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                    surah.translation
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                                    من تأليف: 
                                            روايتشي ميتا
                                                            .
                                                
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                                    ﭑ
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                    1.ター・スィーン・ミーム。 
                                                                        2.これは明瞭な啓典の印である。 
                                                                        3.かれらが信者になろうとしないため,あなたは多分,死ぬ程苦悩していることであろう。 
                                                                        4.もしわれがそのつもりとなり,天から印を下せば,かれらはそれに恐れ入って謙虚になるであろう。 
                                                                        5.だが,慈悲深き御方からかれらに新しい訓戒が齎される度に,かれらはいつも背き去る。 
                                                                        6.かれらは(それを)嘘であるとする。だが今にその愚弄することが,真実となって,かれらに降りかかるのである。 
                                                                        7.かれらは,かの大地を見ないのか。如何に多くの,凡ての尊いものを,われはそこで育てるかを。 
                                                                        8.本当にその中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        9.本当にあなたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深い御方である。 
                                                                        10.あなたの主がムーサーに呼びかけ,こう仰せられた時を思いなさい。「不法な民の許に行け。 
                                                                        11.フィルアウンの民の許に。かれらは主を畏れないのか。」 
                                                                        12.かれは申し上げた。「わたしの主よ,かれらがわたしを嘘付き呼ばわりすることを恐れま す。 
                                                                        13.わたしの胸は圧迫され,またわたしの舌は縺れます。ですからハールーンを,遺わし(助け)て下さい。 
                                                                        14.また(その上)かれらは,わたしに罪を科しているので,わたしを殺すのを恐れます。」 
                                                                        15.かれは仰せられた。「決してそうではない。あなたがた両人は,わが印を持って行け。本当にわれは,あなたがたと一緒にいて,聞いているのである。 
                                                                        16.それであなたがた両人は,フィルアウンの許に行って言ってやるがいい。『わたしたちは,万有の主から遣わされた使徒であるから, 
                                                                        17.イスラエルの子孫を,わたしたちと一緒に行かせて下さい』と。」 
                                                                        18.かれは言った。「あなたは幼少の時,わたしたちの間で育てられたではないか。あなたの生涯の多くの年月を,わたしたちの間で過ごしたではないか。 
                                                                        19.それなのにあなたは酷いことをしでかしたものだ。あなたは恩を忘れる者の仲間である。」 
                                                                        20.かれ(ムーサー)は言った。「わたしが,それを行ったのは邪道に踏み迷っていた時のこと である。 
                                                                        21.それでわたしは恐ろしくなって,あなたがたから逃げだした。だが,主はわたしに知識を授けて,使徒の一人となされたのである。 
                                                                        22.あなたはイスラエルの子孫を奴隷としておきながら,それがわたしに好意を示す恩恵であるとでもいうのですか。」 
                                                                        23.フィルアウンは言った。「万有の主とは,何ですか。」 
                                                                        24.かれ(ムーサー)は言った。「天と地,そしてその間の凡ての有の主であられます。あなたがたがもし(これを)悟ったならば。」 
                                                                        25.かれ(フィルアウン)は,左右の者に向かって言った。「あなたがたは聞きましたか。」 
                                                                        26.かれ(ムーサー)は言った。「あなたがたの主,また昔からのあなたがたの祖先の主でもあられます。」 
                                                                        27.かれ(フィルアウンは左右の者に)言った。「あなたがたに遣わされたこの使徒は,本当に気違いです。」 
                                                                        28.かれ(ムーサー)は言った。「東と西,またその間にある万有の主であられます。あなたがたがもし理解するのであれば。」 
                                                                        29.かれ(フィルアウン)は言った。「あなたが,もしわたし以外に神を立てるならば,わたしは必ずあなたを囚人にするでしょう。」 
                                                                        30.かれ(ムーサー)は言った。「わたしがもし,明白な何物かを,あなたに齎してもですか。」 
                                                                        31.かれ(フィルアウン)は言った。「あなたの言うことが本当なら,それを示しなさい。」 
                                                                        32.それで(ムーサー)は杖を投げた。見るがいい。それは明らかに蛇となる。 
                                                                        33.またかれの手を差し伸べると,見るがいい。それは誰が見ても真っ白である。 
                                                                        34.かれ(フィルアウン)は左右の長老たちに言った。「本当にこれは,老練な魔術師である。 
                                                                        35.かれはその魔術で,あなたがたをこの国から追い出そうとしている。それであなたがたはどうしようというのか。」 
                                                                        36.かれらは言った。「(久しく)かれとその兄弟を待機させ,使いの者を諸都市に遺わし, 
                                                                        37.凡ての老練な魔術師をあなたの許に召し出されよ。」 
                                                                        38.そこで魔術師たちは,決められた日の決められた時刻に集められた。 
                                                                        39.また民衆に向かっても,「あなたがたは(全部)集合したのか。」と告げられた。 
                                                                        40.(人びとは言う。)「魔術師の方が勝てば,わたしたちはかれら(の教え)に従おうではないですか。」 
                                                                        41.魔術師たちはやって来るなり,フィルアウンに言った。「わたしたちが勝てば,必ず褒美があるでしょうか。」 
                                                                        42.かれ(フィルアウン)は言った。「勿論である。その場合あなたがたは,必ず側近となろう。」 
                                                                        43.ムーサーはかれらに向かって言った。「あなたがたの投げるものを,投げなさい。」 
                                                                        44.そこでかれらは,縄と杖を投げて言った。「フィルアウンの御威光に誓けて,わたしたちは必ず勝利者になろう。」 
                                                                        45.その時ムーサーが杖を投げると,見るがいい。それはかれらの捏造したものを,呑み込んでしまった。 
                                                                        46.そこで魔術師たちは,さっと伏しサジダして, 
                                                                        47.言った。「わたしたちは,万有の主を信じます。 
                                                                        48.ムーサーとハールーンの主を。」 
                                                                        49.かれ(フィルアウン)は言った。「あなたがたは,わたしの許しも得ないうちにかれを信じるのか。きっとかれは,あなたがたに魔術を教えた,あなたがたの首長であろう。だが,やがて思い知るであろう。わたしは必ずあなたがたの手と足を互い違いに切断し,あなたがたを,凡て磔の刑にするであろう。」 
                                                                        50.かれらは言った。「構いません。わたしたちは,自分の主の許に帰るだけですから。 
                                                                        51.わたしたちの願いは,只主が,わたしたちの数々の過ちを赦され,わたしたちが信者たちの先がけになることです。」 
                                                                        52.われはムーサーに,「わがしもべたちと一緒に,夜の間に旅立て。あなたがたは必ず追手がかかるであろう。」と啓示した。 
                                                                        53.その時フィルアウンは,使いの者を諸都市に遣わし, 
                                                                        54.(言わせた)「これらの者は,ほんの少数の群れに過ぎないのです。 
                                                                        55.かれらは,わたしたちに腹を立てているでしょうが, 
                                                                        56.わたしたちは,警戒を整え,軍勢も多いのです。」 
                                                                        57.それでわれは,かれらを果樹園や泉から追い出し, 
                                                                        58.財宝や栄誉ある地位から追放した。 
                                                                        59.そんな次第であった。そしてわれはイスラエルの子孫たちに,これらのものを(外の所で)継がせた。 
                                                                        
                                                                                                                
                                    ﰏﰐ
                                    ﰻ
                                                                        
                    60.さてかれら(フィルアウンの軍勢)は日の出の時,かれらを追って来た。 
                                                                        61.両者が互いに姿が見えるようになると,ムーサーの仲間は言った。「わたしたちは,必ず追いつかれるであろう。」 
                                                                        62.かれ(ムーサー)は言った。「決して,決して。本当に主はわたしと共におられます。直ぐに御導きがあるでしょう。」 
                                                                        63.その時,われはムーサーに啓示した。「あなたの杖で海を打て。」するとそれは分れたが,それぞれの割れた部分は巨大な山のようであった。 
                                                                        64.われはまた,外の群をそこに誘き込んだ。 
                                                                        65.そしてわれは,ムーサーそしてかれと共にいた人びと凡てを救った。 
                                                                        66.だが他の者たちを,溺れさせた。 
                                                                        67.本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        68.本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深くあられる。 
                                                                        69.イブラーヒームの物語をかれらに語りなさい。
                                                                        70.かれが父親とかれの人びとに向かって,「あなたがたは何を崇拝するのですか。」と言った時を思い起しなさい。 
                                                                        71.かれらは言った。「わたしたちは偶像を崇拝し,いつもこれに仕えるのです。」 
                                                                        72.かれは言った。「あなたがたが祈る時かれら(偶像)は聞くのか。 
                                                                        73.またかれら(偶像)は,あなたがたを益するのですか,それとも害するのですか。」 
                                                                        74.かれらは言った。「いや,わたしたちの祖先が,こうしているのを見たのです。」 
                                                                        75.かれは言った。「それならあなたがたは,あなたがたが今迄崇拝してきたものに就いて考えてみたのですか。 
                                                                        76.あなたがたも,昔の祖先たちも(崇拝していたものに就いて)。 
                                                                        77.万有の主を除いては,かれらはわたしの敵です。 
                                                                        78.かれはわたしを創られた方で,わたしを導かれ, 
                                                                        79.わたしに食料を支給し,また飲料を授けられた御方。 
                                                                        80.また病気になれば,かれはわたしを癒して下さいます。 
                                                                        81.わたしを死なせ,それから生き返らせられる御方。 
                                                                        82.審判の日には,罪過を御赦し下されるよう,わたしが願い望む方である。 
                                                                        83.主よ,英知をわたしに授け,正しい者たちの仲間に入れて下さい。 
                                                                        84.わたしを後々の世まで真実を伝えた者として下さい。 
                                                                        85.わたしを至福の園を継ぐ者になされ, 
                                                                        86.わたしの父を御赦し下さい。本当にかれは迷った者の仲間ですが。 
                                                                        87.また(人びとが)復活させられる日に,わたしの面目を失わせないで下さい。 
                                                                        88.その日には,財宝も息子たちも,役立ちません。 
                                                                        89.ただ汚れのない心を,アッラーに棒げる者だけは別ですが。」 
                                                                        90.楽園は,主を畏れる者に近付けられ, 
                                                                        91.邪道に迷った者には,火獄が現われよう。 
                                                                        92.そしてかれらは言われよう。「あなたがたが,崇めていた(神々)は何処にいるのですか。 
                                                                        93.アッラーを外にして(拝していたもの)はあなたがたを助けられるのですか,または自分自身を助けられるのですか。」 
                                                                        94.そこでかれらも誘惑した者たちも,その中に投げ込まれる。 
                                                                        95.またイブリース(悪魔)の軍勢も全部一緒に。 
                                                                        96.かれらはそこで,口論して言うであろう。 
                                                                        97.「アッラーに誓って言います。わたしたちは明らかに誤っていたのです。 
                                                                        98.万有の主と同位に,あなたがたを配したのですから。 
                                                                        99.わたしたちを迷わせたのは,罪深い者たちに外ならない。 
                                                                        100.それでわたしたちには,誰も執り成す者もなく, 
                                                                        101.一人の真の友もないのです。 
                                                                        102.わたしたちがもう一度返ることが出来るなら,本当に信者の仲間に入るのですが。」 
                                                                        103.本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        104.本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深くあられる。 
                                                                        105.ヌーフの民も,使徒たちを信じなかった。 
                                                                        106.かれらの同胞のヌーフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「あなたがたは,主を畏れないのですか。 
                                                                        107.本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。 
                                                                        108.それでアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        109.わたしは,それに対しあなたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 
                                                                        110.だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。」 
                                                                        111.かれらは言った。「最も卑しい者たちがあなたに従っているというのに,わたしたちまであなたを信じるのですか。」 
                                                                        112.かれ(ヌーフ)は言った。「かれらが行っていることに就いて,わたしが何を知りましょうか。 
                                                                        113.かれらの清算は,只わたしの主に属するのです。もしあなたがたが理解するならば。 
                                                                        114.またわたしは,信仰する者たちを追い払いません。 
                                                                        115.わたしは公明な一人の警告者に過ぎないのです。」 
                                                                        116.かれらは言った。「あなたが止めないなら,ヌーフよ,必ず石打ちにされるでしょう。」 
                                                                        117.かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしの民はわたしを嘘付きであると申します。 
                                                                        118.それでわたしとかれらの間を,確り御裁き下され,わたしと,わたしと一緒の信者たちを救って下さい。」 
                                                                        119.そこでわれはかれと,かれと一緒の者たちを,満載した舟の中に救ってやった。 
                                                                        120.それからわれは後に残った者たちを溺れさせた。 
                                                                        121.本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        122.本当にあなたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深くあられる。
                                                                        123.アード(の民)も,使徒たちを嘘付きであるとした。 
                                                                        124.かれらの同胞のフードがかれらに言った時を思い起せ。「あなたがたは主を畏れないのですか。 
                                                                        125.本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。 
                                                                        126.だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        127.またわたしは,このことであなたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 
                                                                        128.あなたがたは高地という高地に悪戯に碑を建てるのですか。 
                                                                        129.またあなたがたは(永遠に)住もうとして,堅固な高楼を建てるのですか。 
                                                                        130.あなたがたは暴力を振う時,暴虐者のように振舞うのですか。 
                                                                        131.アッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        132.あなたがたが知る程のものを,授けられる方を畏れなさい。 
                                                                        133.かれは数々の家畜と子孫を,あなたがたに授けられ, 
                                                                        
                                                                                                                
                                    ﰂﰃ
                                    ﲅ
                                                                        
                    134.また果樹園や泉をも授けられた。 
                                                                        135.わたしはあなたがたに加えられる偉大な日の懲罰を本当に恐れる。」 
                                                                        136.かれらは言った。「あなたが説教しても説教しなくても,わたしたちにとっては同じことです。 
                                                                        137.本当にこれは,昔のやり方に外なりません。 
                                                                        138.わたしたちは懲罰されないのです。」 
                                                                        139.かれらは,かれを嘘付きであるとした。そこでわれはかれらを滅ぼした。本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        140.本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。 
                                                                        141.サムード(の民)も,使徒たちを嘘付きであるとした。 
                                                                        142.かれらの同胞サーリフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「あなたがたは主を畏れないのですか。 
                                                                        143.本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。 
                                                                        144.だからアッラーを畏れわたしに従いなさい。 
                                                                        145.わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。 
                                                                        146.あなたがたはここで,いつまでも安泰でいられましょうか。 
                                                                        147.果樹園や泉, 
                                                                        148.穀物畑や,見事な若実を付けるナツメヤシの園, 
                                                                        149.また(岩)山に,あなたがたが巧みに家を切り穿っても(安泰であり得ようか)。 
                                                                        150.だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        151.あなたがたは,無法な常軌を逸した者の命令に,従ってはなりません。 
                                                                        152.かれらは地上に危害を引き起す者で,(悪弊を)矯正する者ではありません。」 
                                                                        153.かれらは言った。「あなたは憑かれた者に過ぎません。 
                                                                        154.あなたは,わたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。あなたの言うのが本当なら,わたしたちに印を齎しなさい。」 
                                                                        155.かれ(サーリフ)は言った。「ここに一頭の雌ラクダがいます。それにも水飲み日があり,またあなたがたにも,(それぞれ)決められた水飲み日があります。 
                                                                        156.偉大な日の懲罰があなたがたを襲わないよう,それに害を加えてはなりません。」 
                                                                        157.だがかれらは,その腱を切って不具にし,たちまち後悔することになった。 
                                                                        158.それは懲罰がかれらを襲ったからである。本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        159.本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。 
                                                                        160.ルートの民も使徒たちを嘘付きであるとした。 
                                                                        161.同胞ルートが,かれらに,「あなたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。 
                                                                        162.「本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。 
                                                                        163.だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        164.わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めません。わたしへの報酬は,誰々万有の主から(いただく)だけです。 
                                                                        165.あなたがたは創造された者の中男だけに近付き, 
                                                                        166.主があなたがたのために創られた配偶者を顧みないのですか。いや,あなたがたは罪を犯す者です。」 
                                                                        167.かれらは(答えて)言った。「いい加減止めないなら,ルートよ,あなたは必ず追放されるでしょう。」 
                                                                        168.かれ(ルートは)言った。「わたしは,本当にあなたがたの行いを忌み嫌っています。 
                                                                        169.主よ,わたしとわたしの家族を,かれらの所業から御救い下さい。」 
                                                                        170.それでわれは,かれとかれの家族を凡て救った。 
                                                                        171.後に残った,老女(ルートの妻)は別であったが。 
                                                                        172.それから,われは外の者を滅ぼした。 
                                                                        173.われは,(石の)雨をかれらの上に降らせた。警告されていた者たちには,災厄の雨であった。 
                                                                        174.本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        175.本当にあなたの主は偉力ならびなき慈悲深き御方であられる。 
                                                                        176.森の人びとも使徒たちを嘘付きであるとした。 
                                                                        177.シュアイブがかれらに,「あなたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。 
                                                                        178.かれ(シュアイブ)は言った。「本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。 
                                                                        179.だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。 
                                                                        180.わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,唯々万有の主から(いただく)だけです。 
                                                                        181.計量を十分に与え,損をさせてはなりません。 
                                                                        182.正確な汗で計り, 
                                                                        183.他人のものを詐取してはなりません。また迷惑を及ぼす行いをして,地上を退廃させてはなりません。 
                                                                        184.あなたがたと前の世代の者たちを創られた方,かれを畏れなさい。」 
                                                                        185.するとかれらは言った。「あなたは憑かれた者に過ぎません。 
                                                                        186.あなたはわたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。どう考えてもあなたは虚言の徒です。 
                                                                        187.あなたの言うことが真実なら,天の一角をわたしたちの上に落としなさい。」 
                                                                        188.かれ(シュアイブ)は言った。「わたしの主は,あなたがたのすることをよく知っておられます。」 
                                                                        189.だがかれらはかれを嘘付きであるとした。それであの陰惨な日の懲罰がかれらを襲った。それは本当に厳しい懲罰の日であった。 
                                                                        190.本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。 
                                                                        191.本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。 
                                                                        192.本当にこの(クルアーン)は,万有の主からの啓示である。 
                                                                        193.誠実な聖霊がそれをたずさえ, 
                                                                        194.あなたの心に(下した)。それであなたは警告者の1人となるために, 
                                                                        195.明瞭なアラビアの言葉で(下されたのである)。 
                                                                        196.このことは,既に昔の啓典の中に記されている。 
                                                                        197.イスラエルの子孫の学者たちがこれを知っていることは,かれら(マッカの多神教徒)にとって,一つの印ではないのか。 
                                                                        198.われが,もしこれをアラブ以外の誰かに啓示したならば, 
                                                                        199.かれがそれを読誦しても,人びとはそれを信じなかったであろう。 
                                                                        200.このように,われは罪深い者たちの心の中に,それ(啓示の一部)を入らせた。 
                                                                        201.それでもかれらは痛ましい懲罰を見るまでは,この(クルアーン)を信じないであろう。 
                                                                        202.だがその(懲罰)は,かれらの気付かない中に突然襲いかかるであろう。 
                                                                        203.その時かれらは,「わたしたちは猶予されないのですか」と言おう。 
                                                                        
                                                                                                                
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                    204.それでもかれらは,われの懲罰を急がせようというのか。 
                                                                        205.あなたはどう思うのか,われがかれらに幾年間も(の現世の生活を)享楽させても, 
                                                                        206.なお,かれらに約束されたこと(天罰)が来るとすれば, 
                                                                        207.享楽させてもらったことが,かれらにとり何の益になろうか。 
                                                                        208.われは警告者を(前もって)遣わさずに何如なる町も滅ぼさなかった。 
                                                                        209.(また)気付かせ(た後で)なければ。われは決して不当なことを行うものではない。 
                                                                        210.また悪魔たちがこれ(啓示)を齎すこともないのである。 
                                                                        211.それはかれらに相応しいものでもなく,またかれらには(そんな)能力もない。 
                                                                        212.かれらは,啓示を聞くことから遠ざけられている。 
                                                                        213.それでアッラーと一緒に,外のどんな神にも祈ってはならない。さもないとあなたも懲罰される者の仲間となろう。 
                                                                        214.あなたの近親者に誓告しなさい。 
                                                                        215.またあなたに従って信仰する者には,(愛の)翼を優しく下げてやりなさい。 
                                                                        216.かれらがあなたに従わないなら,「あなたがたが行うことは,わたしに関わりはありません。」と言ってやるがいい。 
                                                                        217.偉力ならびなく慈悲深き御方に(後は)御任せしなさい。 
                                                                        218.あなたが(礼拝に)立つのを見ておられる方に, 
                                                                        219.またサジダする者たちの間での,あなたの諸動作を(も見ておられる方に)。 
                                                                        220.本当にかれは全聴にして全知であられる。 
                                                                        221.われは,悪魔たちが誰の上に下るのかあなたがたに告げようか。 
                                                                        222.かれらは,凡ての嘘付きの徒の上に下る。 
                                                                        223.(悪魔の話に)耳を貸す(者)の多くは嘘付きの徒である。 
                                                                        224.また詩人たちのことだが,(悪魔に)唆かされた者たち(だけ)が,かれらに従う。 
                                                                        225.あなたは,かれらが凡ての谷間をさ迷い歩くのを見なかったのか。 
                                                                        226.またかれらは,自分の行いもしないことを口にするではないか。 
                                                                        227.信仰して善行に勤しむ者,またアッラーを多く唱念し,迫害された後には自らを守る者は別である。不義を行った者たちは,どんな変り方で,移り変っていくかを,やがて知ることになろう。