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星¹にかけて(誓う)。それが、落ち(て消え)た時。²
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1 この「星」には、「徐々に下ったクルアーン*の啓示」との解釈もある(イブン・カスィール7:442参照)。 2 この「誓い」については、整列者章1の訳注を参照。
あなた方の同胞(ムハンマド*)は(導きから)迷ったのでもなく、(信念を)誤ったのでもない。
また、彼は私欲で語っているのもない。
それ¹は、下される啓示以外の何ものでもないのだ。
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1 「それ」とは、クルアーン*とスンナ*のこと(ムヤッサル526頁参照)。
強力な者(ジブリール*)が、彼(ムハンマド*)にそれを教えた。
力を備えた者が。そして彼(ジブリール*)は真っ直ぐに立った、
空の向こうの最も高いところに¹。
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1 預言者*が、ジブリール*をその本来の姿によって目にしたのは地上で一度(この時)、天界で一度(アーヤ*13参照)だけだった。この時、ジブリール*は東方から出現して上方へと広がり、六百もの翼を広げつつ、西方の空までを覆ったのだという(アル=クルトゥビー17:87参照)。
それから(使徒*に)近づき、降りてきた。
それで彼は(使徒*から)弓矢二本分か、それ以下(の近さ)であった。
そしてかれ(アッラー*)は、かれが(ジブリール*に)啓示したことを、その僕に啓示した¹。
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1 同様の表現方法として、ター・ハー章38「示されるもの」の訳注も参照。
(使徒*の)その心は、彼が目の当たりにしたことについて、嘘をついたのではない。
一体あなた方は、彼が見たことについて議論するというのか?
彼(使徒*)は確かに、彼(ジブリール*)をもう一度、目にした。¹
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1 これは、預言者*が夜の旅(夜の旅章1とその訳注を参照)で昇天した際、ジブリール*をその本来の姿で二度目に目にした時のこととされる(イブン・カスィール7:451参照)。アーヤ*7の訳注も参照。
最果てのスィドラ¹のもとで。
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1 天の第七層にある木で、地上から昇天した者はそこから先には進めない(ムヤッサル526頁参照)。 「スィドラ」については、サバア章16「スィドル(スィドラの複数形)」の訳注を参照。
そこには、(敬虔な*者たちの)住処としての楽園がある。
覆うものが、スィドラを覆っている時(、使徒*は見たのだ)。¹
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1 同様の表現法として、ター・ハー章38「示されるもの」の訳注も参照。「最果てのスィドラ」は、天使*たちと主*の御光、様々な色のものによって覆われているという(イブン・カスィール7:454参照)。
(使徒*の)その目は、(彼が見ることを命じられたものから、)逸れることも、超えることもなかった。
彼は確かに、彼の主*の最も偉大な御徴の一部¹を、目にしたのである。
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1 「最も偉大な御徴」とは、天国と地獄などを始めとした、アッラー*の御力と偉大さを示す根拠の数々のこと(ムヤッサル526頁参照)。
(シルク*の徒よ、)言ってみよ、アッ=ラートとアル=ウッザー¹について、
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1 アーヤ20の「マナート」も含めたこれら三つは、当時アラブ人の間で有名かつ偉大視 されていた偶像の名(アッ=シャウカーニー5:142参照)。高壁章180の訳注も参照。
また、別の三番目、マナートについて(、それらが害する力や益する力を有しているのかを)。
一体、あなた方には息子があり、かれ(アッラー*)には娘があるというのか?¹
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1 彼ら自身、娘を授かることを嫌っていたにも関わらず、天使*たちを「アッラー*の娘」と呼んだ(蜜蜂章57-59とその訳注を参照)り、あるいはアーヤ*19-20で言及されている偶像に女性の名前をつけたりしていたことを指している、とされる(前掲書5:143参照)。
だとしたら、それは不当な配分である。
それらは、あなた方と、あなた方の先祖が名付けた名前¹に過ぎない。アッラー*はそれら(の崇拝*)に、いかなる(正当な)根拠も下されなかったのだ。彼らは憶測と、自分たちが欲するものに従っている外ならない。彼らのもとには、彼らの主*からの導きが、確かに到来したのである。
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1 「・・・名前」については、高壁章71の訳注を参照。
いや、一体、人間には(それらの偶像から、)望み通りのもの¹があるというのか?
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1 それらのものに対する、執り成しのこと(ムヤッサル526頁参照)。 集団章3とその訳注も参照。
アッラー*にこそ、最後のもの(来世)と最初のもの(現世)が属するというのに。
一体、諸天にいるどれだけ多くの天使*の執り成しが、少しも役に立たないことであろうか。アッラー*が、かれがお望みにある者に(執り成しの)許可を授けられ、(執り成しを受ける者に対し、)ご満足する後でなければ。¹
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1 復活の日*の「執り成し」については雌牛章48,マルヤム*章87,ター・ハー章109とその訳注を参照。
本当に、来世を信じない者たちこそが、天使たちを女性の名で名付ける¹のである。
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1 アーヤ*21の訳注を参照。
彼らには、それについてわずかばかりの知識もないというのに。彼らは憶測に従っているに外ならない。実に、憶測は真理¹に対して何の役にも立たないのだが。
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1 この「真理」は、知識、あるいは懲罰のことを指す(アル=バガウィー4:310参照)。
ならば(使徒*よ)、われら*の教訓(クルアーン*)から背を向け、現世しか欲することがなかった者から、背き去れ¹。
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1 撒き散らすもの章54の訳注も参照。
それが、彼らの知識の限界¹。本当にあなたの主*こそは、かれの道から迷う者を最もよくご存知のお方であり、かれこそは導かれた者を最もよくご存知なのだから。
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1 来世よりも現世を優先させたという、彼らの知識の所産と理性に対する、蔑(さげす)みの表現(前掲書、同頁参照)。
アッラー*にこそ、諸天にあるものと大地にあるものは属する。かくして、かれは悪い行いだった者たちを彼らが行ったものによって報われ、善を尽くした者¹たちを最善のもの(天国)で報われる。
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1 蜜蜂章128「善を尽くす者」についての訳注も参照。
些細なもの¹は別として、罪の内の大きなもの(大罪*)と醜行²を避ける者たちを(、最善のもので報われる)。実にあなたの主*は、赦しの念の深いお方なのだから。かれは、あなた方(の父アーダム*)を大地からお創りになった時、そしてあなた方が自分たちの母親のお腹で胎児だった時(から)、あなた方について最もよくご存知なのだぞ。ならば、自分自身を(罪から)潔白であると主張してはならない。かれは敬虔*である者を、最もよくご存知なのだ。
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1 「些細なもの」とは、本人を害しない程度の小さな罪、あるいは、稀(まれ)に犯してしまう小さな罪のこと。これらの行為は、義務(ぎむ)行為を行い、禁じられた物事を回避(かいひ)している限り、アッラー*がお赦し下さる(ムヤッサル527頁参照)。 2 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注を参照。
(使徒*よ、)言ってみよ、(アッラー*への服従に)背き、¹
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1 シルク*の徒の無知さについての描写がここで一旦終わり、ここからは彼らの内の特定の者が、その悪行と共に取り上げあれる。それが誰か、いかなる行いに関してか、という点については諸説ある(アル=クルトゥビー17:111参照)。
(自分の財産から)少しだけ与え、(吝嗇さゆえに、施しを)打ち切った者(について)。
一体、彼のもとには不可視の世界*の知識があり、彼は(それを)目にしているというのか?¹
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1 施しによって、自分の財産がなくなることを知っているがゆえに、施しを打ち切ったのか、ということ(ムヤッサル527頁参照)。
いや、彼はムーサー*の書巻にあることを、知らされなかったのか?
そして、(アッラー*の命令を)全うした、イブラーヒーム*の(書巻にあること)を?
(罪の)重荷を背負う者は、他者(が犯した罪)の重荷まで背負うことがない、ということを(、知らされなかったのか)?
また人間には、自分が努力したもの(の報い)しかない、ということを?¹
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1 このことは、人が他人の努力から益を得る可能性を否定しているわけではなく(山章21も参照)、人は自分自身の努力しか有してはおらず、他人の努力にまで立ち入ることは出来ないことを示している(アッ=シャンキーティー7:470-471参照)。
また、その努力はやがて(来世で)目に見えるものとなり、
それから全き応報で、それを報われるのだということを?
また(復活の日*、全創造物の)行き着く先は、(使徒*よ、)あなたの主*にこそあるということを?
また、本当にかれこそが笑わせ、泣かせるのだということを?
また、本当にかれこそが死なせ、生かすのだということを?
また、かれが雌雄の番いを創造されたのだということを?
一滴の精液から、それが(子宮へ)注がれる時に。
また、かれにこそ(復活の日*)、もう一つの創造¹が委ねられているということを?
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1 死後の復活のこと(ムヤッサル528頁参照)。
また、かれこそが(お望みの者を)富ませ、所有させ(、満足させ)られるのだということを?
また、かれこそはシリウス¹の主*だということを?
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1 大いぬ座のシリウ星のこと。一説によればアラブ人のフザーア族が、これを崇めていた(イブン・アーシュール27:150-151参照)。
また、かれこそが最初の¹アード*を滅ぼされ、
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1 この「最初」の解釈には、「彼らがサムード*よりも前の時代だったこと」「ヌーフ*の後に滅ぼされた最初の民だったこと」「アード*には二つあり、これはその最初の方だったこと」を示している、といった諸説がある((アル=クルトゥビー17:120参照)。
サムード*も(滅ぼし)、(一人たりとも)残してはおかず、
(彼ら)以前には、ヌーフ*の民も(滅ぼされた)、ということを?本当に彼らこそは、(それ以後の者たち)より不正*がひどく、より放埓だったのだ。
また、転覆した町々。(アッラー*はそれらをひっくり返し、)墜落させられ、¹
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1 「転覆した町々」については、悔悟章70の訳注を参照。それが滅ぼされた時の様子については、フード*章82-83,アル=ヒジュル章73-74を参照。
そして覆うものが、それらを覆った¹。
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1 「覆うもの」とは、石の雨のこと(ムヤッサル528頁参照)。 同様の表現法として、ター・ハー章38「示されるもの」の訳注も参照。
ならば一体、(不信仰な人間よ、)あなたは自分の主*のいずれの恩徳¹について、懐疑しているのか?
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1 ここまでのアーヤ*のは、恩恵だけでなく、罰の描写も含まれている。それにも関わらず、それら全てが「恩徳」と表現されているのは、それらの罰の中にも数々の教示、訓戒があり、預言者*たちと信仰者たちの敵(かたき)討ちという意味もあったからである(アル=バイダーウィー5:261参照)。
これ¹は、先代の警告者たちの内の警告者なのである。
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1 「これ」には、「ムハンマド*」「クルアーン*」といった解釈がある(アル=クルトゥビー17:121参照)。
近づくもの(復活の日*)は、近づいた。
アッラー*をよそに、それ(の到来の時)を明かすもの¹はない。
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1 または、「復活の日*が到来した時、その恐怖や困難を取り除(の)けるものは、アッラー*以外にはいない」という意味(アル=バガウィー4:318参照)。
(シルク*の徒よ、)一体あなた方は、この話に驚いているのか?
そして(嘲笑して)笑うだけで、(警告を怖れて)泣きはしないのか?
得意然となっ(て、そこから背いた)たままで?
ならばアッラー*にサジダ*し、(かれを)崇拝*するのだ。(読誦のサジダ*)