surah.translation .

(衣に)包まる者よ、¹
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1 最初の啓示(凝血章の冒頭)が下った後、しばらく啓示は途絶(とだ)えた。そのような中、預言者*がヒラー洞窟の近くを歩いている時、ジブリール*が本来の巨大な姿で天に現れた。彼は恐怖に襲われて妻ハディージャのもとに戻り、「私を(衣で)包んでくれ」と言った。このアーヤ*は、この時に下ったものとされる(アル=ブハーリー4922、イブン・カスィール8:261ー262参照)。
立ち上がり、(人々にアッラー*の懲罰を)警告せよ。
また、あなたの主*(の偉大さを)称揚し*、
あなたの衣服を清め、¹
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1 衣服の汚れだけでなく、あらゆる行いを、悪、見せかけ、偽善、自惚(うぬぼ)れ、高慢さ、不注意など、それを台無しにしてしまう、あるいは不完全なものとしてしまうような、あらゆる要素から「清める」こと(アッ=サアディー895頁参照)。
偶像¹(と、あらゆるシルク*)を避けよ。
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1 「偶像(ルジュズ)」には、「罪」「懲罰(の原因となるような全ての行為)」といった解釈もある(アル=クルトゥビー19:67参照)。
また、(見返りに)多くのものを得ようとしつつ、恵んではならない。
そして、あなたの主*の(ご満悦の)ため、忍耐*せよ。
角笛に打ち鳴らされる時、¹
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1 「角笛」については、家畜章73の訳注を参照。ここでの角笛は、一回目のもの、あるいは二回目のもの、という説がある(アル=クルトゥビー19:70参照)。
その日、それは困難な日である。
不信仰者*たちにとって、容易ではない。
(使徒*よ、)われに(任せて)放っておけ、われが(子供も財産もない)独りきりの者として(彼の母親の胎内に)創った者を。
われは、彼にたっぷり財産を授けてやった。
(離れることなく、彼にいつも)お付きする、子供たちも。
また、われは彼に(生計の)道を均してやった。
その後に及んで彼は(不信仰に陥り)、われが(彼の子供と財産に)上乗せすること¹を所望するのだ。
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1 これには、「来世でも同様の恩恵を得ること」という解釈もある(アッ=サアディー896頁参照)。
断じて(、そんなことはあり得)ない!本当に彼は、われら*の御徴¹(を噓呼ばわりすること)に頑迷な者だったのだから。
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1 この「御徴」は、啓典や使徒といった、創造物に対するアッラー*からの論拠(ムヤッサル575頁参照)。
われはやがて、彼を険しい上り坂(による懲罰)で苦しめてやろう。¹
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1 アーヤ*11から取り上げられている者は、一説にマッカ*の不信仰者*たちの長の一人であった、アル=ワリード・ブン・アル=ムギーラ*のこととされる。しかし真理に対して頑迷であり、それを放棄(ほうき)した者には、彼と同様の罰が待ち受けている(前掲書、同頁参照)。
本当に彼は、(使徒*とクルアーン*に対する誹謗を)思索し、準備したのだから。
彼が成敗されますよう。彼はいかに(そのような誹謗を)準備したというのか?
そして、彼が成敗されますよう。彼はいかに(そのような誹謗を)準備したというのか?
それから、彼は(準備した誹謗を)吟味した。
それから彼は(、クルアーン*を誹謗することが出来ないことを認めると、)眉をひそめ、顔をしかめた。
それから彼は(真理に背を向け)後退し、(真理を認めずに)驕り高ぶった。
そして、彼は言った。「これ(クルアーン*)は、(昔の人々から)伝わる魔術に外ならない。
これは人間の言葉以外の、何ものでもないのだ」。¹
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1 家畜章105「あなたは学習したのだ」の訳注も参照。
われはやがて、彼を焦炎¹へと入れて炙ってやろう。
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1 「焦炎(サカル)」は「溶かす、焼く」 という意味から派生した語で、地獄の別称。一説には、地獄の第六層のこと(アル=クルトゥビー19:77参照)。
焦炎が何かを、あなたに知らせるものは何か?
それは(肉も骨も、焼き尽くして)残してはおかず、放っておきもしない。¹
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1 一説には、「(焼き尽くしたまま)放っておきもしない」という意味。つまり、新しく創造されては焼き尽くされる、という苦しみをずっと味わい続ける(前掲書、同頁参照)。
(それは、人間の)皮膚を、黒焦げに変える。
その上には、(地獄の番人である)十九人(の天使*たち)がいる。¹
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1 これは、地獄の天使*ザバーニヤのこと(ムヤッサル576頁参照)。凝血章18とその訳注も参照。
われら*は地獄の主(である番人)たちを、天使*以外の何者にもしなかった。また、その数を、不信仰に陥った者*たちへの試練以外の何ものともしなかった¹。(また、それは)啓典を授けられた者*たちが(クルアーン*の真実性を)確信し²、信仰する者たちが信仰心を増加させ、そして啓典を授けられた者*たちと信仰者たちが疑惑に陥らないようにするためであり、かつ心の中に病がある者³たちと不信仰者*たちに、「一体アッラー*は、この譬えで何を望んだのか?」と言わせるためである。同様にアッラー*は、かれがお望みになる者を迷わされ、かれがお望みになる者を導かれる。そして(それらの天使*も含め)、あなたの主*の軍勢を知るのは、かれのみであり、それ⁴は人間に対する教訓に外ならないのだ。
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1 一説にアブー・ジャハル*は、地獄の番人の数が十九人と聞き、その数の少なさを嘲笑(ちょうしょう)した(アル=バガウィー5:178参照)。 2 啓典の民*は、預言者*を試す目的で、地獄の番人の数を尋ねたことがあった。そしてこの「十九人」という数は、彼らの知識と一致するものだったのだという(イブン・カスィール8:268-269参照)。 3 つまりイスラーム*に疑念を抱く者や、偽信者*のこと(アッ=サアディー896頁参照)。 4 「それ」が何を指すかについては、「地獄」「現世の火」「地獄の番人の数」「軍勢」といった諸説がある(アル=クルトゥビー19:83参照)。
断じて(、使徒*は噓つきなどでは)ない!月にかけて、¹
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1 アーヤ*32-34における、アッラー*による誓いについては、整列者章1の訳注を参照。
また、後退する夜にかけて、
また、露わになる朝にかけて(誓う)、
本当にそれ(地獄)はまさに途方もない事の一つなのである。
人類への警告である。
あなた方の内、(服従行為によってアッラー*のお傍へと)近づくことを、あるいは(罪によって、かれから)遠ざかることを、望む者への(警告なのだ)。
全ての者は、自分が稼いだことによって差し押さえられた者¹。
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1 この表現については、山章21の訳注を参照。
但し、右側の徒¹は別だが。
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1 「右側の徒」については、出来事章9の訳注を参照。
彼らは楽園で尋ね合う、
(不信仰を犯していた)罪悪者たちについて、
「あなた方を焦炎¹に入れたのは、何なのか?」と。²
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1 「焦炎」については、アーヤ*26の訳注を参照。 2 天国の住人たちは、地獄の民の様子を目にし、話しかけることが出来るとされる(アッ=サアディー897頁参照)。整列者章54以降も参照。
彼ら(罪悪者たち)は、言った。「私たちは(現世で)礼拝する者ではなく、
貧者*たちに食べ物を与えてもいませんでした。
また、私たちは戯言を喋る者たちと共に戯言を喋り、
報いの日*を噓呼ばわりしていました、
確然たるもの¹が到来するまで」。
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1 「確然たるもの」については、アル=ヒジュル章99の訳注を参照。
ならば、執り成し手らの執り成しが、彼らの役に立つことはない。¹
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1 復活の日*の「執り成し」については、雌牛章48、マルヤム*章87、ター・ハー章109とその訳注を参照。
彼ら(シルク*の徒)が、教訓(クルアーン*)から背を向けるのは、どういうことか?
まるで退散するロバのように?
ライオン¹から逃げ出した(ロバのように?)。
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1 一説にはライオンではなく、「射手」のこと(イブン・カスィール8:273参照)。
いや、彼ら(シルク*の徒)の全ての者が、開かれた書巻を授かることを望んでいるのか?¹
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1 同様のアーヤ*として、家畜章7、124、夜の旅章93も参照(アル=カースィミー16:5985参照)。
断じて(、そんなことがあるはずも)ない!彼らは来世を怖れてはいないのだ。
断じて(真実である)!本当にそれ(クルアーン*)は教訓なのだ。
そして誰でも(教訓を)望む者には、それを熟慮させよ。
そして彼らは、アッラー*が(彼らに導きを)お望みにならない限り、(教訓を)想起することがない¹。かれは畏れ*の念(を受ける)に相応しいお方、お赦し(をお授けになる)に相応しいお方。
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1 人間は自由意志を有するが、それはあくまでアッラー*のご意見に付随(ふずい)するものである(アッ=サアディー898頁参照)。