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使徒*よ、)言え。「かれはアッラー*、唯一なるお方、
お産みすることもなければ¹、お産まれにもならなかった²のであり、³
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1 アッラー*に子供がないのは、以下のことからも明白である:①子供は親と同種だが、アッラー*に同種のものはない(食卓章75、相談章11とそれらの訳注なども参照)。②親は子供を必要とするゆえに子供があるが、アッラー*は何ものをも必要とされない(ユーヌス*章68も参照)。③全創造物はアッラー*のしもべ(マルヤム*章93も参照)なのであり、その事実は親子関係を否定する。④そもそもアッラー*に配偶者はない(家畜章101も参照)(イブン・ジュザイ2:626参照)。 2 全ての生まれるものは「発生させられた存在」だが、アッラー*は誰にもその永遠の存在を発生させられることなく、その存在において誰にも先行されることのなかった「最初のお方(鉄章3とその訳注も参照)」なのである(前掲書、同頁参照)。 3 これらの動詞は全て、過去における否定形で表現されており、未来形は言及されていない。その理由は、このアーヤ*がそもそも、当時のシルク*の徒の「アッラー*は子供をお生みになった(整列者章152参照)」という言葉への反論として下ったためである、とされる(アッ=シャウカーニー5:698-699参照)。