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われはまさに、復活の日*にかけて誓う。¹
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1 この誓いについては、整列者章1の訳注を参照。
また、責め苛む魂¹にかけて誓う(、人々は蘇らされるのである、と)。
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1 死を迎える時、魂は、自分の行いを責める。一方、信仰者の魂は、義務の遂行における至らなさ、不注意などについて、現世で自分自身を責めるのである(アッ=サアディー898頁参照)。
(不信仰な)人間は、われら*が彼の骨を(それが散り散りになった後に、)集めることが(出来)ない、とでも思っているのか?
いや、われら*はその指先まで、きっちり整え(て組み立て、生前と同じ状態に復活させ)ることが出来る。
いや、(不信仰な)人間は、自らの前途において¹放逸であることを欲し(、復活を否定し)ている。
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1 ほかにも、「自分自身の目的と欲望の追求において」「復活の日*が到来する前に」といった解釈もある(イブン・ジュザイ2:513参照)。
「復活の日*は、一体いつなのか?」と尋ねながら。
(人々の)眼が(、復活の日*の恐怖によって)動転し、
月(の明かり)が消え、
太陽と月が(共に暗くなって、)一緒くたにされる時、¹
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1 その他、「合わさって真っ黒な形で、西から同時に昇る」「一緒にされて海へと放り込まれ、海が燃え上がる」あるいは、地獄に「まとめて入れられる」といった解釈がある(アル=クルトゥビー19:97参照)。
人間はその日、言う。「(懲罰からの)逃げ場所はどこだ?」
断じて(、そうはいか)ない。避難場所など、ないのだ。
その日はあなたの主*にこそ、定住先があるのだから。
人間はその日、自分が(生きている時に)早めたものと、遅らせたもの¹について(全て)告げ聞かせられる。
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1 「早めたもの」と「遅らせたもの」の解釈には、「生前の小糸、死後に自分の行為を規範(きはん)として行われる他人の行為」「最初の行為と最後の行為」「前者が罪、後者が服従行為」といった諸説がある(前掲書19:98参照)。
いや、人間は自分自身(が行ったこと)に対する、証人である。
たとえ、自分の(罪の)言い訳を申し立てても。
——(預言者*よ、啓示が下った時には、)それ(クルアーン*の暗記)に急ぐがゆえに、(啓示が下りきる前に)あなたの舌を動かすのではない。¹
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1 預言者*はジブリール*が啓示と共に訪れると、それを急いで受け取ろうと、躍起(やっき)になって口を動かしたものだった。それでアッラーは、彼がまずは啓示に耳を傾けるようご命じになり、暗記と読誦と説明については、アッラー*ご自身が保証されることを約束されたのだった。ター・ハー章114も参照(アル=ブハーリー4927ー4929、イブン・カスィール8:278参照)。
本当にそれを(あなたの胸に)結集させることと、それを(あなたが望む時にいつでも)読むこと(を可能にさせるの)は、われら*の任務なのだから。
それで、われら*がそれを(ジブリール*を介し、あなたに)読んだ時には、その読みに(まずはよく耳を傾け、それからその読誦に)続くのだ。
それから、実にわれら*にこそ、その(意味や法規定についての)説明義務があるのだ——。
(シルク*の徒よ、)断じて(、復活と報いは嘘などでは)ない。いや、あなた方は手っ取り早いもの(現世)を愛し、
来世(のための行い)を放ったらかしにしている。¹
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1 現世の享楽は手っ取り早く、来世(遅れるもの、という原義もあり)は永遠の安寧ながらも、遅れてやって来るもの(アッ=サアディー899頁参照)。
(復活の)その日、(信仰者たちの)ほころびる顔は、
まさにその主*を眺める。¹
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1 復活の日*、天国の民がアッラー*を拝見することについては、家畜章103とその訳注、ユーヌス*章26、量を減らす者章15も参照。
またその日、(不信仰者*たちの)しかめっ顔は、
脊椎を破壊するほどの災禍が、自分たちに及ぼされることを確信する。
断じて(、復活と報いなどでは)ない!(死期が到来して、)それ(魂)が鎖骨まで達し、¹
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1 家畜章61、93とその訳注も参照。
(彼らの間で)「(この状態を)治してくれる者は、誰か?」と言われ、
それがまさに(現世との)別離だと確信し、
脛と脛が絡み合った時。¹
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1 この解釈には、「現世の最後における苦しみと、来世の始まりにおける苦しみが連続すること」「激しい苦しみゆえに、人の両足が絡み合う様」「死人の両足が、遺体を包む布で包まれること」といった諸説がある(アル=クルトゥビー19:112参照)。
(復活の日*、)あなたの主*にこそ、連れられて行く先があるのである。
彼(不信仰者*)は、(使徒*もクルアーン*も)信じなければ、礼拝もしなかった。
それどころか(クルアーン*を)噓呼ばわりし、(信仰から)背いた。
それから自分の家族のもとへ、闊歩しつつ¹向かったのだ。
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1 これはつまり、尊大さ、高慢さを示す歩き方のこと。このアーヤ*は一説に、自分の出身部族であるマフズーム族の中でそのようにして歩くことが知られていた、アブー・ジャハル*について下った(イブン・ジュザイ2:515参照)。
あなたに、もっと(破滅が)近づくよう、もっと(破滅が)近づくよう。
更に、あなたにもっと(破滅が)近づくよう、もっと(破滅が)近づくよう。¹
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1 一説にこのアーヤ*は、ある時アブー・ジャハル*から嫌がらせを受けた預言者*が彼に対して言った言葉が、後にそのまま啓示として下ったもの(イブン・カスィール8:283参照)。
一体、(復活を否定する)人間は、(命令も禁止もされず、報いも懲罰もなく、)放ったらかしにされるとでも思っているのか?
彼は、(子宮へ)注がれる精液の一滴ではなかったのか?
それから一塊の凝血となり、そしてかれがお創りになって、(その姿形を最も美しく)整えられ、
そこから二種類、つまり男性と女性をお創りになったのでは?
一体(それらの創造主である)そのお方(アッラー*)は、死者に(再び)生をお与えになることが出来るお方なのではないか?