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1 復活の日*の「清算」が近いという意味についての解釈に、次のようなものがある。①預言者*ムハンマド*は最後の使徒*・預言者*であり、その共同体は最後のイスラーム*共同体である。つまり、それ以前のイスラーム*共同体と比較すると、より復活の日*に近い。②ここでの「清算」は、死のこと。というのも死んでしまった者は、復活の日*が起こってしまったも同然であるため。蜜蜂章1の訳注も参照(アッ=サァディー518頁参照)。
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1 彼らの心は現世的願望にかまけ、その体は娯楽に耽(ふけ)り 、欲望の追求、無意味な物事、俗悪な言葉に勤(いそ)しんでいえう。しかし本来、心はアッラー*のご命令に従い、かれの御言葉に傾聴(けいちょう)するとともに、その意味を熟考(じゅっこう)し、来世を念頭に置きつつ、身体は創造主への崇拝*にこそ勤(いそ)しむべきなのである(前掲書、同頁参照)。 2 家畜章8-9などにもあるように、彼らは使徒が彼らと同様の人間ではなく、天使*であるべきだと主張したりもした(アル=バガウィー3:283参照)。 3 この「魔術」とは、マッカ*の不信仰者*らがクルアーン*を揶揄(やゆ)して言ったもの(ムヤッサル322頁参照) 。彼らは、人間の手による奇跡を魔術の一種としていた(アブー・アッ=スウード6:54参照)。
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1 この「御徴」とは、サーリフ*の雌ラクダ、ムーサー*やイーサー*の奇跡のような奇跡のこと(イブン・カスィール5:332参照)。
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1 家畜章109-110、ユーヌス*章97、ター・ハー章133、創成者*章42なども参照。
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1 啓典の民*どころか、マッカ*の不信仰者*たちでさえ、その預言者*性を信じていたイブラーヒーム*もまた、人間の男性であった。つまり、人間だからという理由で預言者*ムハンマドを否定するという彼らの論理は、彼らの真上にさえも矛盾していた(アッ=サァディー519頁参照)。 2 この「教訓の民」とは、過去の啓典についての知識がある者たちのこと(ムヤッサル322頁参照) 。尚、このアーヤ*を、「宗教に関する知らないことは、無知な者ではなく、知識を有する者に尋ねよ」と、より一般的な形で理解することも可能である(アッ=サァディー519頁参照)。
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1 同様のアーヤ*として、ユースフ*章109、識別章20も参照。
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1 「栄誉」については、信仰者たち章71、金の装飾章44とその訳注も参照。
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1 一説には、天使*たちが彼らに対する嘲笑(ちょうしょう)的意味合いから、「(信仰に対する)高慢さの原因であった、あなた方の豊かな恩恵のもとに戻れ。あなた方が有していた現世的恩恵から、ねだられるだろう」と言う(アル=クルトゥビー11:275参照)。
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1 「我らが災いよ!」という表現については、食卓章31の訳注を参照。
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1 これはイーサー*とその母マルヤム*を神とした、キリスト教徒*らに対する言葉とされる。つまり、子供や妻は自分の種族から得るものであり、アッラー*が人間を子供や妻にすることはあり得ない、ということ(アル=バガウィー3:285参照)。集団章4も参照。
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1 つまりシルク*を始めとした、アッラー*に相応(ふさわ)しくない形容のこと(ムヤッサル323頁参照)。
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1 「神々」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。以下、同様の表現についても同訳注を参照。 2 もちろん、アッラー*以外にそのような存在はない(イブン・カスィール5:337参照)。
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1 もし、この世に複数の全能神があれば、それらの意向は衝突し合い、秩序は乱れてしまう。一方の意向のみが存在することは、他方の不能性を示し、またそれらの意図が全ての物事において一致することは、あり得ない(アッ=サァディー521頁参照)。 信仰者たち章91も参照。 2 「御座」に関しては、高壁章54の訳注を参照。
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1 全てのものはアッラー*の王権のもとにあるのであり、かれはその僕に関するご決定について、「なぜ、そのようにされるのですか?」などと問われる筋合いはない。天地における創造物こそが、その行いを問われるのであり、それに応じた報いを受けることになる(アッ=タバリー7:5680-5681参照)。
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1 一番目の「教訓」はクルアーン*、二番目のはそれ以前の啓典のこと(ムヤッサル323頁参照)。
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1 蜜蜂章36も参照。
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1 マッカ*の不信仰者*らは、天使*をアッラー*の娘と見なしていた。蜜蜂章57とその訳注も参照。
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1 つまり、彼らの天使*たちの未来と過去の行いのこと(ムヤッサル324頁参照)。 2 「執り成し」については、マルヤム*章87、ター・ハー章109も参照。
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1 これは、一説にイブリース*のこと。また一説には、天使*一般についての、仮定上の話(アル=クルトゥビー11:282参照)。
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1 つまり、雨の降らない「閉じられた」状態の空から雨をお降らしになり、植物の育たない「閉じられた」大地から、植物を芽生えさせられること(アッ=タバリー7:5687、ムヤッサル324頁参照)。外にも、「一体であった天と、一体であった大地を、それぞれ七層に分けられた」「天地がそもそも一体であったのを、引き裂かれた」などの解釈もある(イブン・カスィール5:339参照)。 2 つまり水を、全ての生物の基礎とされた(前掲書、同頁参照)。「精液から、お創りになった」「大半の生物を、水から作った」といった説もある(アル=バガウィー3:287参照)。
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1 一説には、巡礼*章65にもあるように、「落下することから守られている」という意味。あるいは、アル=ヒジュル章17にもあるように、「シャイターン*が展開の話を盗み聞きしようとして、そこに近づくことから」守られている(前掲書、同頁参照)。
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1 山章30などにもあるように、不信仰者*らは預言者*ムハンマドを蔑(さげす)み つつ、「彼が死ぬのを待って、放っておこう」と言っていた。しかし、たとえ彼が彼らより先に他界したとしても、それは全ての預言者*の習いなのである。そして後続のアーヤ*にもある通り、彼ら自身も遅かれ早かれ、現世と言う試練を去り、そこでの行いの報いを受けることになる(アッ=サァディー523頁参照)。
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1 この「悪と善という試練」とは、イブン・アッバース*によれば、「苦難と安楽、健康と病気、裕福さと貧困、合法な物事と非合法な物事、服従と反抗、導きと迷い」のこと(アッ=タバリー7:5693参照)。
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1 夜の旅章110、雷鳴章30とそれらの訳注、識別章60も参照。マッカ*の不信仰者*らは、慈悲あまねき*お方(アッラー*)の神性は否定する一方で、自分たちの偶像の神性を否定する者を非難した、これは、無知の中でも最もたるものであった(アル=クルトゥビー11:288参照)。
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1 この表現は、過度のせっかちさの譬(たと)え(アル=バイダーウィー4:93参照)。 2 この「御徴」は、懲罰のこと(ムヤッサル325頁参照)。
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1 この意味については、雷鳴章41の訳注を参照。 2 アッラー*の御力が迫って来たり、死が襲いかかって来たりすることに、打ち勝つ者のこと。もちろん、その時が来れば、彼らは大人しく身を引き渡すだけである(アッ=サァディー524頁参照)。
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1 耳が、それで聞くものから利益を得ないという理由で、あたかも聴覚自体がないかのように表現されている(アル=バイダーウィー4:95参照)。フード*章20、24とその訳注も参照。
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1 この表現については、食卓章31「我が災いよ」の訳注を参照。
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1 同様の意味のアーヤ*として、婦人章40、高壁章8とその訳注、洞窟章49、ルクマーン章16、地雷章7-8も参照。
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1 この「識別」については、雌牛章53「識別の啓典」についての訳注を参照。
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1 アッラー*を直(じか)に見はしなくても、熟考と実証によって、現世での行いにお報いになる全能の主の存在を知り、心の奥底で、そして他人の目から離れた所で、かれを恐れること(アル=クルトゥビー11:295参照)。カーフ章33、王権章12も参照。
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1 預言者*としての使命を授ける以前、あるいはムーサー*とハールーン*以前、ということ。アル=クルトゥビー*によれば、前者の説が大半の学者らの見解(11:296参照)。 2 イブラーヒーム*がそれに適役である、ということ(ムヤッサル326頁参照) 。
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1 イブラーヒーム*とその父親、及びその民のやり取りについては、家畜章74-82、マルヤム*章42-48、詩人たち章70-89、整列者章85-98、金の装飾章26-28も参照。
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1 この言い訳については、雌牛章170「ご先祖様のやり方」についての訳注を参照。
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1 あなたの言っていることは本当で、かつ本気なのか、ということ(ムヤッサル326頁参照) 。
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1 頻出名・用語集「創成者*」の項も参照。アッラー*こそは、天地とそこにある全創造物をお創りになり、その全てを一手に司(つかさど)られるお方であり、彼らがアッラー*をよそに崇めていた偶像もその一つでしかない(アッ=サァディー525頁参照)。
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1 彼らが年に一度、皆外出する、祭日の日のこと(アル=クルトゥビー11:297参照)。この時、イブラーヒーム*がいかにして外出せずに済むようにしたのかについては、整列者章88-89を参照。
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1 偶像の中でも一番大きいもの。(アッ=サァディー526頁参照)。 2 この時の様子と、その後の出来事については、整列者章91-98を参照。 3 一説には、「イブラーヒーム*の宗教へと戻って来るようにするため」(アル=バガウィー3:292参照)。
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1 一説に彼らは、王ナムルーズとその民のこと(アル=クルトゥビー11:299参照)。雌牛章258も参照。 2 あるいは、「彼らの神々をこんな目にあわせた者がどうなるか、人々が目の当たりにするように」(アッ=サァディー526頁参照)。
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1 一説には、偶像の長が、自分と共に崇められている他の偶像に対して怒り、壊してしまったのだ、という話を仕立て上げた(アッ=サァディー526頁参照)。
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1 自分の実を守れもせず、質問にも応じることの出来ないようなものが、崇拝*に値しないことに気付いた(ムヤッサル327頁参照) 。
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1 火の中に投げ込まれた 時、イブラーヒーム*はこう言った。「私には、アッラー*さえいらっしゃれば万全である。全てを請け負われる*お方の素晴らしさよ」(アル=ブハーリー4564参照)。整列者章97-98も参照。
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1 彼らの試みは、彼らが誤っており、イブラーヒーム*が正しいことの絶対的証拠をもたらした上、イブラーヒーム*の位を上げ、彼らが最も厳しい罰を受けるに値する結果となった(アル=バイダーウィー4:101参照)。
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1 彼らはイラクの地から、様々な恩恵に恵まれ、多くの預言者*たちを輩出(はいしゅつ)した、シャーム地方(現在のシリア、パレスチナ、ヨルダン周辺)へと移住した(ムヤッサル327頁参照)。
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1 この「裁決」は一説に、預言者*としての使命と、人々の間を裁く力のこと(前掲書328頁参照)。 2 この「忌まわしい事」とは、 男色(高壁章80-81、フード*章77-79、詩人たち章165-166、蟻章54-55、蜘蛛章28-30参照)、人への投石、公然と放屁(ほうひ)し合うことなどであったとされる(アッ=タバリー7:5720参照)。 3 この「町」については、フード*章81の訳注を参照。
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1 この「慈悲」には、「預言者*としての使命」「イスラーム*」「天国」「不信仰の民*からの救い」など諸説あり(アル=クルトゥビー11:306参照)。
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1 呼びかけた祈りの内容については、月章10、ヌーフ*章26-27参照)。 2 この「苦悩」とは、洪水によって溺れることと、民から嘘つき呼ばわりされていたこと(アル=バガウィー3:298参照)。
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1 ダーウード*は、羊が、荒らされた農作地の所有者のものとなるように裁いた。一方スライマーン*は、羊の所有者が荒らされた農作地を元通りにするまで、農作地の所有者が羊の乳や羊毛などを利用することが出来るものとし、農作地が元通りになった後には、農作地と羊がそれぞれ元の所有者のもとに返還されるようにした(ムヤッサル328頁参照)。 2 この「裁決」については、アーヤ*74の訳注を参照。 3 アル=クルトゥビー*によれば、ダーウード*とスライマーン*はこの裁決において、啓示ではなく、自らの知的努力によって見解を導き出した、というのが大半の学者の説である。そして二人の裁決の差異については、以下のような学者の意見がある。①ダーウード*はこの件において間違えたわけではなく、「裁決と知識」を与えられてはいたが、スライマーン*の方が彼より優れていた。②この件に限ってみれば、ダーウード*は間違い、スライマーン*は正しかったが、預言者*でも(このような分野での)間違いはあり得る(雌牛章36の訳注も参照)。ただ、預言者*は間違いを承認し続けることがない(11:308-309参照)。 4 一説には、ダーウード*は柔らかく繊細な美声の持ち主だった。それで彼がアッラー*を称える*と、山々や鳥がそれに応えて、アッラー*を称え*たのだという(アッ=サァディー528頁参照)。 サバア章10、サード章18-19も参照。
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1 サバア章10-11も参照。 2 この言い回しについては、食卓章91「あなた方は・・・止めるのか?」についての訳注を参照。
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1 この「われら*が祝福した地」とは、エルサレムのこととされる(ムヤッサル328頁参照)。 2 サバア章12、サード章36も参照。
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1 シャイターン*らはスライマーン*のために、海に潜って真珠や宝石類を採取したり、彼の望む者を作っていたりしたのだという(ムヤッサル329頁参照)。サバア章12-13、サード章37も参照。 2 つまりアッラー*こそが、彼らがダーウード*に逆らわないように制御なさったお方だった、ということ(アッ=サァディー528頁参照)。 頻出名・用語集「よくお守りになる*お方」の項も参照。
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1 身体の病気による試練を受け、家族や財産を失ったとされる。だが彼は忍耐*を重ね、アッラー*に状況の改善を祈った(ムヤッサル329頁参照) 。サード章41-44も参照。
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1 アル=バガウィー*によれば、この意味は、「アッラー*が、先立った家族を生き返され、かつ彼らと同様の家族を更にもう一つ、彼にお授けになった」というのが、大半の解釈学者の見解。ほかにも「アッラー*から再び授かった財産と家族から、更に多くのものを授かった」「現世では先立った家族と同様の家族を授かり、先立った家族とは来世で共になることを約束された」という説などがある(3:310-312参照)。
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1 この「慈悲」については、アーヤ*75の同語についての訳注を参照。
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1 「ズン=ヌーン(大魚の人)とは、預言者*ユーヌス*のこと(アッ=サァディー529頁参照)。 その異名の由来は、整列者章142にあるように、彼が海で大魚に呑(の)み込まれたことである。 2 ユーヌス*は、預言者*としてその民へ遣わされたが、彼らは信仰せず、警告にも耳を貸さなかった。それで彼は、アッラー*から命じられたように忍耐*せず、民に腹を立て、彼らのもとを立ち去ってしまったのだという(ムヤッサル329頁参照)。整列者章139-148には、その情景がより詳しく描写されている。尚、預言者*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注も参照。 3 アッ=サアディー*によれば、このような発想は、それが定着・継続しないことを条件に、預言者*にも起こり得ることである(529頁参照)。雌牛章36のの訳注も参照。 4 この「闇」は、原語では複数形。つまり大魚の体内の闇と、海の底の闇、夜の闇などが重なった状態であった(アッ=タバリー7:5755参照)。 5 預言者*ムハンマド*は、このユーヌス*の言葉は、アッラー*によって必ず叶(かな)えられる祈願の言葉である、と仰(おっしゃ)っている(アッ=ティルミズィー3505参照)。
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1 この「相続者」については、イムラーン家章180「天地の遺産は・・・」についての訳注を参照。 2 この場面の詳細については、イムラーン家章38-41、マルヤム*章2-11を参照。
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1 つまり彼の妻の品性を高められ、また不妊であった彼女を、妊娠と出産が可能な状態にして下さった(ムヤッサル329頁参照) 。 2 「恭順」については、雌牛章45の訳注を参照。
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1 この「魂」については、婦人章171の訳注を参照。
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1 全ての預言者*は、同じ一つの宗教を携えて到来した。そしてそれがイスラーム*であり、アッラー*に従い、かれだけを崇拝*する教えなのである(ムヤッサル330頁参照)。
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1 アッラー*はそもそも全ての出来事を、守られし碑板*に記録されているが、同時に人々の行いを天使*らの「行いの帳簿(ちょうぼ)」にも記録させている(アッ=サァディー530頁参照)。
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1 「ヤァジュージュ とマァジュージュ」については、洞窟章94-99参照。
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1 「我らが災いよ!」という表現については、食卓章31の訳注を参照。
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1 つまり、偶像や、人間・ジン*の内、自分たちが崇拝*されることに満足している者たちのこと(ムヤッサル330頁参照)。 2 地獄の薪(たきぎ)となること(前掲書、同頁参照)。雌牛章24、禁止章6も参照。また、単なる物体である偶像が業火の中に入れられる意味の一つに、それを崇めていた者たちの嘘が明らかになり、彼らの無念が募ることで、懲罰が更に増加するということがある(アッ=サァディー153頁参照)。
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1 「皆」とは、アーヤ*98で言及されている者たち。ただし、アーヤ*101で言及されている者は例外。
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1 これは苦しみゆえに、肺の一番奥から強く吐き出される息のこと(イブン・アーシュール17:153参照)。
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1 イーサー*、天使*など、永遠の幸福を授かることを予(あらかじ)め
アッラー*がご存知になり、守られし碑板*の中にそう定められていた者たち(アッ=サァディー531頁参照)。 「最善のもの」については、婦人章95の同語についての訳注を参照。 2 一説に、このアーヤ*はアーヤ*98が下った際、マッカ*の不信仰者*らが「それでは、天使*やイーサー*、ウイザル(ユダヤ教徒*が拝していた人物であるとされる)も地獄に入るのか?」と反論したことに関し、下ったとされる(アル=ハーキム2:453参照)。
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1 サジダ*章17とその訳注も参照。
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1 同様のアーヤ*として、集団章67も参照。 2 人が、素足で裸で割礼を受けていない状態の誕生した時のままの姿で、死後に復活させられることを指す(アル=バガウィー3:320参照)。家畜章94とその訳注、洞窟章48も参照。
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1 過去の全ての啓典のこと(ムヤッサル331頁参照)。 そこに書かれたことを含め、この世で起こる全ての物事は、守られし碑板*の中に既に記録されている(アッ=サァディー531頁参照)。 2 「正しきわが僕たち」とは、預言者*ムハンマド*の共同体のこと(ムヤッサル331頁参照)。 3 この「大地」とは、天国のこと。一説には地上の世界(アッ=サァディー531頁参照)。高壁章128、御光章55、赦し深いお方章51も参照。
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1 「十分なもの」とは、最も高貴な目的である、主*の御許、そして天国へと到達させてくれるに十分なもの。クルアーン*は、アッラー*、不可視の世界*、信仰の真実への招き、確信への証拠、命じられた物事、人の心と行いの至らなさ、宗教において歩むべき道についての教示、シャイターン*の道や罠についての警告などを一手に担(にな)う、万全な存在である(アッ=サァディー532頁参照)。
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1 ゆえにその慈悲を受け入れ、感謝した者は、現世と来世において幸福な者となり、それを拒否し、否定した者は、現世と来世において破滅する(イブン・カスィール5:385参照)。
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1 警告は伝えたのだから、そこにおいて私たちの知識は等しい、ということ(ムヤッサル331頁参照)
。関連するアーヤ*として、婦人章165、家畜章131、155-157、夜の旅章15、ター・ハー章134、創成者*章24も参照。
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1 彼らが性急に求めている懲罰が、すぐ実現しないこと(ムヤッサル331頁参照)。
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1 不信仰者*らは、自分たちこそが勝利するとか、イスラーム*は敗北する、などと息巻いていた。しかし全創造物の主*であるアッラー*こそは、あらゆることにおいて助けを求められるべきお方である。そして実際にムスリム*はそのようにし、アッラー*のムスリム*に対するご援助は、ヒジュラ暦*2年のバドルの戦い*を皮切りに実現していくこととなった(アッ=サァディー532頁参照)。