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預言者よ¹、あなた方(あなたと信仰者たち)が女性(妻)と離婚し(ようと思っ)たなら、イッダ*に離婚し²、イッダ*(の期間)を数え上げよ³。そして、あなた方の主*アッラー*を畏れる*のだ。彼女らが紛れもない醜行⁴を犯さない限り、(イッダ*が終わるまでは、)彼女らを彼女らの(住んでいる)家から追い出してはならないし、彼女らも(そこから)出て行ってはならない。それがアッラー*の決まりであり、アッラー*の決まりを侵す者は誰でも、自分自身に対して確かに不正*を働いているのである。(離婚する者よ、)あなたはアッラー*が(離婚の)その後に、何らかの事を引き起こされるかもしれないということ⁵を、知らないのだから。
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1 この預言者*ムハンマドへの呼びかけについては、雌牛章120の訳注を参照。 2 つまり彼女が月経中ではなく、かつ最近の月経後にまだ性交していない状態において、あるいはそうでなければ、彼女の妊娠が明らかになっている状態で離婚せよ、ということ(ムヤッサル558頁参照)。 3 イッダ*の時期は、女性の状態によって異なる。詳しくは雌牛章228「三度の月経」の訳注を参照。 4 「紛れもない醜行」とは、姦通(かんつう)を始め、夫とその家族に対する敵対や、言動による害などのこと(イブン・カスィール8:143-144参照)。蜜蜂章90「醜行」の訳注も参照。 5 つまり気が変わって、彼女と復縁しようと思うようになること(ムヤッサル558頁参照)。
彼女らがその期限(イッダ*の終わり)に差しかかったならば、彼女らを適切な形で留め置くか、あるいは適切な形で別れよ¹。また(復縁するにせよ、別れるにせよ)、あなた方の内の公正な男性二人に(それを)証言させ、(証人たちよ、)あなた方はアッラー*に対ししっかり証言せよ。それは、アッラー*と最後の日*を信じる者が訓戒を受けるところのもの。誰であろうとアッラー*を畏れる*者に、かれ(アッラー*)は(あらゆる困難からの)出口をお授けになる。
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1 雌牛章229の表現の訳注も参照。
また、かれは、彼が思いもよらない所から、糧をお授けになる。アッラー*に全てを委ねる*者にとっては、かれ(アッラー*)だけで十分。本当にアッラー*は、物事を(望み通りに)成就させられるお方。アッラー*は確かに、全ての物事に定めを与えられたのだ。
あなた方の女性(妻)たちの内で閉経した者たちは、あなた方が(彼女らについての法規定に)疑惑を抱くのであれば¹、彼女らのイッダ*は三ヶ月である。そして、まだ初潮を迎えてはいない者たちも(同様)。また、身重な者たちの(イッダ*の)期間は、彼女らがその荷を降ろすまで。誰であろうとアッラー*を畏れる*者には、かれ(アッラー*)が(現世と来世において、)その物事を容易くされるのである。
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1 一説にこのアーヤ*は、月経のない者や、妊婦のイッダ*に関する教友*の質問を受けて下った。また「(月経の到来に関して)疑惑を抱く場合には」という解釈もある(イブン・カスィール8:149参照)。
(人々よ、)それが、かれがあなた方に下されたアッラー*のご命令。そして、誰であろうとアッラー*を畏れる*者に、かれ(アッラー*)はその悪行を帳消しにして下さり、彼のために(来世での)褒美を偉大なものとして下さるのだ。
(イッダ*の期間中、)彼女(離婚宣告をした自分たちの妻)らを、あなた方が住んでいる場所に、あなた方の能力に応じて、住まわせよ。また、(住まいから出て行かせる魂胆で)彼女らに嫌がらせして、彼女らを害してはならない。そして、もし彼女ら(離婚宣告を受けた妻たち)が身重だったら、彼女らがその荷を降ろすまで¹、彼女らに出費せよ。また(離婚後)、彼女らがあなた方のために(報酬を条件に)授乳するならば、彼女らにはその報酬を与え、あなた方の間で善事を勧め合う²がよい。そして、もし互いに困難を見出したならば³、別の女性が彼(乳児)に授乳することになる。
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1 つまりアーヤ*4にもあるように、イッダ*を終えるまで、ということ(ムヤッサル559頁参照)。 2 「善事」については、イムラーン家章104の訳注を参照。夫婦は、離婚を宣告された妻がイッダ*にある時も、実際に離婚する時も、自分たち自身や子供たちの現世と来世における福利において、善事を勧め合わなければならない(アッ=サアディー871頁参照)。 3 離婚した実母が、子供を授乳することで合意に至らなかったら、ということ(ムヤッサル559頁参照)。 雌牛章233とその訳注も参照。
余裕がある者には、その余裕のあるものの内から(、離婚宣告した自分の妻と、その子供に)出費させよ。また、糧に乏しい者には、アッラー*が彼にお授けになったものの内から、出費させよ。アッラー*は誰にも、かれがお授けになった以上のものを負わせられないのだから。アッラー*はやがて、逆境の後に順境として下さろう。
一体どれだけ多くの町(の民)が、その主*のご命令を使徒*たちに反抗し(て不信仰に陥っ)たことか。それでわれら*は、それを(現世の行いについての)厳しい清算で清算し、想像を絶する懲罰で罰したのだ。
そして、それ(不信仰な民*の町)はその事の罰を味わった。そのこと(不信仰)の結末は、損失であった。
アッラー*は彼ら(不信仰な民*)に、厳しい懲罰をご用意された。ならば、信仰に入った澄んだ理性の持ち主たちよ、アッラー*を畏れ*よ。(信仰者たちよ、)アッラー*は確かに、あなた方に対して教訓を下されたのだ。
つまり信仰し、正しい行い*を行う者たちを(不信仰の)闇から(信仰の)光¹へと(導き)出すべく、あなた方にアッラー*の明らかなる御徴(アーヤ*)を読誦する使徒*(という教訓)を。誰であろうと、アッラー*を信じ、正しい行い*を行う者を、かれ(アッラー*)はその下から河川が流れる楽園にお入れになる。彼らはそこに、ずっと永遠に留まるのだ。アッラー*は確かに、(天国における)彼への糧を善きものとされた。
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1 この「闇」と「光」については、雌牛章257の訳注を参照。
アッラー*は七層の天と、大地にもそれと同様のものを、お創りになったお方。かれのご命令¹は、その間から降りて来る。(それは人々よ、)アッラー*にこそが全てのことがお出来になるお方であり、アッラー*こそが全ての物事を、知識によって確かに包囲されているということを、あなた方が知るためなのだ。
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1 この「ご命令」とは、使徒たちへ啓示するイスラーム*の教え、宗教的な決まり、あるいは創造物を司(つかさど)る 自然界の定めや運命などのこと(アッ=サアディー872頁参照)。