ترجمة سورة غافر

الترجمة اليابانية للمختصر في تفسير القرآن الكريم
ترجمة معاني سورة غافر باللغة اليابانية من كتاب الترجمة اليابانية للمختصر في تفسير القرآن الكريم .

「ハー・ミーム」については、雌牛章冒頭に同様のアーヤの説明あり。
使徒ムハンマドに下されたクルアーンの啓示は、アッラーからのもの。かれは誰にも制圧されない偉大なお方であり、僕たちの福利についてご存知のお方。
かれは罪を犯す者たちの罪を赦し、悔悟する僕たちの悔悟を受け入れるお方。罪に対して悔悟しない者には罰が厳しく、善行と恩恵の主でもある。かれの他に崇拝すべきものはない。かれのもとにこそ審判の日の僕たちの戻り場所があり、かれはかれらにふさわしい報いを与える。
アッラーの唯一性と使徒たちの正直さを示すかれの印について議論するのは、理性上の問題のためにアッラーを否定する者たちだけ。だから、かれらに関して悲しんではならないし、豊かな糧と恩恵を授かった者たちに欺かれてはならない。かれらに罰がまだ訪れないのは、それがじわじわと迫り来る策略だからなのだ。
かれら以前、ヌーフの民が嘘よばわりした。そしてヌーフの民の後には、アード、サムード、ルートの民、マドゥヤンの人々といった党派や、フィルアウンが嘘よばわりした。全ての民はその使徒を捕らえて殺そうとし、虚妄による議論で真理を消し去ろうとしたので、われはそれらの民を全て滅ぼしたのだ。かれらに対するわが厳罰を、熟慮するがよい。
使徒よ、嘘呼ばわりしたそれらの民の滅亡をアッラーが決定したのと同様、不信仰者たちが地獄の徒となるという、あなたの主の言葉は確定したのだ。
使徒よ、主の玉座を運び、かれのまわりに侍る天使たちは、かれをかれにふさわしくない物事から無縁で崇高な存在として称え、かれを信じる。また、アッラーを信じる者たちのために罪の赦しを請い、祈ってこう言う。「主よ、あなたの知識と慈悲は全てのものに及びます。罪を悔悟し、あなたの宗教に従う者たちを赦し、かれらに地獄の炎が触れないようにして下さい。」
天使たちは言う。「主よ、信仰者たちを、あなたがかれらに約束した永遠の天国に入れて下さい。また、行いの良かったかれらの先祖、配偶者、子孫たちも、かれらと一緒に入れて下さい。あなたは誰にも制圧されない偉大なお方、定めと采配において英知あふれるお方です。
また、かれらを悪行から守り、かれらが罰されないようにして下さい。審判の日に悪行の罰からあなたがお守りになる者こそは、あなたの慈悲を授かった者。罰からの無事、天国に入ることによる慈悲こそは、最上の勝利です。」
アッラーとその使徒たちを否定した者たちは、審判の日に地獄に入り、自分自身を嫌悪して呪うが、その時にこう呼びかけられる。「アッラーのあなた方に対する激しい憎悪は、あなた方の自分自身に対する激しい憎悪よりも、更に偉大である。あなた方は現世でアッラーの信仰へと招かれていたのに、それを否定し、かれに他の神々を並べていたのだから。」
その時になれば罪の自認も悔悟も役には立たないが、不信仰者たちは自分たちの罪を認め、こう言う。「主よ、あなたはわたしたちを二度死なせました。あなたは無からわたしたちを存在させ、その後に私たちを死なせました。また、あなたはわたしたちを無から存在させ、復活のために生を与えることで、二度生かしました。わたしたちは犯した罪を認めました。だから、地獄から脱出し、行いを正してあなたのお喜びを得るために、人生をやり直す手立てはありますでしょうか?」
あなた方が罰されているその罰の原因は、アッラーだけが何も並べられることなく祈られた時には、かれを否定して共同者を置き、アッラーと共に他のものが崇拝された時には、それを信じたからだ。裁決は、その属性と定めと力において至高で、何よりも大きいお方であるアッラーにのみ属する。
アッラーはその印を彼方に、そしてあなた方自身の内において、あなた方に見せるが、それはあなた方にかれの力と唯一性を示すため。またかれは、あなた方に天から雨水を降らせるが、それは植物や農作物などあなた方の糧の原因となる。アッラーの印から教訓を得るのは、かれに悔悟して至誠を尽くして立ち返る者のみ。
信仰者たちよ、だから服従行為と祈りにおいて何も並べることなく、アッラーだけに誠実に祈れ。たとえそれが不信仰者たちを厭わせ、怒らせることになっても。
かれは服従行為と祈りを誠実に向けられるに、ふさわしいお方。かれは全ての被造物とは明白に異なる、高い位のお方であり、偉大なる玉座の主。お望みになる僕たちに啓示を下し、それによってかれら自身は生を授かり、かれら以外の者たちにも生を与える。またかれらは、最初の者たちと最後の者たちが出会うことになる審判の日について、人々に警告をする。
その日かれらは一つの地に集まり、あらわになる。アッラーから隠れられる者はなく、かれら自身も、かれらの行いもその報いも、隠すことは出来ない。「この日、王権は誰に属するのか?」と尋ねられるが、答えはただ一つ。「王権はただアッラーにだけ属する。」かれはその本質、属性、行いにおいて唯一で、全てを制圧し従えさせる強力なお方。
その日、全ての者は善行には善行、悪行には悪行と、自分がした行いで報われる。その日、裁き手は公正なるアッラーであるから、不正はない。アッラーは僕たちのことを熟知しておられ、清算が速いお方。
使徒よ、かれらに審判の日について警告せよ。審判はやって来ているのであり、全てのやって来るものは近いのだ。その日、余りの恐怖のために心臓は喉元にまで達し、慈悲あまねきお方が許した者以外に話す者はなく、沈黙している。多神と罪によって自らに不正を犯す者たちには友人も近親もなく、従われる執り成し手もいない。
アッラーは、目がこっそりと見るものも、胸の内に隠すものもご存知。かれには何も隠すことは出来ない。
アッラーは正義でもって裁き、善行を減らしたり悪行を足したりして不正を行うことはない。多神教徒たちがアッラーをよそに崇拝しているものは、そもそも何も所有してはおらず、何を裁くことも出来ない。アッラーは僕たちの言葉を聞き、かれらの意図や行いをご覧になり、それに報われるお方。
かれら多神教徒たちは地上を歩き、かれら以前の嘘呼ばわりした民の末路について熟考しなかったのか?かれらの末路は、ひどいものだった。しかもかれらはより力が強く、地上でより多くの建設を行っていたのだが、アッラーはかれらの罪深さのためにかれらを滅亡させたのだ。かれらはアッラーからの罰を防ぐことは出来なかった。
かれらに罰が下ったのは、使徒たちがアッラーのもとから明白な証拠を持って来ても、アッラーを否定し、使徒たちを嘘呼ばわりしたからである。そしてアッラーはかれらの強力さにも関わらず、かれらを捉えて滅亡させたのだ。かれは強力で、かれを否定し、使徒たちを嘘呼ばわりする者たちに対し、罰の厳しいお方。
われらは明白な根拠と決定的証拠と共に、ムーサーを遣わした。
フィルアウンとその片腕であるハーマーンと共に、カールーンのもとへ。するとかれらは言った。「ムーサーは自分が使徒だなどと言っている、嘘つきの魔術師である。」
ムーサーが、かれの正しさを示す証拠と共にかれらのもとに到来した時、フィルアウンは言った。「かれと共に信じた者たちを殺し、女たちは生かしておいて、辱めよ。」だが、信仰者の数を減らすという不信仰者たちの企みは、跡形もなく消え失せるのだ。
フィルアウンは言った。「ムーサーを、かれへの罰として殺そう。かれには自分の主に祈って、わたしからの救いを求めさせるがよい。かれがかれの主に祈ろうが、わたしには関係ない。わたしはかれが、あなた方の宗教を変えてしまったり、殺害や破壊で地上に悪を広めたりすることを恐れるのだ。」
ムーサーはフィルアウンからの脅迫を知ると、言った。「わたしはわたしとあなた方の主に、真理とその信仰を高慢にも拒否し、清算や罰を含む審判の日を信じないあらゆる者からのご加護を求める。」
民に信仰を隠していた、アッラーを信じる一人の男が、ムーサー殺害の決定を非難して、こう言った。「わが主はアッラーと言っているだけで罪もない男を、あなた方は殺そうとするのか?かれは、自分が主から遣わされた使徒であることの正しさを示す、明らかな証拠を持って来たというのに?もしかれが嘘つきだったとしても、嘘の害は自分に戻ってくるだけ。しかしかれが正直者だったら、かれがあなた方に約束している罰は、あなた方に遅からず降りかかるだろう。アッラーはかれの法を超え、かれとかれの使徒たちに対して嘘をつく者を、真理へとお導きにはならないのだ。
わが民よ、今日あなた方はエジプトの地で権勢をふるい、王権もある。だがムーサーを殺害したことが原因でアッラーからの罰が到来したら、誰がわたしたちを救ってくれるのか?」フィルアウンは言った。「意見はわが意見、決定はわが決定。わたしの意見はムーサーを殺すことであり、それは悪を防ぐためだ。わたしはあなた方を正しく導いているだけである。」
信仰者は民に忠言して言った。「ムーサーを不正と侵害によって殺害したなら、わたしはあなた方に、過去に使徒たちに敵対した党派を襲ったような罰を恐れる。かれらはアッラーに滅ぼされたのだ。
それはヌーフの民、アード、サムード、その後に到来した者たちのように、不信仰に陥り、使徒たちを嘘呼ばわりした者たちの習いである。アッラーはその不信仰と使徒たちへの嘘よばわりのために、かれらを滅ぼした。アッラーが僕たちに不正を望まれるのではない。ただかれらの罪に対する相応しい報いとして、かれらを罰されるのである。
わが民よ、わたしはあなた方に対して審判の日を恐れる。その日、人々はその恐ろしい状況において、近親関係や地位が役立つものと思い、互いに呼び合う。
その日、あなた方は業火を恐れて逃げ惑う。だが、あなた方をアッラーの罰から防いでくれるものはない。アッラーが見捨て、信仰へと導かれなかった者に、導き手はいない。最終的な導きはアッラーだけが有する。
あなた方のもとにはムーサー以前、アッラーの唯一性を示す明証と共にユースフが到来した。だがあなた方はまだ、かれが伝えたものに疑念を抱き、嘘呼ばわりしている。かれが亡くなった後も疑念をつのらせ、こう言ったのだ。「アッラーがかれの後に、使徒を遣わすことはない。」あなた方がこのように真理から迷ったように、アッラーはかれの法を超え、その唯一性に疑いを持つ者を迷わせるのである。
アッラーの印を虚妄とするため、いかなる根拠もなく議論する者たちの議論は、アッラーのもとで、そして信仰者たちと使徒たちのもとで、大変な怒りを買うのである。アッラーは、そのような者たちの心を封じるように、真理に対して高慢になる全ての者の心を封じてしまうのだ。それらの者は正しさへも、よいことへも導かれることがない。
フィルアウンは大臣ハーマーンに言った。「ハーマーンよ、わたしのために高い建物を建てよ。わたしが道に到達できるように。
天へと続く道へと到達し、ムーサーが真に崇拝すべき存在としているものを、見ることができるように。わたしはムーサーが嘘の主張をしていると思う。」こうしてハーマーンに命令している時、フィルアウンには悪事が輝かしく見えたのであり、かれは真理から迷いへと傾いたのだ。自分の虚妄を勝利させ、ムーサーがもたらした真理を無に帰そうというフィルアウンの企みは、損失でしかなかった。なぜならかれの行き先は、かれの試みにおける失望と挫折であり、永遠の不幸だからである。
フィルアウンの民の内の信仰した男は民に忠告し、真理への道へと招いて言った。「わが民よ、わたしに従え。そうすればわたしはあなた方を正しさと、真理への導きへと連れて行こう。
わが民よ、現世の生活は終わりある享楽に過ぎない。だから、消え去る楽しみに欺かれてはならない。来世の安寧は途切れることなく永続する、安住と永遠の世界なのだ。そのためにアッラーへの服従行為を行え。来世のための行いを放ったらかしにして、現世の生活にうつつを抜かしているようではならない。
悪行を一つ行った者は、行ったのと同等のものでしか罰されず、それ以上のものでは罰されない。アッラーとその使徒たちを信じ、かれのお顔を求めて善行を行った者は男女を問わず、審判の日に天国に入る。アッラーはそこでかれらに果実や、永遠に途切れることのない安寧を、制限なく授けて下さる。
わが民よ、わたしはあなた方を、アッラーへの信仰と善行によって、現世と来世における損失から救いへと招いている。なのに、あなた方がわたしを、アッラーに対する不信仰と罪へと招くことによって、地獄に入ることへと招くのはどうしたことか?
あなた方は、わたしがアッラーを否定し、かれと共に崇拝することの正しさが分からないようなものをかれに並べて崇拝することを望んで、わたしを虚妄へと招いている。わたしはあなた方を、アッラーへの信仰へと招いている。かれは誰にも制圧されない偉大なお方であり、僕たちに対し大変赦し深いお方。
あなた方がわたしに信じさせ、従わせようと招いているものは、現世においても来世においても真に祈られるべき祈願など有してはおらず、祈願に応じてもくれない。そしてわたしたち全員の帰り所は、アッラーだけなのだ。不信仰と罪に溺れる者たちは地獄の民であり、審判の日、そこにずっと居続けることになる。」
かれらは、かれ(信仰者)の忠告を拒んだ。それでかれは言った。「あなた方はわたしの忠告を思い出し、それを受け入れなかったことを後悔することになろう。わたしは全ての物事をアッラーに任せる。アッラーは僕たちのいかなる行いも、見過ごされない。」
こうしてアッラーは、かれらがかれ(信仰者)を殺害しようとした時、かれをかれらの悪い企みから守った。そしてフィルアウンの一族を溺死の罰が襲い、アッラーは現世において、かれとその軍勢を皆溺れさせたのである。
かれらは死後、墓の中で昼の始めと終わりに炎に晒される。そして審判の日には、こう言われるのだ。「フィルアウンの追随者たちを、最も厳しい罰に放り込め。かれらが犯していた不信仰と嘘よばわりと、アッラーの道の妨害のためである。」
使徒よ、地獄の民である指導者たちと追随者たちが、言い争う時のことを思い出させよ。抑圧されていた追随者たちは、高慢だった指導者たちに言う。「わたしたちは現世で、迷いにおいてあなた方に従っていた。だからあなた方は、アッラーの罰の一部をわたしたちから取り除き、肩代わりしてはくれないだろうか?」
高慢だった指導者たちは言う。「追随者であろうと指導者であろうと、わたしたちは地獄の中。誰も他人の罰の一部を肩代わりは出来ない。アッラーはもう僕たちの間に判決を下し、それに相応しい者全てに罰を下したのだ。」
地獄の民である追随者たちと指導者たちは、地獄から脱出して悔悟すべく現世に戻れないことに絶望すると、地獄の番人である天使たちに言う。「このずっと続く罰を、一日だけ軽減してくれるよう、主に祈ってくれ。」
地獄の番人たちは、不信仰者たちに答えて言う。「使徒たちがあなた方のもとに、明証を持って来たのではないか?」不信仰者たちは言う。「その通り。かれらはわたしたちのもとに、明証を持ってやって来た。」番人たちは嘲って言う。「あなた方が祈るがいい。わたしたちは不信仰者の執り成し手ではない。」不信仰者たちの祈りは無意味である。かれらは不信仰のために、祈りが受け入れられない。
われらはわれらの使徒たちと、現世でアッラーとその使徒たちを信じた者たちを、その根拠の顕現と敵への援助によって勝利させる。そして審判の日には、かれらを天国に入れ、現世におけるかれらの論敵を地獄に入れて罰することで、かれらを勝利させる。それは預言者たち、天使たち、信仰者たちが、メッセージの伝達後にかれら(不信仰者たち)が嘘よばわりしたということを、証言した後のことである。
不信仰と罪で自らに不正を犯していた者たちに、不正の言い訳が役に立たないその日、かれらはアッラーの慈悲から放逐される。かれらには来世において、痛ましい罰を受けることになる醜悪な住処がある。
われらはムーサーにイスラーイールの民を真理へと導く知識を与え、律法をかれらが世代から世代へと引き継ぐ啓典とした。
それは真理の道への導きであり、正しい理性を備えた者たちへの教訓。
使徒よ、だからあなたが自分の民から受ける嘘よばわりや害悪に、忍耐せよ。勝利と支持というあなたへのアッラーの約束は、疑いない真理である。そして罪の赦しを請い、昼の始めと終わりに主を讃美し称えるのだ。
アッラーの印を根拠なく無に帰させようと議論する者たちは、真理に対する高慢さと制圧のためにそうするのだ。だがかれらがそれを制圧することなど出来ない。使徒よ、だからアッラーに守りを求めよ。かれは僕たちの言葉を聞き、かれらの行いを余すことなくご覧になるお方。そしてそれに報われるお方である。
膨大かつ広大な天地の創造は、人間の創造より偉大である。その偉大なものを創造したお方は、死者を墓場から生き返らせ、清算して報いることがお出来のお方。だが多くの人々にはそれが分からず、そのことを熟慮もせず、復活の印とすることもない。
見えない者と見える者は同様でない。また、アッラーとその使徒たちを信じて善行を行う者と、誤った信念と罪によって悪い行いをする者は同様でない。あなた方は少ししか教訓を受けることがない。もし教訓を受けたのなら双方の違いを知り、信仰してアッラーのお喜びを得るために善行を行う者となっただろう。
清算と報いのためにアッラーが死者を復活させる時は、疑念の余地なく必ず到来する。だが多くの人々はその到来を信じないので、そのために準備もしない。
人々よ、主はあなた方に言った。「われだけを崇拝し、われだけに頼みごとをせよ。そうすればわれはあなた方の祈りに応え、あなた方を赦し、慈悲をかけてやろう。われだけを崇拝することに対して高慢な者たちは、審判の日、惨めな姿で地獄に入ることになる。」
アッラーはあなた方のために夜を真っ暗にし、あなた方が安らぎ憩うようにさせたお方。また、あなた方が働けるように、昼を明るくさせたお方。アッラーは明らかな恩恵や密やかな恩恵によって人々に偉大な恩寵を授けたが、多くの人々は自分たちが授かっている恩恵に対し、かれに感謝しない。
その恩恵によってあなた方に恩寵を示すアッラーこそは、全ての創造主。かれ以外に創造者はなく、かれ以外に真に崇拝に値する存在はない。なのに、なぜあなた方はアッラーの崇拝から、何らの益も害も有しないものの崇拝へと去り行くのか?
アッラーの信仰とかれだけを崇拝することからかれらが逸らされたように、アッラーの唯一性を示す印を否定する者たちもまた、時代や場所を問わず、そこから逸らされる。真理にも正しさへも導かれることがない。
人々よ、アッラーはあなた方のために大地を、あなた方の安住に適した土地として下さった。天をあなた方の上空に精密に構築し、その崩落を防いで下さった。また、あなた方を母親の胎内で形成し、最良の形に整え、合法でよい食物の糧を授けて下さった。これらの恩恵をあなた方に授けて下さったお方こそ、あなた方の主アッラー。全被造物の主アッラーは祝福にあふれたお方であり、かれ以外の主は存在しない。
かれは死ぬことのない永生のお方。かれ以外に真に崇拝すべき存在はない。だからかれだけを崇拝し、かれだけに頼みごとをすべく祈れ。かれのお顔だけを望み、いかなる被造物もかれに並べてはならない。被造物の主アッラーに讃美あれ。
使徒よ、言え。「アッラーはわたしに、益も害ももたらさない偶像のような、あなた方がアッラーをよそに崇拝しているものを崇拝することを禁じた。そのようなものの崇拝の虚妄を示す明証が、わたしのもとに訪れたのだ。またアッラーはわたしに、かれだけを崇拝することによって、かれに従うことを命じた。かれは全創造の主であり、かれ以外に主はいないのだ。」
かれはアーダムを土から創り、その後にあなた方を精液から創り、精液から凝固した血液とし、その後にあなた方を、母親のお腹から小さな子供として出したお方。その後あなた方は身体が成熟する歳に到達し、それから更に歳を取って老人となるが、あなた方の中にはその前に死ぬ者もある。あなた方はアッラーの知識において定められた時期まで到達することになり、それより早いことも遅いこともない。あなた方はかれの力と唯一性を示すこれらの明証を、役立てることだろう。
生命を与える力も、死を与える力も、かれのみに属する。かれが何かを決めれば、それに対して「なれ」と言えば、そうなるのである。
使徒よ、あなたはその明瞭さにも関わらず、アッラーの印を嘘よばわりして議論する者たちを見なかったのか?あなたは、かれらが明白なる真理から背を向けるその様子に、驚くだろう。
クルアーンと、われらが使徒たちに伝達させた真理を嘘呼ばわりする者たちは、嘘呼ばわりしたことの結果を知り、その悪い結末を見ることになろう。
かれらは首に枷がはめられ、足には鎖がつけられ、罰の天使たちによって引っ張られるその時、自分たちの結末を知ることになる。
かれら(天使たち)は、煮えたぎる熱湯の中でかれらを引きずりまわす。それからかれらは、地獄の中で燃やされる。
そしてかれらに、叱責の言葉が放たれる。「あなた方が並べて崇拝していた、嘘の神々はどこなのか?
アッラーをよそにして?」それらは益も害もない偶像だった。不信仰者たちは言う。「いなくなってしまいました。かれらの姿は見えません。いえ、そうです。わたしたちは現世で、崇拝に値するものを崇拝してはいませんでした。」かれらのこのような迷い同様、アッラーはあらゆる時と場所において、不信仰者たちを真理から迷わせるのだ。
また、かれらに言われる。「あなた方が苦しめられているその罰は、あなた方が多神に現を抜かし、度を越えて有頂天になっていたためである。
地獄の門に入り、そこに永遠に留まれ。真理に対して高慢な者たちの定住地は、何とひどいことか。」
使徒よ、あなたの民の迫害と嘘よばわりに忍耐せよ。あなたの勝利というアッラーの約束は、疑念のない真実。われらは、バドルの日に起きたような、われらがかれらに警告している罰の一部をあなたの存命中に見せるかもしれないし、またはその前にあなたを召すかもしれない。審判の日にかれらが戻されるのはわれらのもとであり、われらはそこでかれらの行いに報い、かれらを永遠の地獄に入れるのだ。
使徒よ、われらはあなた以前、多くの使徒たちをその民へと遣わしてきた。かれらは嘘よばわりされ、迫害されたが、そのことに忍耐した。それらの使徒たちの中には、われらがかれらについてあなたに話してやった者たちもいれば、話さなかった者たちもいる。使徒が主のご意思に適わないまま、その民にかれの印をもたらすことはない。だから不信仰者たちが自分たちの民に対し、印を持って来るよう提案することは不正である。使徒たちとその民との間にアッラーの勝利と裁決の命が訪れれば、かれはその間を正義によって裁き、不信仰者たちは滅び、信仰者たちは救われる。僕たちが裁かれるその場において、虚妄の民は不信仰で自らを破滅へと追いやったことにより、損失するのだ。
アッラーはあなた方のためにラクダ、牛、羊を創ったお方。それはあなた方がその内の一部に乗り、一部の肉を食べるためである。
あなた方にはこれらの被造物の中に、折々の時代において変わる様々な利益がある。それらによってあなた方は、陸上や海上での移動など、あなた方が必要としていることを叶えることが出来る。
アッラーはその力と唯一性を示す印を、あなた方に見せる。それがアッラーの印だということが確証された後、あなた方はアッラーの印を認めないというのか?
嘘呼ばわりする者たちは地上を旅し、過去の者たちの最後がいかなるものだったのか熟考し、教訓を受けなかったのか?それらの民はかれらより財産も力もあり、地上で多くのものを建設していたが、アッラーの破滅的な罰が訪れた時、かれらが得ていた力がかれらの役に立つことはなかった。
かれらのもとに使徒たちが明証を持ってやって来た時、かれらはかれら(使徒たち)を嘘呼ばわりした。そして使徒たちがもたらしたものとは相反する知識に、喜んで固執したのだ。こうして使徒たちがかれらに警告し、かれらが嘲笑していた罰が、かれらに下ったのである。
かれらはわれらの罰を目の当たりにした時、受容が役に立たない時に受容して、こう言うのだ。「わたしたちはアッラーだけを信じ、わたしたちがかれ以外に崇拝していた偶像や共同者たちを否定した。」
われらの罰が下るのをかれらが目の当たりにした時、かれらの信仰は無益である。罰を目にした時には、もう信仰が無益であるというアッラーの慣習は、僕たちに対して履行されてきたのだ。そして不信仰者たちはアッラーの否定と、罰を目の当たりにする前に悔悟しなかったことにより、自ら罰を引き寄せて自滅したことで、損失したのである。
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