surah.translation .

アリフ・ラーム・ミーム¹。
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1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーン*の冒頭に現れる文字群*」を参照。
それは完全無欠¹な啓典の御徴である。
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1 「完全無欠な啓典の御徴」については、ユーヌス*章1の訳注を参照。
導きと、善を尽くす*者たちへの慈悲。
(彼らは)礼拝を遵守*し、浄財*を払い、そして来世をこそ、まさに確信する者たち。
それらの者たちは、その主*の導きの上にあり、それらの者たちこそは成功者である。
人々の中には、知識もなくアッラー*の道から迷わせ、(アッラー*の御徴を)嘲笑の的とすべく、下らない話¹を買う者がいる。それらの者たち、彼らにこそ屈辱の懲罰があるのだ。
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1 「下らない話」とは、アッラーへの服従から勤(いそ)しませ、彼のお喜びから阻(はば)むような、あらゆる物事のこと(ムヤッサル25頁参照) 。
そして、われら*の御徴が読誦されたときには、まるでそれを聞かなかったかのように、あたかもその両耳に重しがあるかのように¹して、高慢にも立ち去った。ならば彼には、痛ましい懲罰の吉報を告げよ²。
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1 「耳に重しがある」については、家畜章25の訳注を参照。 1 「懲罰の吉報を告げる」という表現については、イムラーン家章21の訳注を参照。
本当に信仰し、正しい行い*を行う者たち、彼らには安寧の楽園がある。
彼らはそこに永遠に留まる。アッラー*の真実のお約束。かれは偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方。
アッラー*は諸天を、いかなる柱もなしにお創りになった。あなた方は、それを目にしている¹。また、かれは大地に、それがあなた方と共に揺れ動かないよう、堅固な山々を投げ入れられ、そこに地を歩むあらゆる生物を散開させられた。そしてわれら*²は天から(雨)水を降らせ、そこ(大地)にあらゆる貴い種類のものを生育させたのだ。
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1 この箇所の解釈については、雷鳴章2の訳注を参照。 2 この人称の移り変わりについては、食卓章12「われら*」の訳注を参照。
これがアッラー*の創造である。ならば(シルク*の徒よ)、彼以外の者たちが創ったものを、私に見せてみよ。いや、不正*者たちは紛れもない迷妄の中にあるのだ。
われら*は確かに、ルクマーン¹に英知²を授け(、こう言っ)た。「アッラー*に(その恩恵に対して)感謝せよ。感謝するならば、彼は自分自身を益するために感謝するに外ならないのであり、恩知らずになるのであれば、実にアッラー*は(そのような者の感謝を必要とはされない)満ち足りた*お方、称賛されるべき*お方なのである」。
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1 イブン・カスィール*によれば、大半の学者は、ルクマーンは預言者*ではなく、英知を授けられた人物であった、としている。一説には容色の優れない、エチオピア人奴隷であった(6:333-334参照)。 2 この「英知」は宗教理解、理性、正しい言葉のこととされる(ムヤッサル411頁参照)。
(使徒*よ、)ルクマーンがその息子に、彼を戒めつつ、(こう)言った時のこと(を思い起こさせよ)。「我が息子よ、アッラー*に対してシルク*を犯すのではない。本当にシルク*はまさしく、この上ない不正*なのだから」。
ーーわれら*は人間に、両親に対して(孝行を)命じた¹。彼の母親は、衰弱の上に衰弱を重ねて、彼を身ごもったのである。そして乳離れ(まで)は、二年かかるのだ。(われらは言った)。「われに感謝せよ。そしてあなたの両親に。われにこそ行先があ(り、そこでわれは全ての者に応報す)るのだから。
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1 夜の旅章23-24も参照。
そして(信仰者の息子よ、)もし彼ら二人が、あなたが(崇拝*の正当性について)何も知らないものをわれに並べるべく、あなたに執拗に迫ってきたならば、彼らに従うのではない¹。また現世において、彼らに適切な形²で同伴せよ。そしてわれによく(悔悟して)立ち返る者の道³に従うのだ。それからわれにこそ、あなた方の帰り所があるのであり、われはあなた方に自分たちが(現世で)行っていたことについて、あなた方に告げ聞かせるのである」ーー。
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1 同様の意味を含む、蜘蛛章8とその訳注も参照。 2 罪にはならない形において、という意味(ムヤッサル412頁参照)。 3 罪を悔悟し、アッラー*に立ち返り、預言者*ムハンマド*を信じた者の道(前掲書、同頁参照)。
(ルクマーンは言った。)「我が息子よ、実にそれが(悪行であれ、善行であれ)、たとえ芥子種一粒の重さ(ほどのもの)であり、岩の中にあったとしても、または諸天(のどこか)、あるいは大地(のどこか)にあったとしても、アッラー*は(復活の日*)それを持ち出してこられ(、秤におかけにな)るのだ。本当にアッラーはまさしく、霊妙な*お方、(全てに)通暁されたお方なのだから。¹
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1 同様の意味のアーヤ*として、婦人賞40、洞窟章49、預言者*たち章47、地震章7-8なども参照。
我が息子よ、礼拝を遵守*し、善事を命じ、悪事を禁じよ¹。そしてあなたに降りかかったことにおいて、忍耐*するのだ。本当にそれこそは、決意を固めるべき事柄の内の者である。
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1 この「善事」と「悪事」については、イムラーン家章104の訳注を参照。
また、あなたの頬を(高慢さから斜に構えて)人々に向けてはならず、大地を得意然として歩いてはならない。本当にアッラー*は尊大ぶった高慢ちきな者をお好みにはならないのだから。
また、あなたの歩みにおいて節度を保ち¹、自分の声を抑えよ。実に最も嫌な声とは、まさしくロバの声なのだから²」。
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1 遅すぎでもなく、早過ぎでもなく、その中間で歩くこと(イブン・カスィール6:339参照)。 2 これは、話しすぎたり、必要もなく声を上げたりすることへの禁止と、それに対する厳しい非難を表す(前掲書、同頁参照)。これら全ては、謙虚さの命令を示している(アル=クルトゥビー14:71参照)。
(人々よ、)一体あなた方は、アッラー*があなた方に諸天にあるものと大地にあるものを仕えさせられ、かれの露わな、そして密かな恩恵¹を、あなた方に全うされたのを見ないのか?人々の中には、知識も導きも光明の書²もないのに、アッラー*(の唯一性*)について(盾突いて)議論する者がいる。
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1 恩恵の「露わなもの」と「密かなもの」については、前者が「健康と財産など」、後者が「アッラーが罪を大目に見て下さること」、または前者が「現世での恩恵」、後者が「来世における恩恵」である、といった諸説があるが、もっと多くの意味も含みうる(イブン・ジュザイ2:174参照)。 2 「光明の書」については、イムラーン家章184の訳注を参照。
また、彼らに「アッラー*が(預言者*ムハンマド*に)下されたものに従え」と言われれば、彼らは(こう)言った。「いや、私たちは、私たちが見出した自分たちのご先祖様のやり方¹に従う」。一体、シャイターン*が彼らを烈火の懲罰へと招いているというのに、(彼らはそうするの)か?
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1 「ご先祖様のやり方」については、雌牛章170の訳注を参照。
誰であろうと、善を尽くす者*でありつつ、アッラー*のみに顔を向けて服従する者¹、その者は堅固な取っ手を確かに握り締めたのである。そしてアッラー*にこそ、物事の結末は属するのだ。
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1 「アッラーのみに顔を向けて服従する」については、雌牛章112の訳注を参照。
また(使徒*よ)、不信仰に陥った者*がいても、その不信仰があなた¹を悲しませるようなことがあってはならない。(復活の日*、)われら*にこそ彼らの帰り所はあり、われら*は彼らに自分たちが行ったことを告げ聞かせ(、それに報いを与え)るのだから。本当にアッラー*は、胸中をご存知になるお方なのである。
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1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。
われら*は彼らを(現世で)少し楽しませ、それから(復活の日*)荒々しい懲罰へと、彼らを無理強いする。
また(使徒*よ)、もしもあなたが彼ら(シルク*の徒)に「諸天と大地を創造されたのは、誰か?」と尋ねれば、彼らはきっと(こう)言う。「アッラー*である」。言ってやれ。「(彼らの誤りを、彼ら自身に証明させた)アッラー*に称賛*あれ」。いや、彼らの大半は知らないのだ。
アッラー*にこそ、諸天と大地にあるものは属する。本当にアッラー*は満ち足りた*お方、称賛されるべき*お方。
そして、もし大地にある(全ての)木が筆となり、(水がインクと化した)海があって、その(インクが尽きた)後を、七つの海が(インクで)補充したとしても、アッラー*の御言葉は書き尽くせなっただろう¹。本当にアッラー*は、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方。
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1 いかなる創造物もアッラー*には似ていないように、アッラー*の属性の一つであるかれの御言葉もまた、どんな創造物の言葉とも似ていない(アッ=サァディー466頁参照)。
(人々よ、アッラー*にとって)あなた方の創造と、あなた方の復活は、人間一人(の創造と復活)のような(容易い)もの。本当にアッラー*はよくお聞きになるお方、よくご覧になるお方。
(使徒*よ、)一体あなたは、アッラー*が夜を昼にお入れになり、昼を夜にお入れになる¹のを見ないのか?また、かれが太陽と月ーー(その)いずれも、定められた時期(である復活の日*)まで運行し続けるーーを仕えさせられたのを?また、アッラー*があなた方の行うこと(全てに)通暁されているのを?
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1 「夜に昼に・・・」については、イムラーン家章27の訳注を参照。
それはアッラー*こそが真理であり、彼ら(シルク*の徒)が、かれを差しおいて祈っているものが、虚妄であるため。そしてアッラー*こそが、至高の*お方、大いなる*お方であるためなのだ。
一体あなたは、船が(創造物に対する)アッラー*の恩恵と共に、海を進むのを見ないのか?(それは)かれが、その御徴¹のいくつかをあなた方にお見せになるため。本当にそこにはまさしく、忍耐*強く感謝深い全ての者²への御徴がある。
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1 この「御徴」とは、アッラーの唯一性*・御知識・御力と示す証拠(アブー・アッ=サウード7:77参照)。 2 「忍耐*強く感謝深い」については、イブラーヒーム*章5の訳注を参照。
また、波が雲のように彼ら(シルクの徒)を覆(い、溺死の恐怖が襲)えば、彼らはアッラーだけに真摯に崇拝行為を捧げつつ、祈るのである¹。そしてかれが彼らを陸にお救いになれば、彼らの中にはいい加減な者²もいる。われら*の御徴を否定するのは、あらゆる無節操で不信心この上ない者のみなのだ。
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1 同様のアーヤである、ユーヌス章22とその訳注も参照。 2 「いい加減な者」と訳した語「ムクタスィド」には、「海でアッラーに誓ったこと(その内容については、家畜章63などを参照)を守る者」「信仰者」「口では信仰を語るが、内心には不信仰を隠す者」といった諸説がある(アル=クルトゥビー14:80参照)。
人々よ、あなた方の主*を畏れ*よ。また、父親が自分の子を益することがなく、子どももまた、その父親に対して少しの役にも立つことがない(復活の)日*を恐れよ。本当にアッラー*のお約束は真実なのだ。ならば決して、現世の生活があなた方を欺いたり、欺く者¹があなた方を、アッラー*において欺いたりすることがあってはならない。
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1 「欺く者」とは、ジン*と人間からなる、シャイターン*のこと(ムヤッサル414頁参照)。
本当にアッラー*、かれの御許にこそ、(復活の日*の)その時の知識がある。またかれは慈雨をお降らしになり、子宮の中にあるものをご存知になる。そしていかなる者も、自分が明日かせぐことになるものを知らず、いかなる者も、自分がいずこの地で死ぬことになるかを知らないのだ。本当にアッラー*は、全知者、(全てに)通暁されるお方。¹
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1 家畜章59とその訳注も参照。