ﮣ
surah.translation
.
ﰡ
信仰者たちは、確かに成功する。
(彼らは、)その礼拝において、恭順¹な者たち。
____________________
1 「恭順」については、雌牛章45の訳注を参照。
____________________
1 「恭順」については、雌牛章45の訳注を参照。
また戯言¹から背を向ける者たち。
____________________
1 「戯言」とは、そこにいかなる善も認められないような言動のこと(ムヤッサル342頁参照)。禁じられた物事であれば尚更(なおさら)である(アッ=サァディー547頁参照)。
____________________
1 「戯言」とは、そこにいかなる善も認められないような言動のこと(ムヤッサル342頁参照)。禁じられた物事であれば尚更(なおさら)である(アッ=サァディー547頁参照)。
また浄財*を実行する¹者たち。
____________________
1 物質的な浄財*だけでなく、自分自身を悪い品性や悪行から清めることも含むとされている(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 物質的な浄財*だけでなく、自分自身を悪い品性や悪行から清めることも含むとされている(前掲書、同頁参照)。
また、自らの陰部を(禁じられた物事¹から)守る者たち。
____________________
1 この「禁じられた物事」については、御光章30の訳注を参照。
____________________
1 この「禁じられた物事」については、御光章30の訳注を参照。
但し、自分の妻たち、あるいは自分の右手が所有するもの(奴隷*女性)は別で、本当に彼ら(合法な物事だけを行う者たち)は咎められるものではない。
そして誰であろうとそれ以上を欲する者、それらの者たちこそは(アッラー*の法の)違反者なのだ。
また、自らの信託と、自分の契約を厳守する¹者たち。
____________________
1 アッラー*がしもべに義務づけた信託と、財産や秘密に関することなど、人間同士の信託を守ること。また、契約についても同様(アッ=サァディー547頁参照)。雌牛章27の訳注も参照。
____________________
1 アッラー*がしもべに義務づけた信託と、財産や秘密に関することなど、人間同士の信託を守ること。また、契約についても同様(アッ=サァディー547頁参照)。雌牛章27の訳注も参照。
また、自分自身の礼拝を固守する者たち。
それらの者たちこそは、(天国の)相続人¹である。
____________________
1 「相続人」、およびアーヤ*11の「引き継ぐ」という表現については、マルヤム*章63の訳注を参照。
____________________
1 「相続人」、およびアーヤ*11の「引き継ぐ」という表現については、マルヤム*章63の訳注を参照。
(彼らは、)フィルダウス¹を引き継ぐ者たち。彼らはそこに、永遠に留まる者たちとなる。
____________________
1 「フィルダウス」とは、天国で最も高く、最も中心部に位置する楽園のこと。その真上には、アッラーの御座(みくら)がある(アル=ブハーリー2790参照)。
____________________
1 「フィルダウス」とは、天国で最も高く、最も中心部に位置する楽園のこと。その真上には、アッラーの御座(みくら)がある(アル=ブハーリー2790参照)。
われら*は確かに人間(の父祖アーダム*)を、泥土より抽出した物から創った¹。
____________________
1 アル=ヒジュル章26の訳注も参照。人間の創造の変遷(へんせん)については、巡礼章5も参照。
____________________
1 アル=ヒジュル章26の訳注も参照。人間の創造の変遷(へんせん)については、巡礼章5も参照。
それから、われら*はそれ(人間)を精液の一滴として、しっかりとした定着場¹に設えた。
____________________
1 「しっかりとした定着場」とは、子宮のこと(アッ=サァディー548頁参照)。
____________________
1 「しっかりとした定着場」とは、子宮のこと(アッ=サァディー548頁参照)。
それから、その一滴の精液から一塊の凝血を創り、その一塊の凝血から一個の肉塊を創り、その一個の肉塊から骨を創り、そしてその骨に肉をかぶせ、それから(そこに魂を吹き込み、)別の創造(物)として、それを創り上げた。最善の創造者であられるアッラー*は、祝福に溢れたお方よ。
それから本当にあなた方は、その後、まさに死に行く身なのだ。
それから本当に、あなた方は復活の日*、蘇らされるのである。
われら*は確かに、あなた方の上に七つの重なったもの(天)を創り上げた¹。そしてわれら*はもとより、創造に関して迂闊だったわけではない¹。
____________________
1 ヌーフ*章15も参照。 2 つまり天が崩れ落ちることで、人々が滅んでしまわないようにすることにおいて、迂闊ではあられない。あるいは、被造物の福利と保護において、迂闊ではあられない(アル=クルトゥビー12:111参照)。
____________________
1 ヌーフ*章15も参照。 2 つまり天が崩れ落ちることで、人々が滅んでしまわないようにすることにおいて、迂闊ではあられない。あるいは、被造物の福利と保護において、迂闊ではあられない(アル=クルトゥビー12:111参照)。
また、われら*は天から(雨)水を適度に下し、それを大地に留まらせた。そして実にわれら*は、それを消し去ってしまうことも、確実に出来るのである。
そしてわれら*はそれ(水)によって、あなた方のためにナツメヤシや葡萄の園を設えた。そこには、あなた方のための豊富な果実があり、あなた方はそこから食べるのである。
また、シナイ山から生える木¹を(設えた)。それは油と、(それを)食する者たちへの味付け(をもたらす果実)と共に、生育する。
____________________
1 この「木」は、オリーブの木(ムヤッサル343頁参照)。シナイ山、と限定されているのは、それがシャーム地方(現在のシリア、パレスチナ周辺地域)特産であるため (アッ=サァディー549頁参照)。
____________________
1 この「木」は、オリーブの木(ムヤッサル343頁参照)。シナイ山、と限定されているのは、それがシャーム地方(現在のシリア、パレスチナ周辺地域)特産であるため (アッ=サァディー549頁参照)。
また本当に家畜¹には、あなた方に対しての教示がある。われら*はその腹部にあるもの²から、あなた方に飲ませる。そこ(家畜)にはあなた方にとっての多くの利益³があり、またあなた方は、そこから食する。
____________________
1 「家畜」については、食卓章1「家畜獣」の訳注を参照。 2 つまり、乳のこと(ムヤッサル343頁参照) 。蜜蜂章66も参照。 3 具体的な利益の例については、蜜蜂章5-8、80も参照。
____________________
1 「家畜」については、食卓章1「家畜獣」の訳注を参照。 2 つまり、乳のこと(ムヤッサル343頁参照) 。蜜蜂章66も参照。 3 具体的な利益の例については、蜜蜂章5-8、80も参照。
そしてあなた方は、それ(家畜)と、船の上に(載って)運ばれる。
われら*は確かに、ヌーフ*をその民へと遣わした。そして彼は言った。「我が民よ、アッラー*を崇拝*せよ。あなた方には、かれの外に、崇拝*すべきいかなるものもないのだから。一体、あなた方は(アッラー*に逆らい、)畏れ*ないのか?」
彼の民の内の不信仰な有力者らは(人々に向かって、)言った。「これは(預言者*を主張することによって、)あなた方に優越しようとする、あなた方同様の一人の人間に過ぎない。そして、もしアッラー*が(使徒を下すことを)お望みならば、天使*たちを下したであろう¹。私たちはこのようなことを、私たちの昔のご先祖様(の時代)において、聞いたことはなかったぞ。
____________________
1 家畜章111、アル=ヒジュル章14-15、夜の旅章93も参照。
____________________
1 家畜章111、アル=ヒジュル章14-15、夜の旅章93も参照。
彼は憑き物がついた、一人の男に過ぎない¹。ならば(彼が正気を取り戻すか、死ぬかするまで)、しばらく彼のことを見守っておけ」。
____________________
1 アル=ヒジュラ章6「憑かれた者」に関する訳注も参照。
____________________
1 アル=ヒジュラ章6「憑かれた者」に関する訳注も参照。
彼(ヌーフ*)は、申し上げた。「我が主*よ、彼らが私を嘘つき呼ばわりしますゆえ、私をお助け下さい」。¹
____________________
1 月章10、ヌーフ*章26-27も参照。
____________________
1 月章10、ヌーフ*章26-27も参照。
それでわれら*は、彼に(こう)啓示した。「われら*の眼差しのもと¹、われら*の啓示によって²、船を造れ。そしてわれら*の命令が到来し、焼き窯が噴き出した³ら、全て(の生き物)から一つがいずつと、あなたの家族を、そこに乗り込ませよ。但し、彼らの内、既に(懲罰の)言葉が定められていた者⁴は別である。そして、不正*を働いていた者たちのこと⁵で、(その救いを求めて)私に話しかけるのではない。本当に彼らは、溺れ死ぬことになる者たちなのだから。
____________________
1 「眼差しのもと」については、ター・ハー章39とその訳注を参照。 2 「われら*の啓示によって」については、フード*章37の訳注を参照。 3 「焼き窯が噴き出した」については、フード*章40の訳注を参照。 4 「既に(懲罰の)言葉が定められた者」については、フード*章40の訳注を参照。 5 この具体的内容については、フード*章37の訳注を参照。
____________________
1 「眼差しのもと」については、ター・ハー章39とその訳注を参照。 2 「われら*の啓示によって」については、フード*章37の訳注を参照。 3 「焼き窯が噴き出した」については、フード*章40の訳注を参照。 4 「既に(懲罰の)言葉が定められた者」については、フード*章40の訳注を参照。 5 この具体的内容については、フード*章37の訳注を参照。
それで、あなたと、あなたと共にいる者たちが船に(無事)乗った¹なら、(こう)言うのだ。『私たちを不正*者である民から救って下さったアッラー*に、全ての称賛*あれ』」。
____________________
1 彼らが船に乗ってからの出来事は、フード*章42-48に詳しい。
____________________
1 彼らが船に乗ってからの出来事は、フード*章42-48に詳しい。
また、言うのだ。「我が主*よ、私を祝福多き場所へと到着させて下さい。あなたは、最善の場に到着させて下さるお方です」。
本当にその中にはまさしく、御徴¹がある。そしてわれら*は本当に、試練を課す者²であった。
____________________
1 この「御徴」は、アッラーの唯一性*、ヌーフ*の正直さ、その民の偽(いつわ)り、及びアッラー*のしもべたちに対するご慈悲を示す、証拠のこと(アッ=サァディー551頁参照)。 2 つまり、民を滅ぼす前に使徒*を遣わすことで、その民を試す者ということ(ムヤッサル344頁参照)。
____________________
1 この「御徴」は、アッラーの唯一性*、ヌーフ*の正直さ、その民の偽(いつわ)り、及びアッラー*のしもべたちに対するご慈悲を示す、証拠のこと(アッ=サァディー551頁参照)。 2 つまり、民を滅ぼす前に使徒*を遣わすことで、その民を試す者ということ(ムヤッサル344頁参照)。
それからわれら*は、彼ら(ヌーフ*の民)の後、別の世代¹を設けた。
____________________
1 この「別の世代」とは、アード*のことを指すとされる。また一説には、サムード*のこと(イブン・カスィール5:474参照)。
____________________
1 この「別の世代」とは、アード*のことを指すとされる。また一説には、サムード*のこと(イブン・カスィール5:474参照)。
それで、われら*は彼らに、彼ら自身の内から一人の使徒*を遣わした。(彼は民に、こう言った。)「アッラー*を崇拝*せよ。あなた方には、かれの外に崇拝*すべきいかなるものもないのだから。一体あなた方は(アッラー*に逆らい)畏れ*ないのか?」
不信仰で、来世における拝謁¹を嘘呼ばわりし、われらが現世の生活において贅沢を味わわせた、彼の民の有力者らは言った。「これは、あなた方と同様の一人の人間に過ぎない。彼は、あなた方が食べる(同じ)ものから食べ、あなた方が飲む(同じ)ものから飲んでいる。
____________________
1 「来世における拝謁」とは、復活と清算のこと(アル=クルトゥビー12:121参照)。
____________________
1 「来世における拝謁」とは、復活と清算のこと(アル=クルトゥビー12:121参照)。
そして、もしもあなた方が自分たちと同様の人間に従うならば、そうすれば実にあなた方は、まさしく損失者となってしまうのだ。
一体、彼(使徒*)は、あなた方が死んで土と骨と化した時、本当にあなた方が(再び生を与えられては墓の中から)出される者になると、あなた方に約束するのか?
あなた方が約束されているものは、あり得ない、あり得ないのだぞ!
それは、現世における私たちの生活に過ぎない¹。私たちは死に、生き(て、世代を交代し続け)るだけ²。そして私たちは、蘇らされる身などではないのだ。
____________________
1 つまり、生とは、自分たちが今いる者だけであり、あなたが約束する来世における復活の後の生などはない、ということ(アル=クルトゥビー12:124参照)。 2 「私たち」の先祖が死に、「私たち」の子孫が生きること(ムヤッサル344頁参照) 。
____________________
1 つまり、生とは、自分たちが今いる者だけであり、あなたが約束する来世における復活の後の生などはない、ということ(アル=クルトゥビー12:124参照)。 2 「私たち」の先祖が死に、「私たち」の子孫が生きること(ムヤッサル344頁参照) 。
彼はアッラー*に対して嘘をでっち上げた、一人の男に過ぎない。そして私たちは彼のことなど、信じないぞ」。
彼(使徒**)は、申し上げた。「我が主*よ、彼らが私を嘘つき呼ばわりしますゆえ、私をお助け下さい」。
かれは仰せられた。「彼らは必ずやもうすぐ、後悔する者となる」。
(轟く)一声¹が真理と共に²彼らを捕らえ、われら*は彼らを枯れ屑にした。不正*者である民に、滅亡あれ。
____________________
1 「(轟く)一声」については、フード*章67の訳注を参照。 2 「真理と共に」とは、不正*ではなく、公正さによって、という意味(アッ=サァディー551頁参照)。
____________________
1 「(轟く)一声」については、フード*章67の訳注を参照。 2 「真理と共に」とは、不正*ではなく、公正さによって、という意味(アッ=サァディー551頁参照)。
それからわれら*は、彼らの後、(また)いくつもの別の世代を設けた。
いかなる共同体も、その(滅亡の)期限に先駆けることもなければ、遅れることもない。
それからわれら*は、われら*の使徒*たちを続けて遣わした。ある共同体にその使徒*が到来するたび、彼ら(共同体の民)は彼(使徒*)を嘘つき呼ばわりした。それでわれら*は、彼らを次から次へと立て続けにし(て滅亡させ)、彼らを(後世へと)語り継がれるものとしたのだ。信仰しない民には、滅亡あれ。
それからわれら*は、われら*の御徴¹と紛れもなき証拠²と共に、ムーサー*とその兄ハールーン*を遣わした。
____________________
1 この「御徴」については、雌牛章92「明証」の訳注を参照。 2 この「紛れもなき証拠」については、婦人章153の訳注を参照。
____________________
1 この「御徴」については、雌牛章92「明証」の訳注を参照。 2 この「紛れもなき証拠」については、婦人章153の訳注を参照。
フィルアウン*とその(民の)有力者に。すると彼らは、(信仰を受け入れることに対して、)奢り高ぶった。彼らはご高慢非道な民であった。
また、彼ら(フィルアウン*たち)は言った。「一体私たちが、私たちと同様の二人の人間を信じるとでも?彼らの民(イスラーイールの子ら*)は、私たちの奴隷*だというのに¹」。
____________________
1 雌牛章49とその訳注を参照。
____________________
1 雌牛章49とその訳注を参照。
そして彼らは二人を嘘つき呼ばわりし、滅亡する者の類いとなった。
また、われら*は確かに、彼らが導かれるようにと、ムーサー*に啓典(トーラー*)を授けた。
また、われら*マルヤム*の息子(イーサー*)とその母親を、一つの御徴¹とした。そして二人を安住と水の流れる台地に住まわせた²。
____________________
1 この「御徴」については、マルヤム*章21の訳注を参照。 2 一説にこれは、マルヤム*がイーサー*を身ごもった時、身を寄せた場所のこと(アッ=サァディー553頁参照)。 マルヤム*章22-25を参照。
____________________
1 この「御徴」については、マルヤム*章21の訳注を参照。 2 一説にこれは、マルヤム*がイーサー*を身ごもった時、身を寄せた場所のこと(アッ=サァディー553頁参照)。 マルヤム*章22-25を参照。
使徒*たちよ、善きものの内から食べ、正しい行い*を行え¹。本当にわれは、あなた方が行うことを知って(おり、それで報)いるのだから。
____________________
1 合法なものを摂取(せっしゅ)することは、正しい行い*への助力となる。一方で、非合法なものの摂取は、有害さを招く(ムヤッサル345頁参照)。そしてその害の一つが、祈りが叶(かな)えられなくなることである(ムスリム*「浄財*の書」65も参照)。
____________________
1 合法なものを摂取(せっしゅ)することは、正しい行い*への助力となる。一方で、非合法なものの摂取は、有害さを招く(ムヤッサル345頁参照)。そしてその害の一つが、祈りが叶(かな)えられなくなることである(ムスリム*「浄財*の書」65も参照)。
また(預言者*たちよ)、まさにこれ(あなた方の宗教)は、一つの宗教である、あなた方の宗教(イスラーム*)。そしてわれは、あなた方の主*なのだ。ゆえに、われを畏れ*よ。
(その後)彼ら(人々)は、自分たちの(宗教上の)事柄において、互いに派を作って分裂してしまった。各派は、自分たちのもの(宗教)に有頂天でいる¹
____________________
1 つまり、(イスラーム*のもとに)団結を命じられた後に分裂し、各々の宗教が真理で、他の宗教が嘘だとし、そのことに喜んでいる状態(ムヤッサル345頁参照)。
____________________
1 つまり、(イスラーム*のもとに)団結を命じられた後に分裂し、各々の宗教が真理で、他の宗教が嘘だとし、そのことに喜んでいる状態(ムヤッサル345頁参照)。
ならば(使徒*よ、)彼らをしばらく、彼らの(迷いと無知の)奥底につかり切ったままにしておけ。
一体彼らは、思い込んでいるのか?われら*が(現世において)彼らに増やしてやる財産や子供、
(それらによって)われら*が彼らのため、善に急いでいると?いや、(それは彼らの試練なのだが、)彼らは気付いていないのだ。¹
____________________
1 同様のアーヤ*として、イムラーン家章178、悔悟章55も参照。
____________________
1 同様のアーヤ*として、イムラーン家章178、悔悟章55も参照。
本当に、自分たちの主*への恐れだけから、(かれの罰に)怯える者たち。¹
____________________
1 彼らは善を尽くし、信仰し、正しい行い*に励みつつも、アッラー*を恐れるものたちである。アル=ハサン*は言った。「実に信仰者とは、善を尽くしつつも怯えるもの。そして実に偽信者*とは、悪行を犯しつつ安心しているものである」(イブン・カスィール5:480参照)。
____________________
1 彼らは善を尽くし、信仰し、正しい行い*に励みつつも、アッラー*を恐れるものたちである。アル=ハサン*は言った。「実に信仰者とは、善を尽くしつつも怯えるもの。そして実に偽信者*とは、悪行を犯しつつ安心しているものである」(イブン・カスィール5:480参照)。
また、自分たちの主*の御徴こそ、固く信じる者たち。
また、自分たちの主*に対し、決してシルク*を犯さない者たち。
また、自分たちの主*の御許に戻る身であるがゆえに、心慄きつつ与える(べき)ものを与える者たち。¹
____________________
1 つまり善行に励みつつも、それが受け入れられず、復活の日*に自分の役に立たないかもしれないことを恐れる者たちのこと(ムヤッサル346頁参照)。
____________________
1 つまり善行に励みつつも、それが受け入れられず、復活の日*に自分の役に立たないかもしれないことを恐れる者たちのこと(ムヤッサル346頁参照)。
それらの者たちは、我先にと、善¹において競い合っているのだ。
____________________
1 この「善」とは、アッラー*への服従行為、正しい行為のこと(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 この「善」とは、アッラー*への服従行為、正しい行為のこと(前掲書、同頁参照)。
また、われら*はいかなる者にも、その能力以上のものを課したりはしない。そしてわれら*の御許には、真理を語る書¹があるのであり、彼らが不正*を被ることもない。
____________________
1 これは天使*たちによって、しもべたちの行いが記録された帳簿のこと。一説には、守られし碑板*のこと(アル=クルトゥビー12:134参照)。
____________________
1 これは天使*たちによって、しもべたちの行いが記録された帳簿のこと。一説には、守られし碑板*のこと(アル=クルトゥビー12:134参照)。
いや、彼らの心はこれ(クルアーン*)から、(迷いによって)すっかり覆われた状態にある。そして彼らには、その外にも、彼らが行っている(悪い)行いがあるのだ¹。
____________________
1 つまり、シルク*以外にも悪い行いがある、という意味(ムヤッサル346頁参照)。
____________________
1 つまり、シルク*以外にも悪い行いがある、という意味(ムヤッサル346頁参照)。
やがて、彼らの内の贅沢者たちをわれら*が懲罰¹で捕えることになれば、どうであろうか、彼らは(助けを求めて)苦しみ喚く。
____________________
1 この「懲罰」が 、バドルの戦い*での彼らの敗北だとか、あるいはマッカ*を襲った飢饉(ききん)のことであるとかいう説もある(アル=バガウィー3:369参照)。
____________________
1 この「懲罰」が 、バドルの戦い*での彼らの敗北だとか、あるいはマッカ*を襲った飢饉(ききん)のことであるとかいう説もある(アル=バガウィー3:369参照)。
今日、(助けを求めて)苦しみ喚くのではない。本当にあなた方は、われら*(の罰)から助けられることなどないのだから。
わが御徴(アーヤ*)は確かに、あなた方に対して読誦されていた。そしてあなた方は、踵を返して後ずさりしたのである。
それ¹ゆえに驕り高ぶり、夜もすがら悪口に興じつつ²。
____________________
1 「それ」とは、大方の学者によれば、マッカ*のクライシュ族*がその管理を携(たずさ)わっていたカァバ神殿*のこと。彼らはそのことを、鼻にかけていた。また一説には、「それ(クルアーン*)に対して驕り高ぶり・・・」という解釈もある(アル=クルトゥビー12:136参照)。 2 詳細にされた章26、星章59-61も参照。
____________________
1 「それ」とは、大方の学者によれば、マッカ*のクライシュ族*がその管理を携(たずさ)わっていたカァバ神殿*のこと。彼らはそのことを、鼻にかけていた。また一説には、「それ(クルアーン*)に対して驕り高ぶり・・・」という解釈もある(アル=クルトゥビー12:136参照)。 2 詳細にされた章26、星章59-61も参照。
一体、彼らはその言葉(クルアーン*)を熟慮しないのか?いや、彼らの昔の先祖たちに訪れなかったものが、彼らのもとに到来した(ことが理由で、信じないという)のか?¹
____________________
1 金の装飾章23-24も参照。
____________________
1 金の装飾章23-24も参照。
いや、彼らは自分たちの使徒*(ムハンマド*)を知らず、それで彼を否認するのか?¹
____________________
1 実際のところ、彼らは預言者*ムハンマド*が啓示を授かる前から、彼を「誠実な人」という別称で呼ぶほど、彼の善き品性、正直さ、誠実さについて、熟知していた(アッ=サァディー554頁参照)。ユーヌス*章16の訳注も参照。
____________________
1 実際のところ、彼らは預言者*ムハンマド*が啓示を授かる前から、彼を「誠実な人」という別称で呼ぶほど、彼の善き品性、正直さ、誠実さについて、熟知していた(アッ=サァディー554頁参照)。ユーヌス*章16の訳注も参照。
いや、彼らは、彼が憑かれている¹とでも言うのか?いや、彼は彼らのもとに真理を携えてやって来たのだが、彼らの多くは真理を嫌うのである。
____________________
1 アル=ヒジュラ章6「憑かれた者」に関する訳注も参照。
____________________
1 アル=ヒジュラ章6「憑かれた者」に関する訳注も参照。
もし真理が彼らの欲望に従うようなことがあれば、諸天と大地、そこにあるものは、損なわれてしまったであろう。いや、われら*は彼らに、彼らの栄誉¹をもたらした。そして彼らは自分たちの栄誉に対し、背を向けているのだ。
____________________
1 「栄誉(ズィクル)」には、彼らへの「教訓」という意味も含まれ、いずれにせよクルアーン*のことを指す。彼らがその教えを実践する限りにおいて、それは彼らにとっての栄誉となる(前掲書、同頁参照)。預言者*たち章10、金の装飾章44も参照。
____________________
1 「栄誉(ズィクル)」には、彼らへの「教訓」という意味も含まれ、いずれにせよクルアーン*のことを指す。彼らがその教えを実践する限りにおいて、それは彼らにとっての栄誉となる(前掲書、同頁参照)。預言者*たち章10、金の装飾章44も参照。
いや、(使徒*よ、)あなたは、彼らに見返りを要求¹(し、それゆえに彼らは信仰を拒否)するのか?(いや、違う、)というのも、あなたの主*の見返りの方が、より善いのだから。そしてかれは、最もよく糧を授けあれるお方なのだ。
____________________
1 この「見返りの要求」については、ユーヌス*章72の訳注を参照。
____________________
1 この「見返りの要求」については、ユーヌス*章72の訳注を参照。
本当にあなたは、彼らをまさに、まっすぐな道(イスラーム*)へと招いているのである。
そして本当に、来世を信じない者たちは、(正しい)道からまさに外れてしまっている者たちなのだ。
もし、われら*が彼らに慈悲をかけ、彼らの害を取り除いてやったら¹、彼らは彷徨いつつ、自らのひどい放埓さに固執したであろう。
____________________
1 一説に、これは「地獄に入れずに現世に返してやり、(再び)試すこと」。または「旱魃(かんばつ)や飢餓(きが)」(アル=クルトゥビー12:142参照)。
____________________
1 一説に、これは「地獄に入れずに現世に返してやり、(再び)試すこと」。または「旱魃(かんばつ)や飢餓(きが)」(アル=クルトゥビー12:142参照)。
われら*は確かに、彼らを懲罰¹で捕えた。そして彼らは自分たちの主*に従順になることもなかったし、おそれ畏まりもしない。
____________________
1 この「懲罰」とは、試練としての災(わざわ)い のこと(ムヤッサル347頁参照)。一説には、マッカ*の民を苦しめた七年間の大飢饉(ききん)のこと(アン=ナサーイー11352参照)。
____________________
1 この「懲罰」とは、試練としての災(わざわ)い のこと(ムヤッサル347頁参照)。一説には、マッカ*の民を苦しめた七年間の大飢饉(ききん)のこと(アン=ナサーイー11352参照)。
やがて、われら*が彼らに対して厳しい懲罰¹の扉を開ける時、どうであろう、彼らはその中で落胆する者となる。
____________________
1 この「懲罰」は、来世での懲罰のこととされる(ムヤッサル347頁参照) 。
____________________
1 この「懲罰」は、来世での懲罰のこととされる(ムヤッサル347頁参照) 。
かれは、あなた方に聴覚と視覚と心を備え付けて下さったお方。あなた方が感謝することの少ないこと。
また、かれは、あなた方を大地に繁茂させられたお方。そしてかれの御許にこそ、あなた方は召集されるのだ。
そして、かれは生を与えられ、死を与えられるお方。またかれにこそ、夜と昼の交代は属する。一体あなた方は、分別しないのか?
いや、彼らは昔の人々が言ったのと同じようなことを言った。
彼らは言ったのだ。「一体、死んで土と骨と化した後で、本当に私たちが蘇らされる身であるなどというのか?
私たちと、私たちのご先祖様たちは以前、確かにこれ¹を約束されたのである。これは昔の人々のお伽噺に外ならない」。
____________________
1 「これ」とは、復活のこととされる。つまり、「ご先祖様の代から、復活のことを耳にしたきたが、それはまだ起こらないではないか?」という当てこすり(アッ=サァディー557頁参照)。
____________________
1 「これ」とは、復活のこととされる。つまり、「ご先祖様の代から、復活のことを耳にしたきたが、それはまだ起こらないではないか?」という当てこすり(アッ=サァディー557頁参照)。
(使徒*よ、)言ってやれ。「大地と、そこにあるものは誰のものか?もし、あなた方が知っているのであれば」。
彼らは言うであろう。「アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「一体、あなた方は教訓を得ないのか?」
言ってやれ。「七層の天の主*と、偉大なる御座¹の主*は誰か?」
____________________
1 「御座」については、高壁章54の訳注を参照。
____________________
1 「御座」については、高壁章54の訳注を参照。
彼らは言うであろう。「(それらは)アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「一体、あなた方は畏れ*ないのか?」
言ってやれ。「その御手に全てのものの絶対なる王権があり、そして(援助を求める者を)お助けになり、かれ(の意)に反しては(誰も)助けられることがないお方は、誰か?もし、あなた方が知っているのならば」。
彼らは言うであろう。「(それらは全て、)アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「ならば一体、あなた方はどうしてまやかされるのか?」
いや、われら*は彼らに真理をもたらした。本当に彼らはまさしく、嘘つきだったのだ。
アッラー*は御子など設けてはおられないし、かれと共にある神¹なども一切ない。(もし)そうならば、きっと全ての神は自らが創ったものと共に(銘々に)去ってしまい、彼らは互いに君臨し(ようとし合っ)たであろう²。彼らの言うようなこと³から(無縁な)、アッラー*に称え*あれ⁴。
____________________
1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。 2 全能である真の神が二つ以上あったとしたら、世界の秩序は無茶苦茶になってしまう。しかし実際のところ、この宇宙は太古の昔から、あらゆる被造物の福利を実現しつつ、いかなる不具合や矛盾(むじゅん)もなく、驚くべき秩序を保ち続けてきた(アッ=サァディー558頁参照)。 3 つまり、シルク*や、嘘つき呼ばわりすることなど(ムヤッサル348頁参照)。 4 雌牛章116の訳注も参照。
____________________
1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。 2 全能である真の神が二つ以上あったとしたら、世界の秩序は無茶苦茶になってしまう。しかし実際のところ、この宇宙は太古の昔から、あらゆる被造物の福利を実現しつつ、いかなる不具合や矛盾(むじゅん)もなく、驚くべき秩序を保ち続けてきた(アッ=サァディー558頁参照)。 3 つまり、シルク*や、嘘つき呼ばわりすることなど(ムヤッサル348頁参照)。 4 雌牛章116の訳注も参照。
(かれは)不可視の世界*と現象界¹をご存知になるお方で、彼らがシルク*を犯しているものから、(無縁で)高遠なお方。
____________________
1 「現象界」については、家畜章73の訳注を参照。
____________________
1 「現象界」については、家畜章73の訳注を参照。
(使徒*よ、)言うがよい。「我が主よ、もしもあなたが私に、彼らが約束されているもの¹をまさにお見せになるとしても、
____________________
1 「われら*が約束しているもの」とは、懲罰のこと(ムヤッサル348頁参照)。
____________________
1 「われら*が約束しているもの」とは、懲罰のこと(ムヤッサル348頁参照)。
我が主*よ、私を不正*者である民の中にはおかないで下さい」。
本当にわれら*は、我らが彼らに約束しているものをあなたに見せることが、まさしく出来る者なのである。
悪を、より善いものでこそ押しのけよ¹。われら*は彼らが言うこと²を、最もよく知っている。
____________________
1 同様のアーヤ*として、詳細にされた章34-35も参照。 2 アーヤ*91「彼らが言うようなこと」の訳注を参照。
____________________
1 同様のアーヤ*として、詳細にされた章34-35も参照。 2 アーヤ*91「彼らが言うようなこと」の訳注を参照。
また(使徒*よ)、言うがよい。「我が主*よ、私はあなたに、シャイターン*の煽り立てからのご加護を乞います。
そして我が主*よ、(何事においても、)彼ら(シャイターン*)が私のところにやって来ることからのご加護を、あなたに乞います。
やがて、彼らの内の者¹に死が訪れれば、彼は(こう)言う。「我が主*よ、私を(現世に)返して下さい。
____________________
1 これは不信仰者*、あるいはアッラー*のご命令に反していいた者のこと(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 これは不信仰者*、あるいはアッラー*のご命令に反していいた者のこと(前掲書、同頁参照)。
私は、自分が残して来たもの¹において、正しい行い*をするでしょう」。断じて(、戻ることは出来)ない。本当にそれは、彼が(口先だけで)言っている、ただの言葉に過ぎないのだから。そして彼らの先には、彼らが蘇らされる日まで、障壁²がある。³
____________________
1 「残して 来たもの」には、シャハーダ*の言葉、施(ほどこ)すべき財産などといった解釈がある(アル=クルトゥビー12:150参照)。 2 この「障壁(バルザフ)」とは、現世と来世の間を分ける障壁のこと。現世でアッラー*に従順であった者は、自分の死から復活の日*までの間、そこで安楽を楽しみ、反抗的であった者は、そこで罰され続ける(アッ=サァディー559頁参照)。 3 いざ復活の日*(あるいは死)が到来すると、彼らは現世での猶予(ゆうよ)を求めたり、自分たちを現世に返してくれることを頼んだりする。だがもちろん、それは叶(かな)わない。家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、アッ=サジダ*章12、創成者*章37、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
____________________
1 「残して 来たもの」には、シャハーダ*の言葉、施(ほどこ)すべき財産などといった解釈がある(アル=クルトゥビー12:150参照)。 2 この「障壁(バルザフ)」とは、現世と来世の間を分ける障壁のこと。現世でアッラー*に従順であった者は、自分の死から復活の日*までの間、そこで安楽を楽しみ、反抗的であった者は、そこで罰され続ける(アッ=サァディー559頁参照)。 3 いざ復活の日*(あるいは死)が到来すると、彼らは現世での猶予(ゆうよ)を求めたり、自分たちを現世に返してくれることを頼んだりする。だがもちろん、それは叶(かな)わない。家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、アッ=サジダ*章12、創成者*章37、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
角笛に吹き込まれれば¹、その日、彼らの間には血縁(の自慢)などもなければ、互いに(安否を)尋ね合うこともない。²
____________________
1 「角笛に吹き込まれる」については、家畜章73の訳注を参照。 2 階段章10-14、眉をひそめて章34-37も参照。
____________________
1 「角笛に吹き込まれる」については、家畜章73の訳注を参照。 2 階段章10-14、眉をひそめて章34-37も参照。
それで、その(善行の)秤が重かった者、それらの者たちこそは成功者。
そして、その秤が軽かった者、それらの者たちは、自らを損ねた者たちであり、地獄に永遠に留まる。
業火が彼らの顔を焼き焦がし、彼らはそこで(苦痛ゆえに)歯を剥き出す。
(アッラー*は彼らに、こう仰せられる。)「あなた方には(現世で)、わが御徴が誦まれていたのではないのか?そしてあなた方は、それを嘘呼ばわりしていたのでは?」
彼らは申し上げる。「我らが主*よ、私たちの不幸¹が、私たちを制圧してしまったのです。私たちは、迷った民でした。
我らが主*よ、私たちをここから出して下さい。そしてもし、(再び迷妄へと)戻ってしまったら、本当に私たちは(真に懲罰に値する)不正*者です」。
かれは仰せられる。「そこに、(惨めなまま)下がっていよ。そしてわれに(これ以上)、話しかけるのではない」。
本当に、わが僕たちの(信仰者の)一団は、(現世でこう)言っていたものなのだ。「我らが主*よ、私たちは信じました。ならば、私たちをお赦しになり、私たちにご慈悲をおかけ下さい。あなたは慈しみ深い者の中でも、最善のお方です」。¹
____________________
1 彼らは、以下のことを結集した者たちであった:①信仰と、それが要求する正しい行い*。②主*からのお赦しと、ご慈悲の祈願。③アッラー*を主*と認めつつ、信仰というお恵みをかれから頂いたこと、及びかれの豊かなご慈悲と善を告白することを、祈願が叶(かな)えられるための一手段とすること(アッ=サァディー560頁参照)。アーヤ*57-61とその訳注も参照。
____________________
1 彼らは、以下のことを結集した者たちであった:①信仰と、それが要求する正しい行い*。②主*からのお赦しと、ご慈悲の祈願。③アッラー*を主*と認めつつ、信仰というお恵みをかれから頂いたこと、及びかれの豊かなご慈悲と善を告白することを、祈願が叶(かな)えられるための一手段とすること(アッ=サァディー560頁参照)。アーヤ*57-61とその訳注も参照。
そしてあなた方(不信仰者*)は彼らを、あなた方にわが教訓を忘れさせるほどにまで侮蔑の的とし¹、彼らを嘲り笑っていたのだ。
____________________
1 他人の侮蔑に勤しむことは、教訓を忘れることにつながる。そして教訓を忘れているがゆえに、他人の侮蔑(ぶべつ)に勤(いそ)しむのである(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 他人の侮蔑に勤しむことは、教訓を忘れることにつながる。そして教訓を忘れているがゆえに、他人の侮蔑(ぶべつ)に勤(いそ)しむのである(前掲書、同頁参照)。
本当にわれはこの日、彼らが(現世で)忍耐*していたことゆえに、彼らこそを成功者とすることで、彼らに報いてやるのだ。
かれ(アッラー*)は、(地獄の民に)仰せられる。「あなた方は地上で、何年間過ごしたのか?」¹
____________________
1 食卓章109の、復活の日*における質問についての訳注も参照。
____________________
1 食卓章109の、復活の日*における質問についての訳注も参照。
彼らは(応えて)申し上げる。「一日か、一日足らずを、過ごしました。ならば、数える者たち¹にお尋ねください」。
____________________
1 「数える者たち」とは、計算に長じた者たち、あるいは人の行いを記録し、数える天使*たちのこと(アル=クルトゥビー12:156参照)。
____________________
1 「数える者たち」とは、計算に長じた者たち、あるいは人の行いを記録し、数える天使*たちのこと(アル=クルトゥビー12:156参照)。
かれは仰せられる。「あなた方は(現世で)、僅かばかりしか過ごしてはいなかった。もし、あなた方が知っていたならば¹。²
____________________
1 現世が短いことを知っていたら、来世よりも現世を優先させることなく、自分たちの益となることを行い、損となるようなことは行わなかっただろう、ということ(アッ=シャルビーニー2:467参照)。 2 同様のアーヤ*として、ユーヌス*章45、ター・ハー章103、ビサンチン章55、砂丘章35、引き離すもの章46も参照。
____________________
1 現世が短いことを知っていたら、来世よりも現世を優先させることなく、自分たちの益となることを行い、損となるようなことは行わなかっただろう、ということ(アッ=シャルビーニー2:467参照)。 2 同様のアーヤ*として、ユーヌス*章45、ター・ハー章103、ビサンチン章55、砂丘章35、引き離すもの章46も参照。
一体あなた方は、われら*があなた方を無意味に創造したと、そしてあなた方が(清算と報いのため)われら*の御許へと戻らされないとでも、思っていたのか?」
王であり、真理であられるアッラー*は、(そのような無意味な行いから)高遠なお方。貴い御座¹の主*、かれの外に(真に)崇拝*すべきものはない。
____________________
1 「御座」については、高壁章54の訳注を参照。
____________________
1 「御座」については、高壁章54の訳注を参照。
誰であろうと、アッラー*に並べて別の神¹を祈る者ーー彼にはそれ(を祈る正当性)において、いかなる根拠もないのだがーー、その清算は、その主*の御許にこそある。本当に不信仰者*らは、成功することがない。
____________________
1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
____________________
1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
(預言者*よ、)言うのだ。「我が主*よ、お赦しになり、ご慈悲をおかけ下さい。そしてあなたは、慈しみ深い者の中でも最善のお方です」。