*)はその行いを無に帰させ給う。
それというのも、彼らがアッラー*が下されたもの(クルアーン*)を嫌ったためである。それでかれ(アッラー*)は。彼らの行いを台無しにされたのだ。
一体、彼ら(不信仰者*たち)は地上を旅して、彼ら以前の(不信仰)者*たちの結末が、どのようなものであったかを見なかったのか?アッラー*は彼らに対して破壊し尽くし給うたのであり、不信仰者*たちには(彼らを襲ったのと)同様のものがある。
それというのも、アッラー*こそが信仰する者たちの庇護者*であり、不信仰者*たちには庇護者などないからなのだ。
本当にアッラー*は、信仰し、正しい行い*を行う者たちを、その下から河川が流れる楽園に入れて下さる。一方、不信仰に陥った者*たちは(現世を)楽しみ、まるで家畜が食べるように(ひたすら)食べている。(地獄の)業火が、彼らの住処なのだ。
(使徒*よ、)われら*は、あなたを追い出した、あなたの町(マッカ*)よりも強力な町(の民)を、一体どれだけ滅ぼしたことか?そして彼らには、いかなる援助者もなかったのだ。
その主*の御許からの明証に依拠する者は、(シャイターン*によって)自分の悪行が目映く見せられ、自分たちの欲望¹に従う者と同様であろうか?
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1 この「欲望」は、シルク*をはじめとした罪のこと(ムヤッサル508頁参照)。
敬虔な*者たちに約束された天国の様子(とは、このようなもの):そこには、濁ることのない水の河川、その味わいが変わらない乳の河川、飲む者にとって美味な酒の河川、純粋な蜂蜜の河川がある。また、そこには彼らのためにあらゆる果実と、彼らの主からの(罪の)お赦しがある。(一体、この天国の中にある者は、)業火に永遠に留まり、煮えたぎる湯を飲ませられて腸が散り散りになってしまう者と、同様であろうか?
(預言者*よ、)彼ら(偽信者*たち)の内には、(理解することなく、ふざけ半分で)あなたに耳を傾ける者もいる。挙げ句、彼らはあなたのもとから出て行くと、(啓典の)知識を授けられた者たちに(、嘲笑してこう)言うのだ。「今、彼(ムハンマド*)は何を語ったのか?」アッラー*は、それらの者たちの心を(真理の理解から)塞がれた¹のであり、彼らは(不信仰と迷妄において)自分たちの欲望に従ったのである。
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1 「心を塞がれた」については、雌牛章7の訳注を参照。
一方、導かれた者たち¹はといえば、かれ(アッラー*)から導きを上乗せされ、敬虔さを授けられる。
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1 つまり、「導き」を求めた者たち(イブン・カスィール7:315参照)。
彼ら(真理を嘘呼ばわりする者たち)は、(復活の)その時が自分たちのもとに突然やって来るのを、待っているだけなのか?その予兆¹は、確かに到来したというのに。彼らのもとに(復活の時が)訪れた時、どうしても彼らの教訓(に益)があろうか?²
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1 預言者*ムハンマド*の到来は、復活の日*の予兆の一つ(前掲書、同頁参照)。 蜜蜂章1の訳注も参照。 1 復活の日*が到来した時、彼らは教訓を受け、信仰する。しかしその日、信仰が役立つことはない(アッ=シャンキーティー7:255参照 )。家畜章158とその訳注も参照。
ならば(預言者*よ)、アッラー*の外には(真に)崇拝*されるべき何ものもないことを知り、自分の罪のお赦しを乞うのだ。そして男の信仰者たちと、女の信仰者たちのためにも(罪の赦しを乞え)。アッラー*はあなた方の動作も、あなた方の住処¹もご存知であられる。
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1 この「動作」と「住処」の解釈には、それぞれ「現世における行動と、来世における行き先」「昼間の行動と、夜の寝場所」「父親の精巣から母親の子宮への移動、地上での居住地」などといった諸説がある(アル=バガウィー4:215参照)。
信仰する者たちは、言う。「どうして、(私たちに不信仰者*たちとの戦いを命じる)スーラ*が下されないのですか?」そして明確なスーラ*が下され、そこで戦い(の命令¹)が言及された時、(預言者*よ、)あなたは心に病がある者²たちが、死(の恐怖)ゆえに気絶する者の視線で、あなたを凝視するのを目にする。彼らには先決であるのに、³
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1 「戦いの命令」については、雌牛章190、悔悟章36とその訳注も参照。 2 アッラー*の宗教に対して疑念のある者や、偽信者のこと(ムヤッサル509頁参照)。 3 「彼らには先決である」ではなく、「彼らにもっと(破滅が)近づくよう 」という解釈もある。その場合、次のアーヤ*冒頭は「・・・が(、彼らにはより善い)」という意味(アル=バイダーウィー5:194参照)。
(アッラー*への)服従と、適切な言葉¹が。(不信仰者*との戦いという)ご命令が決定した時、彼らがアッラー*に正直だったなら、それが彼らにとってより善いことであったのだ。
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1 「適切な言葉」とは、イスラーム*の教えに沿った言葉のこと(ムヤッサル509頁参照)。
あなた方は、もし(イスラーム*の教えから)背を向けたら、地上で腐敗*を働いたり、自分たちの近親関係を断絶したりするのではないか?
それらの者たちは、アッラー*が呪われ¹、聾にされ、その目を盲目にされた²者たち。
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1 「アッラー*の呪い」については、雌牛章88の訳注を参照。 2 「聾」「盲目」については、雌牛章7、18、フード*章20とその訳注も参照。
一体、彼ら(偽信者*たち)は、クルアーン*を熟慮しないのか?いや、心に錠がかけられているのだ。
本当に、導きが明らかにされた後に及んで、背中を向けて(不信仰へと)退いた者たちに、シャイターン*は(彼らの過ちを)目映く見せ、彼らに(欺きの願望を)長引かせた¹のだ。
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1 婦人章120も参照。
それというのも彼らが、アッラー*が下されたものを嫌った者たちに対し、(こう)言った¹からである。「私たちはいくつかの事において、あなた方に従おう」。アッラー*は、彼らの秘密をご存知だというのに。
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1 この言葉を誰が誰に言ったかについては、「偽信者*たちが、シルク*の徒に言った」「偽信者*たちが、ユダヤ教徒*に言った」「その逆」という説がある(アッ=シャウカーニー5:51参照)。
では、天使*たちがその顔と背中を殴りつけつつ、彼ら(の魂)を取り上げる時(の状況)は、いかなるものとなろうか?¹
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1 この様子については、家畜章93、戦利品*章50とそれらの訳注を参照。
それというのも彼らは、アッラー*を激怒させることに従い、かれのご満悦を嫌ったからなのだ。それでかれ(アッラー*)は、彼らの行い(の褒美)を台無しにされたのである。
いや、心の中に病がある者たちは、アッラー*が彼らの(イスラーム*とムスリム*に対する)憎悪を(信仰者たちの眼前に)引き出されないとでも思い込んでいたのか?
そして(預言者*よ)、もしわれら*が望めば、われら*はあなたに彼らを(特定して)見せ、あなたは必ずや彼らをその特徴で知るであろう。また、あなたは必ずや(彼らの意図が見え隠れする)含みを持たせた言葉によって、彼らを知るのだ。アッラー*は、あなた方の行いをご存知である。
また(信仰者たちよ)、われら*は必ずや、あなた方を試練¹にかける。われら*が、あなた方の内の努力奮闘する者たちと、忍耐*ある者たちを如実に表し、あなた方の消息²を試すために。
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1 「試練」については、雌牛章214、イムラーン家章186、悔悟章16、洞窟章7、蜘蛛章2、王権章2とそれらの訳注も参照。 2 この「消息」の解釈については、「あなた方の行いについて、それが善いものだったか、あるいは悪いものだったか、知らせるもの」「信仰心と信仰者たちへの愛情において、それが誠実だったか、嘘だったかを知らせるもの」といった諸説がある(アル=バイダーウィー5:196参照)。
本当に不信仰であり、アッラー*の道から(人々を)阻み、自分たちに導きが明らかになった後に使徒*に歯向かった者たちは、少しもアッラー*(の宗教)を害することなどない。そしてかれ(アッラー*)はいずれ、彼らの行いを台無しにされるのである。
信仰する者たちよ、アッラー*に従い、使徒*に従え。そしてあなた方の行いを、(不信仰や罪で)無駄にしてはならない。
本当に不信仰であり、アッラー*の道から(人々を)阻み、それから不信仰者*のまま死んだ者たちを、アッラー*がお赦しになることはないのだ。
ならば(信仰者たちよ)、あなた方が優位者であるというのに、弱気になったり、講和へと呼びかけたりしてはならない¹。アッラー*は(その勝利と援助によって)、あなた方と共にあり、あなた方の行い(の褒美)を減らしたりはされないのだ。
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1 「不信仰者*との講和」については、不信仰者*の方から講和を申し入れてきた時には、それを受け入れるのも可能。戦利品*章61も参照(アッ=シャンキーティー7:390参照)。
現世の生活とは、遊興と戯れに過ぎない¹。もし、あなた方が信仰し、(アッラー*を)畏れる*なら、かれはあなた方にその褒美を授けられる。そして、あなた方の財産を(浄財*として、全て)要求されることはない。
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1 家畜章32の訳注も参照。
もし、かれ(アッラー*)がそれをあなた方に要求され、あなた方を無理強いさせられるならば、あなた方は出し惜しみし、かれはあなた方の憎悪を引き出されるだろう。
ほら、(信仰者たちよ、)あなた方という人たちは、アッラー*の道において出費することへと招かれているのに、あなた方の内には出し惜しみする者がいる。出し惜しみする者は誰でも、自分自身に出し惜しみしているに外ならない¹。アッラー*が満ち足りた*お方なのであり、あなた方が貧しい者たちなのだ。そして、もしあなた方が(アッラー*への信仰と服従に)背を向けるなら、かれ(アッラー*)はあなた方ではない別の民と(あなた方を)交換され、それから彼らはあなた方のように(アッラー*に不服従に)なることもないであろう。
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1 というのも彼らはそうすることで、自分たちにアッラー*からの褒美を禁じ、多くの善を取り損ねたからである(アッ=サァディー790頁参照) 。
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