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(復活の日*に、)天がわれ、¹
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1 識別章 25も参照(アル=クルトゥビー19:244参照)。
それ(天)が自分の主*(のご命令)を聞き、(そのご命令への服従が)義務づけられた時、
また、(山々が粉々にされて)大地が伸ばされ、
それ(大地)がその中にあるもの(死んだ人々、)を投げ出し、(彼らを)すっかり吐き出し、
それ(天)が自分の主*(のご命令)を聞き、(そのご命令への服従が)義務づけられた時、
人間よ、本当にあなたは、あなたの主*へと懸命に励む者であり、そして(復活の日*には)かれ¹と拝謁する身の上なのだ。
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1 その他、「自らの善悪の行いと直面する」という解釈もある(イブン・カスィール8:356参照)。
それで自分の(行いの)帳簿を、右手に渡された者はといえば、
易しい清算で、清算され、¹
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1 高壁章8の訳注も参照 。また、この時の様子については夜の旅章13-14、71とその訳注、洞窟章49、真実章19以降なども参照。
嬉々として(天国にいる)自分の家族¹のところへ、戻って行くことになろう。
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1 この「家族」の解釈には、「近親の内の、天国の住人」「現世で自分の妻子だった者たちで、先に天国に入った者たち」「アッラーが天国の民のために創造した、配偶者たち」「それら全員」といった諸説がある(アッ=シャウカーニー5:541参照)。
また、自分の(行いの)帳簿を自らの背後から渡された者はといえば、¹
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1 この日、彼らは右手を首に巻き付けられて縛(しば)られ、左手は背中に回されている状態なのだという(アル=バガウィー5:229参照)。真実章25も参照。
(自らに対して)破滅を祈り、¹
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1 この情景についての詳細については、識別章13-14とその訳注を参照(前掲書、同頁参照)。
烈火に入って炙られることとなろう。
実に彼は、(自分の行く末も考えず、)自分の家族のもとで喜々としていたのだから。
実に彼らは、(清算のために創造主のもとへ)戻ることなどあるまい、と考えていたのだ。
いや、(彼は蘇らされ、行いの報いを受ける、)本当にかれの主*はもとより、彼のことをよくご覧になるお方であったのだ。
われはまさに、夕焼けにかけて誓う。¹
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1 アーヤ*16-18の、アッラー*によるこの誓いについては、整列者章1の訳注を参照。
また、夜と、それが集めたもの¹にかけて、
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1 「夜が集めたもの」とは、昼間に活動する鳥類や動物を始め、夜に安らぎ、静かになる、全ての創造物のことを指すとされる(アル=カースィミー17:6110参照)。
また、(その光と形が)満ちた月にかけて(誓う)。
(人々よ、)あなた方は必ずや、ある段階から(別の)段階へと、乗り次いで(移転して)行くのである。¹
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1 精液、凝血、肉塊、魂が吹き込まれた状態、死、復活、という段階のこと(ムヤッサル589頁参照)。巡礼*章5、信仰者たち章13-16も参照。また、「復活の日*の厳しい状況の変化」「過去の不信仰な民*の宗教へと逆行すること」「順境と逆境、貧富、健康状態などの変化」「現世から来世への移行」といった解釈もある(アル=クルトゥビー19:278-280参照)。
では、彼らが(アッラー*と最後の日*を)信じないのは、どうしたわけか?
そして、彼らに対してクルアーン*が誦まれても、彼らがサジダ*しないのは?(読誦のサジダ*)
いや、不信仰に陥った者*たちは、(真実を)噓呼ばわりしている。
アッラー*は、彼らが(胸の内に)包み隠していること¹を、最もよくご存知なのに。
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1 つまり、クルアーン*が真実であることを知っていながら、それを頑迷(がんめい)に拒んでいること(ムヤッサル589頁参照)。
ならば、彼らに痛ましい懲罰の吉報を告げよ。¹
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1 「・・・懲罰の吉報を告げよ」については、イムラーン家章21の訳注を参照。
但し、信仰して正しい行い*を行う者たちは、別である。彼らには(来世で)、尽きることのない褒美¹があるのだ。
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1 「尽きることのない褒美」については、詳細にされた章8の訳注を参照。