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ばらばらと、撒き散らすもの¹にかけて、²
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1 砂を撒き散らす風のこととされる(ムヤッサル520頁参照)。 2 アーヤ*1-4で言及されている「誓い」については、整列者章1の訳注を参照。アッラー*は、ご自身の御業(みわざ)と御力を示すべく、これらのものにおいて誓われた(アル=バガウィー4:280参照)。
また、重厚なものを運ぶもの¹にかけて、
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1 沢山の水を蓄(たくわ)えた、雲のこととされる(ムヤッサル520頁参照)。
また、なめらかに走るもの¹にかけて、
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1 水上を走る、船のこととされる(前掲書、同頁参照)。
また、ご命令を分配するものたち¹にかけて(誓う)。
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1 雨や糧(かて)、その他のものを分配する、天使*たちのこととされる(前掲書、同頁参照)。
本当に(人々よ)、あなた方に約束されていること(復活と清算)は、まさしく真実である。
そして本当に、応報は必ず起こる。
(創造)美を備えた天にかけて(誓う)。
本当に(噓つきたちよ)、あなた方は(使徒*とクルアーン*について、)まさに相異なる(混乱した)言説¹の中にある。
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1 カーフ章「混乱した状態」の訳注も参照。
(アッラー*の明証に背を向けたため、信仰から)背かされた者は、そこ¹から背かされる。
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1 使徒*とクルアーン*への信仰のこと(ムヤッサル520頁参照)。
噓つきたちが、成敗されますよう。
(彼らは)不注意にも、(不信仰と迷いの)奥底に漬かり切っている者たち。
彼らは、報いの日*はいつなのか、と(嘲笑しつつ)尋ねる。¹
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1 同様のアーヤ*として、家畜章57-58,戦利品*章32,ユーヌス*章50,フード*章8,雷鳴章6,夜の旅章92,巡礼*章47,蜘蛛章53-54,サード章16,相談章18,階段章1-2なども参照。
(その日とは)彼らが、業火で熱され(るという試練にかけられ)る日。
(彼らには、こう言われる。)「あなた方が(現世で)性急に求めていた(、業火の懲罰という)試練を、味わうがよい」。
本当に敬虔な*者たちは、楽園と泉の中にある。
彼らの主*が授けて下さった(お望みの)ものを、手にしつつ、本当に彼らは以前(現世で)、善を尽くす者¹たちだったのだから。
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1 「善を尽くす者」については、蜜蜂章128の訳注を参照。
彼らが眠っていたのは、(タハッジュド¹のため、)夜の僅かな時間だけだった。
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1 「タハッジュド」については、夜の旅章79の訳注を参照。
また明け方には、(アッラー*に罪の)赦しを乞うていた。¹
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1 夜の残りが三分の一を切る頃からファジュル*の時間までは、罪の赦し、祈願、悔悟が(それ以外の時間帯よりも)受け入れられる時間帯である(ムスリム「旅行者の礼拝とその短縮の書」172参照)。
また彼らの財産の内には、(他人に施しを)求める者にも、(それを)禁じられた者¹にも、(与えることを決めた)権利があった。
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1 一説にこれは、その遠慮深さゆえに貧しくないと思われ、その結果、施しを受けるのを「禁じられた」状況にある者(アル=バイダーウィー5:237参照)。雌牛章273も参照。
また大地には、(アッラーの唯一性*を)確信する者たちにとっての(、かれの全能性を示す)御徴がある。
そして、あなた方自身の(創造の)内にも。一体、あなた方は(それに無頓着で)目を開かないのか?
また天には、あなた方の糧と、あなた方に約束されているもの¹がある。
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1 「糧」には、「雨と、それによって育つ作物、及びそれによって生きる創造物」「糧が定められている『守られし碑板*』」といった解釈がある。「約束されているもの」の解釈には、「善いことや悪いこと」「そのいずれか」「天国と地獄」「復活の日*」といった諸説がある(アル=クルトゥビー17:41参照)。
そして天地の主*にかけて、本当にそれ¹はまさしく真理なのだ。ちょうど、あなた方が喋る(ことに対し、自分自身、その事実を疑うことがない)のと同様に。
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1 復活の日*、報いといった、アッラー*がお約束になったもの(イブン・カスィール7:420参照)。
(使徒*よ、)あなたのもとに、イブラーヒーム*の貴い客人たち(人間の姿を借りた天使*たち)の話¹は届いたか?
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1 イブラーヒーム*と、この天使*たちの話については、フード*章69-76,アル=ヒジュル章51-60,蜘蛛章31-32も参照。
彼ら(天使*たち)が、彼(イブラーヒーム*)のところに入り、「(あなたに)平安を¹」と言った時。彼(イブラーヒーム*)は言った。「(あなた方にこそ、)平安を」。ーー彼らは、見慣れない民であるぞーー。
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1 家畜章54「あなた方に平安を」の訳注も参照。
それで彼(イブラーヒーム*)は家族の方へと席を外すと、肥えた仔牛(の焼き肉)を持って(客人のところへと)やって来た。
そして、それを彼らに差し出した。「どうぞ、召し上がって下さい」と言いつつ。
(しかし、彼らが手を出さなかったので、)彼(イブラーヒーム*)は彼らに恐怖心を抱いた。彼らは言った。「怖がらなくてもよい(、私たちはアッラー*からの御使いである)」。そして彼に、有識な男の子¹の(誕生についての)吉報を告げた。
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1 これが誰かについては、フード*章71,アル=ヒジュル章53とその訳注を参照。
すると彼(イブラーヒーム*)の妻(サーラ)は、(それを聞くと客人たちのところへと)声を上げて赴き、自分の顔を叩きつつ¹、言った「(私は、)年寄りで、不妊ですのに!」
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1 これは当時、何か驚くことがあった時、女性がする仕草だった(イブン・アーシュール26:360参照)。尚、フード*章71-72とその訳注も参照。
彼ら(天使*たち)は言った。「そのように、アッラー*が仰せられたのだ。本当にかれこそは、英知あふれる*お方、全知者なのだから」。
彼(イブラーヒーム*)は、言った。「では、あなた方のご用件は何なのでしょう、御使いたちよ」。
彼らは、言った。「本当に私たちは、罪悪者である民¹へと遣わされたのである。
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1 預言者*ルート*の民のこと。彼らはシルク*を犯し、ルート*を噓つき呼ばわりし、しかも数々の醜行(しゅうこう)を犯していた(アッ=サァディー810頁参照) 。蜘蛛章29とその訳注も参照。
彼らの上に、泥土からなる石つぶてを送るため。
(放逸さと罪において)度を越している者たちに対し、あなたの主*の御許で印をつけられた(石つぶてを)」。¹
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1 この時の様子についてはフード*章82-83,アル=ヒジュル章73-74を、石つぶての「印」については、フード*章82を参照。
こうしてわれら*は信仰者だった者たちを、そこ(ルート*の民の町¹)から脱出させた。
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1 この「町」については、フード*章81の訳注を参照。
われら*はそこに、服従する者(ムスリム*)たちの一家¹しか、見出さなかった。
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1 つまりルート*の一家のこと(ムヤッサル522頁参照)。 ただしフード*章81,アル=ヒジュル章60にもある通り、彼の妻は不信仰者*であり、救われなかった。
そしてわれら*は、痛ましい懲罰を怖れる者たちへの御徴¹を、そこに残したのである。
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1 この「御徴」とは、アッラー*の御力と、不信仰者*たちに対する応報を示す、懲罰の跡のこと(前掲書、同頁参照)。アル=ヒジュル章76とその訳注も参照。
ムーサー*にも(、われら*は御徴を残した)。われら*が彼を、紛れもない明証¹と共にフィルアウン*へと遣わした時のこと。
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1 「紛れもない明証」については、婦人章153の訳注を参照。
そして彼(フィルアウン*)は、自らの後ろ盾¹と共に(信仰から)背き、言った。「(ムーサー*)は)魔術師か、あるいは憑かれた者²である」。
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1 「自らの後ろ盾」には、「彼の軍勢」「彼の威力」「そっぽを向いて」などといった解釈がある(アル=クルトゥビー17:49参照)。 2 「憑かれた者」については、アル=ヒジュル章6の訳注を参照。
それで、われら*は彼とその軍勢を捕らえ、彼らを海原へと放り棄てた¹。彼(フィルアウン*)は、(その不信仰ゆえ)、咎められる者であった。
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1 この時の様子は、ユーヌス*章90-92、ター・ハー章77-78,詩人たち章61-66,煙霧章23-24も参照。
アード*にも(、われら*は御徴を残した)。われら*が彼らに、不吉な風を送った時のこと。
それは、それが届いたいかなるものも、朽ち果てた骨とせずにはおかなかった。
サムード*にも(、われら*は御徴を残した)。彼らに「暫くの間、楽しんでいいるがよい」と言われた時のこと。
そして彼らは自分たちの主*のご命令に反抗した¹ので、彼らの眼前で、稲妻が彼らを捕らえた。
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1 アッラー*のご命令に反し、雌ラクダを殺したことを指す(アル=クルトゥビー17:51参照)。高壁章73とその訳注、フード*章64-68,詩人たち章155-157,月章27-29,太陽章13-14も参照。
それで彼らは(懲罰から)立ち上がることも叶わなければ、(自分たちを)救うことも出来なかった。
(彼ら)以前には、ヌーフ*の民も(、滅ぼした)。本当に彼らは、放逸な民だったのだから。
われら*は天を、偉力によって築いた。われら*こそは、まさに力量あふれる者なのだ。
また、大地。われら*はそれを敷き広げた。そして均し整える者の、何と素晴らしいことか。
また、われら*はあらゆるものに番い¹を創った。(それは)あなた方が、教訓を受けるようにするためである。
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1 この「番い」の例としては、天と地、太陽と月、夜と昼、陸と海、平地と山、冬と夏、ジン*と人間、男と女、光と闇、信仰と不信仰、幸福と不幸、天国と地獄、真理と虚妄(きょもう)、甘さと苦さなどがある(アル=バガウィー4:287参照)。
ならば(使徒*よ、こう言うのだ、)「(人々よ、)アッラー*へと非難せよ¹。本当に私は、かれからの明白なる警告者なのである」。
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1 アッラー*とその使徒*への信仰、アッラー*のご命令の遵守(じゅんしゅ)と、かれへの服従によって、アッラー*の懲罰からかれのご慈悲へと「避難」すること(ムヤッサル522頁参照)。
そしてアッラー*と共に、別の神¹を(崇拝*の対象として)拝してはならない。本当に私は、かれからの明白なる警告者なのである」。
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1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
(クライシュ族*の不信仰者*たちと)同様に、彼ら以前の(不信仰)者*たちのもとに使徒*が到来した時には、彼らは決まって「(彼は)詩人か、憑かれた者¹だ」と言ったものだった。
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1 「憑かれた者」については、アル=ヒジュル章6の訳注を参照。
一体、彼らはそのことを勧め合っていたのか?¹いや、彼らは放逸な民であった。
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1 先代の不信仰者*と、後代の不信仰者*は、いずれも使徒*を噓つき呼ばわりしていたので、彼らはあたかもお互いにそのことを勧め合っていたかのようである(前掲書523頁参照)。
ならば(使徒*よ)、彼ら(シルク*の徒)に背を向けよ¹。あなたは(誰からも)、咎められる者ではないのだから。
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1 アッラー*の教えは伝えたのだから、アッラー*からの新たなご命令が下がるまでは、彼らのことを放っておけ、という意味(前掲書、同頁参照)。
そして(同時に、人々に)教訓を与えよ。本当に教訓は、信仰者たちの役に立つのだから。
われがジン*と人間を創造したのは、彼らがわれ(のみ)を崇拝*するために外ならない。
われは彼らから糧が欲しいわけでもなければ、彼らがわれに食べさせてくれるのを欲しているわけでもない。
実にアッラー*こそは糧を授けられるお方、強力さの主、力みなぎるお方なのだから。
ならば。(預言者*ムハンマド*を噓つき呼ばわりするという(不正*を働いた者たちにこそは、彼らの仲間たち¹の罰と同様の罰がある。彼らはわれに、(それを)性急に求めてはならない²。
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1 「彼らの仲間たち」とは、過去の不信仰者*たちのこと(ムヤッサル523頁参照)。 2 彼らは自分たちに懲罰を下してみよ、と挑発していた(アル=クルトゥビー17:57参照)。アーヤ*12とその訳注も参照。
不信仰である者*たちに、彼らが(懲罰を)約束されている、彼らの日¹の災いあれ。
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1 「彼らの日」とは、復活の日*のこと。あるいはバドルの戦い*の日(アル=バガウィー4:289参照)。