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ハー・ミーム¹。
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1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーンの冒頭に現れる文字群*」を参照。
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1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーンの冒頭に現れる文字群*」を参照。
(このクルアーン*は、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*からの啓典の降示。
本当に、諸天と大地の中にはまさしく、(アッラー*の存在と御力を示す)信仰者たちへの御徴がある。
また(人々よ)、あなた方の創造と、かれが散開させられる、地を歩く生物の中には、(アッラー*とその教えを)確信する民への(、アッラー*の存在と御力を示す)御徴がある。
また夜と昼の交代、アッラー*が天から糧として下されたもの(雨)ーーアッラー*はそれで大地を、それが死んだ後に生き返らされるーー、風の変化は、分別する民への(、アッラー*の存在と御力を示す)御徴である。
(使徒*よ、)それは、われら*が真実と共にあなたに誦んで聞かせる、アッラー*の(唯一性*と御力を示す)御徴。なのに一体、彼らはアッラー*とその御徴を差しおいて、いかなる話を信じるというのか?
大噓つきで罪に溺れた、全ての者に災いあれ。
彼はアッラー*の御徴(アーヤ*)が自分に読誦されるのを聞いても、まるでそれを耳にしなかったかのように、(アッラー*とその使徒*への服従に対して)高慢な者となり(不信仰を)続ける。(使徒*よ、)ならば彼には、痛ましい懲罰の吉報を告げてやるがよい¹。
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1 「懲罰の吉報を告げる」という表現については、イムラーン家章21の訳注を参照。
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1 「懲罰の吉報を告げる」という表現については、イムラーン家章21の訳注を参照。
また彼は、われら*の御徴(アーヤ*)の内から何か耳にすれば、それを嘲笑の的にした¹。それらの者たちには、屈辱的な懲罰がある。
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1 夜の旅章60「呪われた木」訳注にあるような、嘲笑のこと(アル=クルトゥビー16:159参照)。
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1 夜の旅章60「呪われた木」訳注にあるような、嘲笑のこと(アル=クルトゥビー16:159参照)。
彼らの前には、地獄がある。そして彼らが稼いだもの¹も、彼らがアッラー*をよそに盟友としたものも、彼らを少しも益することはない。彼らにはこの上ない懲罰があるのだ。
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1 「稼いだもの」とは、財産や子供などのこと(ムヤッサル499頁参照)。
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1 「稼いだもの」とは、財産や子供などのこと(ムヤッサル499頁参照)。
これ(クルアーン*)は、導きである。されど自分たちの主*の御徴(アーヤ*)を否定した者たちには、痛ましい制裁による懲罰がある。
アッラー*はあなた方のために、海を仕えさせられたお方。(それは)かれのご命令によって船がそこを進み、あなた方がその恩寵から(糧を)求めるためであり、あなた方が(アッラー*に)感謝するようにするためである。
またかれはあなた方に、諸天にあるものと大地にあるもの、その全てを仕えさせられた。本当にそこには(アッラーの唯一性*を示す)、熟考する民への御徴がある。
(使徒*よ、)信仰する者たちに、言うのだ。アッラー*の日々を望まない¹者たちを、赦してやれ、と。(それは)かれが民を、自分たちが(現世で)稼いでいたもので報われるようにするためである。
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1 「アッラー*の日々」とは、アッラー*が各人に、現世での行いに対して報いを与える復活の日*のこと(ムヤッサル500頁参照)。「望む」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。
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1 「アッラー*の日々」とは、アッラー*が各人に、現世での行いに対して報いを与える復活の日*のこと(ムヤッサル500頁参照)。「望む」については、ユーヌス*章7の訳注を参照。
誰でも正しい行い*を行う者は、自分自身を益するのであり、(行いが)悪い者は、自分自身を害するのだ。それからあなた方は(復活の日*)、自分たちの主*の御許へと戻らされ(、自分の行いの報いを受け)るのである。
われら*はイスラーイールの子ら*に、啓典(トーラー*、福音*)と英知¹と預言者*としての天分²を与え、善きものの内から授け、彼らを全創造物よりも引き立てた³。
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1 この「英知」については、イムラーン家章79の同語の訳注を参照。 2 大半の預言者*は、イスラーイールの子ら*から出現した(ムヤッサル500頁参照)。 3 「彼らを・・・引き立てた」については、雌牛章47の訳注を参照。
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1 この「英知」については、イムラーン家章79の同語の訳注を参照。 2 大半の預言者*は、イスラーイールの子ら*から出現した(ムヤッサル500頁参照)。 3 「彼らを・・・引き立てた」については、雌牛章47の訳注を参照。
また、われら*は彼ら(イスラーイールの子ら*)に、そのことにおける明証¹を授けた。そして彼らがそこにおいて意見を異にしたのは、彼らのもとに知識が到来した後のこと、彼らの間の侵犯ゆえ以外の何ものでもなかった²。(使徒*よ、)本当にあなたの主*は復活の日*、彼らが意見を異にしていたことについて、彼らの間に裁決をお下しになる。
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1 「そのことにおける明証」の意味については、「ムハンマド*の預言者*性の証拠」「物事の合法性・非合法性を明らかにする、法のこと」といった解釈がある(アル=クルトゥビー16:163参照)。 2 詳しくは、雌牛章213、相談章14とその訳注を参照。
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1 「そのことにおける明証」の意味については、「ムハンマド*の預言者*性の証拠」「物事の合法性・非合法性を明らかにする、法のこと」といった解釈がある(アル=クルトゥビー16:163参照)。 2 詳しくは、雌牛章213、相談章14とその訳注を参照。
それから(使徒*よ)、われら*はあなたを、そのことにおける道¹の上に立脚させた。ゆえに、あなたはそれに従うのだ。そして、(真理を)知らない者たちの私欲に従ってはならない。
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1 「そのことにおける道」とは、真理へと導く、宗教における明らかな手法のこと(アル=クルトゥビー16:163参照)。
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1 「そのことにおける道」とは、真理へと導く、宗教における明らかな手法のこと(アル=クルトゥビー16:163参照)。
本当に彼ら(シルク*の徒)は、アッラー*(の懲罰)において、あなたを少しも益しはしない。そして本当に不正*者たちはお互いに盟友なのであり、アッラー*は敬虔な*者たちの庇護*者なのだ。
これ(クルアーン*)は人々への開眼、導きであり、(クルアーン*の真理性を)確信する民への慈悲である。
いや、悪行を稼いだ者たちは、われら*が彼らを信仰して正しい行い*を行う者たちと同様にするとでも思ったのか?その生と死¹において、同等だとも?彼らの決めつけることの、何と忌まわしいことか。
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1 この「生と死」とは、現世と来世という意味(ムヤッサル500頁参照)。
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1 この「生と死」とは、現世と来世という意味(ムヤッサル500頁参照)。
アッラー*は真理によって、諸天と大地をお創りになった¹。そして(それはかれがご自身の御力をお示しになり、来世において)各人が不正*を受けることなく、自分が稼いだものによって報われるようにするためだったのだ。
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1 イムラーン家章191「我らが主*よ、あなたは・・・」の訳注も参照。
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1 イムラーン家章191「我らが主*よ、あなたは・・・」の訳注も参照。
(使徒*よ、)言ってみよ。自分の欲望(への服従)を自分の崇拝*すべきもの(への服従)とした者¹について。彼は知識を有していたにも関わらずアッラー*に迷わされ²、その聴覚と心を塞がれ、その視覚には覆いをかけられた³のである。アッラー*(による迷い)の後、誰が彼を導けるというのか?一体、あなた方は教訓を得ないのか?
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1 識別章43とその訳注も参照。 2 正常な理性があるのに、あるいは正しい導きに関する知識が伝わった後に、迷いを選んだことを示すとされる(イブン・アーシュール25:358参照)。また一説には、「アッラー*は、彼がそれにふさわしいことをご存知であるがゆえに、彼を迷わせられた」という意味(イブン・カスィール7:268参照)。 3 「その聴覚と心を・・・」については、雌牛章7の訳注を参照。
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1 識別章43とその訳注も参照。 2 正常な理性があるのに、あるいは正しい導きに関する知識が伝わった後に、迷いを選んだことを示すとされる(イブン・アーシュール25:358参照)。また一説には、「アッラー*は、彼がそれにふさわしいことをご存知であるがゆえに、彼を迷わせられた」という意味(イブン・カスィール7:268参照)。 3 「その聴覚と心を・・・」については、雌牛章7の訳注を参照。
彼ら(シルク*の徒)は言った。「それ(人生)は、私たちの(今、生きている)現世の生活以外にはない。私たちは(この現世で)死に、生きる(だけな)のであり、私たちを滅ぼすのは、時間に外ならない¹のだ」。彼らには(、彼らが言っている)そのことについて、いかなる知識もないのに。彼らは憶測しているに過ぎないのだ。
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1 シルクの徒*は、自分たちを死なせ、滅ぼす主*の存在を否定し、「自分たちを滅ぼすのは、歳月の流れと年齢の積み重ねに過ぎない」と言ったものだった(アッ=タバリー9:7381参照)。
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1 シルクの徒*は、自分たちを死なせ、滅ぼす主*の存在を否定し、「自分たちを滅ぼすのは、歳月の流れと年齢の積み重ねに過ぎない」と言ったものだった(アッ=タバリー9:7381参照)。
また、彼らに(、復活が起こることを確証する)われら*の明らかな御徴(アーヤ*)が読誦されれば、彼らの論拠は(こう)言うことでしかなかった。「私たちのご先祖様たちを、(生き返して)連れて来てみよ。もし、あなた方が本当のことを言っているのなら」。
(使徒*よ、)言ってやるがいい。「アッラー*はあなた方に生を与えられ、それから死を与えられる。それからかれは、あなた方を疑惑の余地のない復活の日*へと、集められるのだ。しかし人々の大半は(、アッラー*の御力を)知らない」。
アッラー*にこそ、諸天と大地の王権は属する。そして(復活の)その時が到来する日、その日(真実)を虚妄とする者たちは損失するのだ。
そして(使徒*よ)、あなたは(復活の日*)全ての共同体が跪くのを見る¹。全ての共同体は、自分たちの帳簿²へと呼ばれる。(そして、こう言われる。)「この日あなた方は、自分たちが(現世で)行っていたことを報われるのだ」。
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1 これは、恐怖と共にアッラー*の裁きを待つ様子のこと(アッ=サァディー778頁参照)。 1 現世での行いが記録された「帳簿」のこと(ムヤッサル501頁参照)。 高壁章8の訳注も参照。
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1 これは、恐怖と共にアッラー*の裁きを待つ様子のこと(アッ=サァディー778頁参照)。 1 現世での行いが記録された「帳簿」のこと(ムヤッサル501頁参照)。 高壁章8の訳注も参照。
これが、あなた方に対して(あなた方の行いを)真理と共に語る、われら*の帳簿である。われらは、あなた方が行っていたことの転写を(天使*たちに)命じていたのだから。¹
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1 イブン・アッバース*らによれば、人々の行いを記録する天使*たちは、その記録と共に天に昇って行き、守られし碑板*から写された帳簿のもとにいる天使*たちに会う。その帳簿は毎年、誉れの夜*に守られし碑板*から写されたものであり、記録と帳簿は一字一句符合する(イブン・カスィール7:271参照)。
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1 イブン・アッバース*らによれば、人々の行いを記録する天使*たちは、その記録と共に天に昇って行き、守られし碑板*から写された帳簿のもとにいる天使*たちに会う。その帳簿は毎年、誉れの夜*に守られし碑板*から写されたものであり、記録と帳簿は一字一句符合する(イブン・カスィール7:271参照)。
それで信仰し、正しい行い*を行う者たちはといえば、主*は彼らをそのご慈悲¹の中へとお入れになる。それこそは紛れもない勝利なのだ。
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1 この「ご慈悲」とは、つまり天国のこと(ムヤッサル501頁参照)。
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1 この「ご慈悲」とは、つまり天国のこと(ムヤッサル501頁参照)。
また、不信仰に陥った者*たちはといえば(、こう言われる)。「一体、わが御徴(アーヤ*)は(現世で)あなた方に、読誦されてはいなかったのか?そしてあなた方は(それに耳を傾け、信仰することから)高慢になったのであり、罪悪の民だったのでは?
また、『本当に(復活に関する)アッラー*のお約束は真実で、その時(の到来)は、疑惑の余地がない』と言われた時、あなた方は言った。『私たちは(復活の)その時が何のことか、分からない。私たちには、それが思い込みにしか思えない。私たちは(その到来を)、確信する者ではないのだ』」。
そして彼らには(その日)、自分たちが(現世で)行った悪(の報い)が現れる。そして自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)が、彼らを包囲するのだ。
また、彼らには(、こう)言われる。「この日われら*は、あなた方を忘れよう。ちょうどあなた方が、あなた方のこの日の拝謁を忘れたように¹。そしてあなた方の住処は(地獄の)業火であり、あなた方にはいかなる援助者もない」。
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1 この「忘れる」については、高壁章51の訳注を参照。
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1 この「忘れる」については、高壁章51の訳注を参照。
それというのも、あなた方はアッラー*の御徴を嘲笑の的とし、現世の生活によって欺かれていたからなのである。この日、あなた方はそこ(業火)から出されることもなく、(アッラー*の)ご満悦を得ること¹も課されない。
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1 蜜蜂章84とその訳注も参照。
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1 蜜蜂章84とその訳注も参照。
アッラー*に称賛*あれ、諸天の主*、大地の主*、全創造の主*に。
またかれにこそ、諸天と大地の権威は属する。そしてかれは偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方であられる。