ترجمة سورة العنكبوت

الترجمة اليابانية - سعيد ساتو
ترجمة معاني سورة العنكبوت باللغة اليابانية من كتاب الترجمة اليابانية - سعيد ساتو .

アリフ・ラーム・ミーム¹。
____________________
1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーン*の冒頭に現れる文字群*」を参照。
一体人々は、「私たちは信仰した」と言うことで、試練にかけられることもなく、放って置かれるとでも思ったのか?¹
____________________
1 預言者*ムハンマド*は仰(おっしゃ)った。「人は自分の宗教(に対する堅固さの程度)に応じて、試練を受ける・・・」(アフマド1481参照)。雌牛章214、イムラーン家章186、悔悟章16、洞窟章7、ムハンマド*章31、王権章2とそれらの訳注も参照。
また、われら*は確かに、(使徒*が遣わされた)彼ら以前の者たちを試練にかけたのだ。それでアッラーは、(信仰に)正直な者たちを必ずやご存知になり給い、嘘つきたちを必ずやご存知になり給う。
いや、一体、悪行¹を行う者たちは、われら*を出し抜けるとでも思ったのか?彼らの判断することの、何と忌まわしいことか?
____________________
1 この「悪行」は、シルク*を始めとした、アッラー*に対する不服従行為のこと(ムヤッサル396頁参照) 。
(来世における)アッラーとの拝謁を望む¹者は誰でも、(そのために準備せよ、)本当にアッラー*の(復活の)期限は、必ずやって来るのだから。かれは、よくお聞きになるお方。全知者であられる。
____________________
1 この「望む」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。
そして(アッラー*ゆえに)奮闘する者は誰でも、自分自身のために奮闘しているに過ぎない。本当にアッラー*はいかなる創造物(の行いや崇拝*行為)からも、まさしく満ち足りておられる*お方なのだから。¹
____________________
1 アッラー*は被造物がご自身に服従することなど、必要とされない。しもべたちに諸々の義務行為を課したのは、ひとえに彼らへの慈悲であり、彼らの利益のためでもある(アル=バイダーウィー4:308参照)。
また、信仰して正しい行い*を行う者たち、われら*は必ずや、その悪行を彼らのために帳消しにしてやる。そして必ずや、彼らが行っていた最善のもので、彼らに報いてやるのだ。
われら*は人間に、自分の両親への孝行を命じた¹。そしてもし彼ら二人が、あなた²が(崇拝*の正当性について)何も知らないものをわれに並べるべく、あなたに執拗に迫って来たならば、(そのことに関しては)彼らに服従するのではない³。われにこそ(復活の日*)、あなた方の帰り所があるのだ。そしてわれは、あなた方が(現世で)行っていたことを、あなた方に告げ聞かせ(、それに報い)る。
____________________
1 夜の旅章23-24も参照。 2 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。 3 アッラー*への不服従における服従、などというものはない(アル=ブハーリー7257参照)。それは、たとえ両親であっても同様である。尚シルク*のみに限らず、アッラー*に対する全ての反逆行為において、他人に従ったりしてはならない(ムヤッサル397頁参照) 。
信仰して正しい行い*を行う者たち、われら*は必ずや彼らに、(天国で)正しい者*たちの仲間入りをさせる。
人々の中には、「私たちはアッラー*を信じた」と言いつつも、アッラー*(の道)において苦しめられれば、人々(から)の試練をあたかもアッラー*の懲罰のように受け止めて(怯み、イスラーム*に背を向けて)しまう者がいる¹。そして、もしもあなたの主*からの勝利が(信仰者たちに)やって来れば、彼ら(棄教者たち)はきっと(こう)言うのだ。「本当に私たちは、あなた方と共にあったのだ」。一体アッラー*は、全創造物の胸の内²を、最もよくご存知なのではないか?
____________________
1 同様のアーヤ*として、巡礼*章11とその訳注も参照。 2 いかに表面的に取り繕(つくろ)っても、アッラー*は人が心の内に隠す者をご存知である(イブン・カスィール6:266参照)。
またアッラーは、信仰する者たちを必ずやご存知になり給い、偽信者*たちを必ずやご存知になり給う。¹
____________________
1 そしてそれは、順境と逆境による試練によってである(前掲書、同頁参照)。アーヤ2の訳注も参照。
また不信仰に陥った者*たち¹は、信仰する者たちに言う。「私たちのやり方(宗教)に従って、私たちにあなた方過ち(の罪)を背負わせよ」。彼ら(不信仰者*)は、彼ら(信仰者)の罪など少しも背負うことなどないというのに。本当に彼らは、まさしく嘘つきなのだ。
____________________
1 これは、マッカ*の不信仰者*たち(ムヤッサル397頁参照)。
また彼らはきっと、自分たちの(罪という)重荷と、(彼らが迷わせた民の罪という)別の重荷を、自分たちの重荷と共に背負うことになる¹。そして彼らは復活の日*、自分たちが捏造していたことについて、必ずや尋ねられることになるのだ。
____________________
1 同様のアーヤ*として、蜜蜂章25とその訳注も参照。
われら*は確かにヌーフ*をその民に遣わし、彼はその中で(アッラー*の教えへと招きつつ、)千年から五十年差し引いた年月を過ごした¹。そして(彼らが信じなっかったので、)不正*者であった彼らを、洪水が捕らえた。
____________________
1 ヌーフ*とその民に起こったことに関しては、高壁章59-64、フード*章25-48、信仰者たち章23-30、詩人たち章105-122、整列者章75-82、月章9-17、ヌーフ*章なども参照。
そしてわれら*は彼(ヌーフ*)と船の民を救い、それ(船)を全創造物に対する一つの御徴¹とした。
____________________
1 この「御徴」とは、信仰者・不信仰者*への教訓のこと。また船それ自体も、それを通してアッラー*のご慈悲に思いを馳(は)せるべき、一つの御徴である(アッ=サァディー628頁参照)。
また、イブラーヒーム*を(遣わした)。彼がその民に(こう)言った時¹。「アッラー*を崇拝*し、かれを畏れ*よ。それがあなた方にとってより善いのだ。もし、あなた方が知っていたのならば。
____________________
1 イブラーヒーム*とその民のやり取りについては、家畜章74-82、マルヤム*章42-48、預言者*たち章52-70、詩人たち章70-89、整列者章85-98、金の装飾章26-28も参照。
あなた方は、アッラー*をよそに彫像を崇め、でっち上げを捏造している¹に過ぎない。本当に、アッラー*をよそにあなた方が崇めている者たちは、あなた方に対して糧(を授ける力)を有してはいないのだ。ならば、アッラー*の御許にこそ糧を求め、かれを崇拝*し、かれに感謝せよ。かれの御許にこそ、あなた方は戻されるのだから」。
____________________
1 この「でっち上げ」は「彫像」のことである、という解釈もある(アッ=タバリー8:6459参照)。
ーー¹もしあなた方が(使徒*ムハンマド*を)噓つき呼ばわりしたとしても、あなた方以前の共同体も(また、その使徒*たちを)確かに噓つき呼ばわりしたのだ。そして使徒*の義務は、(啓示の)明白なる伝達に外ならないのである。
____________________
1 このアーヤ*からアーヤ*23までが挿入説ではなく、全てイブラーヒーム*の言葉である、という説もある(イブン・カスィール6:270参照)。
また彼らは、アッラーがいかに(無から)創造をお始めになるか知らなかったのか?それからかれは、それを(死後に)繰り返しえし給う。本当にそれはアッラーにとって、容易いことなのだから。
(使徒*よ、)言え。「地上を旅し、かれがいかに創造を始められたか、見てみるがよい。それからアッラー*は、(死後の復活という)最後の創造をお創りになるのだ。本当にアッラー*は。全てのことがお出来のお方なのだから」。
かれは、かれがお望みの者を罰せられ、かれがお望みの者にご慈悲をおかけ下さる。そしてかれの御許にこそ、あなた方は戻されるのだ。
(人々よ、)あなた方は地でも天でも、(アッラー*から)逃れられる者ではない。そしてあなた方にはアッラー*の外に、いかなる庇護者も援助者もないのだ。
そしてアッラー*の御徴と、かれとの拝謁を否定した者たち、それらの者たちは(来世において)わが慈悲に絶望することになる者たち。それらの者たち、彼らには痛ましい懲罰があるーー。
そして彼(イブラーヒーム*)の民の返答は、「彼を殺すか、焼いてしまえ」と言うものだけだった。(彼らはイブラーヒーム*を火の中に放り込んだが、)アッラー*は彼を火からお救いになった¹。本当にその中にはまさしく、信仰する民への御徴がある。
____________________
1 預言者*たち章69-70とその訳注、整列者章97-98も参照。
また、彼(イブラーヒーム*)は言った。「本当にあなた方は、現世における自分たちの間の愛情ゆえ¹、アッラー*をよそに彫像を設けて(崇めて)いる。やがて復活の日*には、あなた方はお互いを否定し合い、お互いに呪い合う²のだ。そして、あなた方の住処は業火なのであり、あなた方には(そこから救ってくれる)いかなる援助者もない」。
____________________
1 つまり、「彼らの間の愛情を育(はぐく)むため」あるいは「彼らの間での、彫像への愛情ゆえ」(アル=バイダーウィー4:313参照)。 2 復活の日*、アッラー*をよそに崇めていたものとその崇拝*者は、互いに縁を切り、敵となる。雌牛章166-167、ユーヌス*章28-29、マルヤム*章82、物語章63、創成者*章13-14、砂丘章6も参照。
そしてルート*が彼を信じ、彼(イブラーヒーム*)は言った。「本当に私は、我が主*へと移住*する¹。本当にかれは、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方」。
____________________
1 つまり不信仰の民*の地から、自分の主*を崇拝*する場所への移住(アッ=シャウカーニー4:262参照)。この「移住」に関しては、預言者*たち章71とその訳注を参照。
またわれら*は、彼(イブラーヒーム*)にイスハーク*とヤァクーブ*を授け、彼の子孫の内に預言者*としての天分と啓典を与えた。また、現世においては彼に褒美¹を授けた。そして本当に彼は来世において、まさしく正しい者*たちの一人である。
____________________
1 具体的には、人々からの賞讃や、正しい子供などのこと(ムヤッサル399頁参照)。
また(われら*は)、ルートを(遣わした)。彼がその民に、(こう)言った時¹。「一体、本当にあなた方は、全創造物のいかなる者もあなた方以前には行わなかった醜行²に、手を染めるというのか?
____________________
1 彼とその民の間に起こった話については、高壁章80-84、フード*章77-83、アル=ヒジュル章61-77、詩人たち章160-175、蟻章54-58、月章33-40も参照。 2 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注を参照。
一体、本当にあなた方は、男性へと赴き¹、(旅人の)道を阻み²、自分たちの集会の場で悪事³を犯すのか?」そして彼の民の返答は、「アッラー*の懲罰を、私たちにもたらしてみよ。もし、あなたが正直者の類いなのであれば」と言うものでしかなかった。
____________________
1 つまり男色のこと(前掲書、同頁参照)。 2 アル=クルトゥビー*によれば、彼らは財産や性行為ゆえに旅人の「道を阻み」、女性を放ったらかしにすることで、自らの子孫を残す「道を阻んでいた」(13:341参照)。 3 「悪事」については、蜜蜂章90の訳注を参照。ルート*の民が犯していた悪事に関しては、高壁章80-81、フード*章77-79、預言者*たち章74、詩人たち章165-166、蟻章54-55も参照。
彼(ルート*)は言った。「我が主*よ、腐敗*を働く民に対して、私を勝利させて下さい」。
こうして、われら*の使い(天使*)たちが吉報¹を携えてイブラーヒーム*のもとにやって来た時、彼ら(天使*たち)は言った。「本当に私たちは、この町²の民を滅ぼす者である。本当にその民は、不正*者だったのだから」。
____________________
1 「吉報」とは、イスハーク*誕生の知らせ(ムヤッサル400頁参照)。ルート*の祈りを受けてアッラー*から遣わされた天使*たちは、まずイブラーヒーム*のもとに立ち寄った(アッ=サァディー630頁参照)。 2 この「町」については、フード*章81「町」の訳注を参照。
彼(イブラーヒーム*)は、言った。「本当にそこには、ルート*がいます」。彼らは言った。「私たちの方が、そこにいる者たちのことをよく知っている。私たちは必ずや、彼とその家族を救い出すのだ。但し、残っ(て滅ぼされ)た者たちの一人となる、彼の妻だけは別だが」。¹
____________________
1 イブラーヒーム*と天使*たちの話の詳細については、フード*章69-76、アル=ヒジュル章51-60、撒き散らすもの章24-34も参照。
こうして、われら*の使いたちがルート*のもとにやって来た時¹、彼(ルート*)は彼らのことで気が滅入り、心苦しくなった。そして、彼らは(ルート*に)言った。「怖れることも、悲しむこともありません。本当に私たちは、あなたとあなたの家族の救い手なのです。但し、残っ(て滅ぼされ)た者たちの一人となる、あなたの妻は別です。
____________________
1 この時、彼とその民の間に起こった話については、高壁章80-84、フード*章69-83、詩人たち章160-175、蟻章54-58、月章33-40も参照。
本当に私たちはこの町の民に、彼らが放逸であったことゆえの(罰の)制裁を、天から下す者なのです」。
そしてわれら*はそこから確かに、分別する民に対して明らかな御徴¹を残しておいた。
____________________
1 この「御徴」は、ルート*の民の町が滅ぼされた痕跡のこと。それは、分別ある人々への教示である(ムヤッサル400頁参照)。アル=ヒジュル章76、整列者章137-138も参照。
またマドゥヤン*には、その同胞シュアイブ*を(遣わした)¹。そして彼は言った。「我が民よ、アッラー*を畏れ*、最後の日*を望む²のだ。そして腐敗を働きつつ、地上で退廃を広めてはならない」。
____________________
1 マドゥヤン*とシュアイブ*の話については、高壁章85-93、フード*章84-95、詩人章176-191も参照。 1 この「望む」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。
すると彼らは、彼を噓つき呼ばわりした。それで彼らを激震が捕らえ¹、彼らは朝、その地で突っ伏して(死んで)いた。
____________________
1 高壁章91とその訳注も参照。
また、アード*とサムード*も(、われらを滅ぼした)。彼らの住まいの一部は、あなた方に確かに明らかになっている。シャイターン*が彼らに、彼らの行いを目映く見せ、彼らを(アッラー*の)道から阻んだのだ。彼らは、(真理を見極める)見識を備えた者たち¹だったというのに。
____________________
1 一説には、「(自分たちのやり方を)気に入り、悦に入っている者たち」。(アッ=タバリー8:6473参照)。
またカールーン、フィルアウン*、ハーマーン(も滅ぼした)¹。彼らのもとには確かにムーサー*が(奇跡という)明証を携えて到来したのに、驕り高ぶったのだ。そして彼らは、(われら*を)出し抜ける者たちではなかった。
____________________
1 「カールーン」については物語章76-81を、「ハーマーン」については同省6の訳注を参照。
われら*は(彼らの内の)いずれの者も、その罪ゆえに(懲罰で)捕らえた。そしてその中には、われら*が石礫を降らせた者もあり、またその中には、(轟く)一声が捕らえた者もあり、またその中には、われら*が地面に飲み込ませた者もあり、またその中には、われら*が溺れさせた者もある¹。そしてアッラー*が、彼らに対して不正*を働かれることなどは、もとよりあり得ないことだったのだ。しかし彼らが自分自身に、不正*を働いていたのである。
____________________
1 「石礫を降らせた者」はルート*の民。「(轟く)一声が捕らえた者」はサーリフ*の民サムード*と、シュアイブ*の民マドゥヤン*、「地面に飲み込ませた者」はカールーン、「溺れさせた者」はフィルアウン*とその民、及びヌーフ*の民のこと(ムヤッサル401頁参照)。
アッラー*をよそに庇護者を設ける者たちの様子は、巣を作る蜘蛛の様子に似ている。本当に最も脆い住処は、蜘蛛の巣だというのに¹。彼らが(そのことを)知っていたならば(、彼らを庇護者などとはしなかっただろう)。
____________________
1 蜘蛛の巣は、最も弱い生物の一つが作った、最も弱い家の一つであり、それを自分の砦(とりで)とすることは、弱さの上に弱さを上乗せすることに等しい(アッ=サァディー631頁参照)。
本当にアッラー*は、彼らがかれをよそに祈っているいかなるものも、ご存知なのだ¹。かれは、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方。
____________________
1 それらは実際のところ、有名無実の存在である(前掲書、同頁参照)。
そしてわれら*は人々にそれらの譬えを挙げるが、それらを理解するのは(アッラー*とその御徴、その教えについて)知識ある者たちだけである。
アッラー*は諸天と大地を、真理と共にお創りになった¹本当にそこ(それらの創造)には、まさしく信仰者たちへの御徴²がある。
____________________
1 イムラーン家章191「我らが主よ・・・ありません」の訳注も参照。 2 この「御徴」は、アッラー*の御力の偉大さ、かれのみを崇拝*しなければならないことの根拠(ムヤッサル401頁参照) 。
あなたに啓典の内から啓示されたものを読誦¹し、礼拝を遵守*せよ。実に礼拝は、醜行と悪事²を禁じるのだから。そして、アッラー*の唱念こそは(何)より偉大³であり、アッラー*はあなた方の成すことをご存知なのだ。
____________________
1 この「読誦」については、雌牛章121の訳注を参照。 2 「醜行」「悪事」については、蜜蜂章90の訳注を参照。 3 別の解釈として、「あなた方に対するアッラー*の讃美は、アッラー*に対するあなた方の讃美よりも偉大である」といった複数の説がある(アッ=タバリー8:6479参照)。
(信仰者たちよ、)最善の形¹でなくして、啓典の民*と議論してはならない。但し彼らの内でも、不正*を働いた者たち²は別である。そして、言うのだ「私たちは自分たちに下されたもの³を信じる。また、私たちの神⁴と、あなた方の神は一つであり、私たちはかれ(アッラー*)に服従する者(ムスリム*)なのである」。
____________________
1 「最善の形」とは、よき品性、穏(おだ)やかさ、柔らかい言葉、真理を讃美し、そこへと誘うこと。また虚妄(きょもう)を恥ずべきものとし、それに反論すること。そしてそれを伝達するにあたって、最も効果的な手段を用いること(アッ=サァディー632頁参照)。蜜蜂章125の訳注も参照。 2 頑迷(がんめい)に真理にたてつき、ムスリム*たちに戦いを宣告した者たちのこと(ムヤッサル402頁参照) 。 3 啓典の民*に下されたトーラー*、福音*といった啓典のこと(前掲書、同頁参照)。 4 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
そのように(使徒*よ)、われら*はあなたに啓典(クルアーン*)を下した。そして、われら*が啓典を授けた者たち(啓典の民*)はそれを信じ、それらの者たち¹の一部にも、それを信じる者がいる。不信仰者*たち以外は、われら*の御徴²を否定しないのだ。
____________________
1 この「それらの者たち」とは、クライシュ族*やそれ以外の不信仰者*たち(ムヤッサル402頁参照)。 2 この「御徴」とは、クルアーン*とそこに含まれる様々な明証のこと。(前掲書、同頁参照)。
また(使徒*よ)、あなたはそれ(が下がる)以前、いかなる書も誦んでいなければ、あなたの右手でそれを書いてもいなかったのだ。そうであったなら、(真実を)虚妄とする者たちは、疑惑に陥ったであろう。¹
____________________
1 預言者*ムハンマド*がそれらのことに長(た)けていたとしたら、ある種の無知な者たちは「彼は過去の啓典から学んだに違いない」と言ったであろう、ということ。預言者*は文盲であった(イブン・カスィール6:286参照)。識別章5も参照。
いや、それ(クルアーン*)は知識を授けられた者たちの胸の内にある、(真理)解明の御徴なのである。そして不正*者たち以外、われら*の御徴を否定することはない。
彼ら(シルク*の徒)は、言った。「どうして彼(ムハンマド*)に、その主*から御徴¹が下されないのか?」(使徒*よ、)言え。「御徴は、アッラー*の御許にこそある。そして私は、明白なる警告者でしかないのだ。
____________________
1 この「御徴」とは、サーリフ*の雌ラクダ、ムーサー*の杖(つえ)のような奇跡のこと(ムヤッサル402頁参照) 。雌牛章108、家畜章109-110、ユーヌス*章97、夜の旅章90-93、ター・ハー章133、預言者*たち章5、識別章7-8、創成者*章42も参照。
(使徒*よ、あなたの正直さの証明は、)われら*があなたに、彼らに対して読誦される啓典(クルアーン*)を下したことだけで、彼らには十分だったのではないか?実にその中にはまさしく、信仰する民にとっての慈悲と教訓がある。
(使徒*よ、)言うのだ。「アッラー*だけで、私とあなた方の間の証人は十分。かれは諸天と大地にあるものをご存知なのだ。そして虚妄を信じ、アッラー*を否定した者たち、それらの者たちこそは損失者なのである」。
(使徒*よ、)彼らはあなたに、懲罰を(下すことを)性急に求める¹。そして定められた期限さえなければ、懲罰は彼らのもとに到来したのである。それは必ずや、彼らが気付かないままに、彼らのもとを突然訪れるのだ。
____________________
1 関連するアーヤ*として、家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、サード章16、相談章18、階段章1-2なども参照。
彼らはあなたに、懲罰を(下すことを)性急に求める。本当に地獄は、不信仰者*たちをまさに包囲しているというのに。
懲罰が彼らをその(頭)上から、そしてその足元から覆い込む、(復活の)その日。かれ(アッラー*)は、仰せられるのだ。「あなた方が(現世で)行っていたこと(の報い)を味わえ」。
信仰するわが僕たちよ、本当に我が大地は広いのだ¹。ならば(移住*し)、われをこそ崇拝*せよ。
____________________
1 婦人章97、集団章10とその訳注も参照。
全ての者は死を味わうのだ。それからあなた方は、(清算のため、)われらのもとへと戻される。
信仰し正しい行い*を行う者たち、われら*は必ずや彼らを、その下から河川が流れる楽園の高き住まいに、永遠に住まわせよう。(アッラー*の服従行為を)行っていた者たちの褒美は、何と素晴らしいことか。
(彼らは)忍耐*し、その主*にこそ、全てを委ねる*者たち。
自らの糧を調達することのない、どれほど多くの地を歩む生き物に対し、アッラー*は糧を授けられることか?¹そしてあなた方にも?かれはよくお聞きになるお方、全知者であられる。
____________________
1 多くの生物は、明日のための糧を備蓄(びちく)しない。しかしアッラー*がそれらに、糧をお授けになるのである(ムヤッサル403頁参照)。
(使徒*よ、)もしも、あなたが彼ら(シルク*の徒)に「諸天と大地をお創りになり、太陽と月を仕えさせられたお方は誰なのか?」と尋ねれば、彼らは決まって(こう)言うのだ。「アッラー*である」。ならば一体、どうしてあなた方は(アッラー*の信仰から)背かされるのか?
アッラー*はその僕たちの内、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また(かれがお望みになる)外の者には控えられる¹。本当にアッラー*は、全てのことをご存知のお方なのだ。
____________________
1 物語章82、サバア章36、暁章15-16と、それらの訳注も参照。
また(使徒*よ)、もしもあなたが彼ら(シルク*の徒)に、「天から(雨)水を降らしになり、それによって大地を、その死後に息吹かせられた¹のは誰か?と尋ねれば、彼らは決まって(こう)言うのだ。「アッラー*である」。言ってやれ。「アッラー*に称賛*あれ」。いや、彼らの大半は弁えない。
____________________
1 「大地をその死後に息吹かせる」については、雌牛章164の訳注を参照。
この現世の生活は戯れごとと遊興に過ぎない¹。そして本当に来世の住まい、それこそが(真の)生なのである。もし彼らが(そのことを)知っていたならば。
____________________
1 家畜章32の訳注も参照。
彼ら(不信仰者*)が船に乗っ(て転覆を怖れ)た時には、アッラー*だけに真摯に崇拝*を捧げつつ¹、かれに祈るのだ。そして、かれが自分たちのことを陸地に救って下さった時には、どうであろう、シルク*を犯すのである。
____________________
1 アッラー*だけに「真摯に崇拝*行為を捧げる」ことについては、婦人章146の訳注を参照。
こうして彼らは、われら*が彼に与えたもの¹に対して恩知らずとなり、(再び現世で)楽しむのだ。彼らはやがて、(自分たちの行いの悪い結果を)知ることになる。
____________________
1 彼らや彼らの財産に対する、アッラー*の恩恵のこと(ムヤッサル404頁参照) 。
一体、彼ら(不信仰者*)は、われら*が安全なる聖域¹を設けたのを、見ないのか?その周りから、人々は攫われている²というのに。一体、彼らは虚妄をこそ信じ、アッラー*の恩恵については恩知らずであるというのか?³
____________________
1 「安全なる聖域」については雌牛章125の訳注、蟻章91「聖なる地」の訳注も参照。 2 当時、マッカ*の聖域外のアラブ部族は、互いに襲撃・略奪し合っており、殺人や捕虜などの被害を出していた(アル=アルースィー21:14参照)。 3 「虚妄を信じ・・・」については、蜜蜂章72の訳注を参照。
アッラー*に対して嘘をでっち上げた者よりも、ひどい不正*を働く者があろうか?あるいは真理を、それが自分のもとに到来した後、嘘呼ばわりした者よりも?地獄にこそ、不信仰者*たちの住処があるのではないか?
われら*において努力奮闘する者¹たち、われら*は必ずや彼らを、われら*の道²へと導こう。そして本当にアッラー*は、善を尽くす者たちとまさしく共にあるのだ³。
____________________
1 これは、アッラー*の敵、自分自身、シャイターン*と戦い、試練とアッラー*の道における困難において忍耐*する者のこと(ムヤッサル404頁参照)。 2 アッラー*の御許へと続く道のこと。あるいは、あらゆる善の道における導きを上乗せされ、そこを歩み続けるという成功を授けられること(アル=バイダーウィー4:324参照)。 3 アッラー*はその援助と、支持、ご加護、導きと共に、善を尽くす者たちと共にあられる(ムヤッサル404頁参照) 。「善を尽くす者」については、蜜蜂章128の訳注を参照。
Icon