ﮯ
surah.translation
.
ﰡ
アッラー*にこそ称賛*はあり。諸天と大地の創成者*。天使*たちを、二枚、三枚、四枚と、翼を備えた御使いとされたお方。かれは創造において、お望みのものを増やし給う。本当にアッラー*は、全てのことがお出来のお方である。
アッラー*が人々にご慈悲¹を開き放てば、それを押し留める(ことの出来る)者はいない。また、かれが(それを)押し留めるならば、かれを差し置いてそれを放つ(ことの出来る)者はいない。かれは偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方であられる。
____________________
1 この「ご慈悲」とは、生活の糧、雨、健康、知識といった諸々の恩恵のこと(ムヤッサル434頁参照)。
____________________
1 この「ご慈悲」とは、生活の糧、雨、健康、知識といった諸々の恩恵のこと(ムヤッサル434頁参照)。
人々よ、あなた方に対するアッラー*の恩恵を思い起こすのだ。あなた方に天地から糧をお授けになるアッラー*の外、創造主があるというのか?かれの外に崇拝*すべき、いかなるものもない。どうしてあなた方は、(アッラー*だけを崇拝*することから)背かされるのか?
また(使徒*よ)、もし彼ら(不信仰者*たち)があなたを噓つき呼ばわりしたとしても、あなた以前の使徒*たちも確かに、噓つき呼ばわりされたのである。そして(来世では)アッラー*にこそ物事は戻され(て、全ての者はその報いを受け)るのだ。
人々よ、本当にアッラー*のお約束¹は真実である。ならば決して、現世の生活があなた方を欺いたり、欺く者²があなた方を、アッラー*において欺くことがあったりしてはならない。
____________________
1 復活、褒美(ほうび)、懲罰といった来世でのお約束のこと(ムヤッサル434頁参照)。 2 「欺く者」については、ルクマーン章33の訳注を参照。
____________________
1 復活、褒美(ほうび)、懲罰といった来世でのお約束のこと(ムヤッサル434頁参照)。 2 「欺く者」については、ルクマーン章33の訳注を参照。
実にシャイターン*は、あなた方にとっての敵なのである。ならば彼を、敵とせよ。本当に彼はその徒党を、彼らが(地獄の)烈火の仲間となるべく、(迷妄へと)招くのである。¹
____________________
1 シャイターン*が人類を迷わせることとなった経緯(いきさつ)については、高壁章11-18、アル=ヒジュル章28-42、夜の旅章61-65、サード章71-85を参照。
____________________
1 シャイターン*が人類を迷わせることとなった経緯(いきさつ)については、高壁章11-18、アル=ヒジュル章28-42、夜の旅章61-65、サード章71-85を参照。
不信仰に陥った者*たち、彼らには厳しいと懲罰がある。そして信仰し、正しい行い*を行う者たち、彼らにはお赦しと大きな褒美がある。
一体、自分の行いの悪が目映く見え、それを美しく思う者は(、正しく導かれ、それを美しく思う者と同様だろうか)?実にアッラー*は、かれがお望みになる者を迷わされ、お望みになる者をお導きになるのだ。ならば、彼ら(の不信仰)への悲嘆ゆえ、あなた¹自信を滅ぼしてはならない。本当にアッラー*は、あなた方のなすことをご存知のお方なのだから。
____________________
1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。
____________________
1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。
アッラー*は、風を送られるお方。それ(風)は雲を追いやり、われら*はそれを死んだ土地へと率いて行き、それ¹によって大地をその死後に息吹かせる²。(復活の日*の)再生も、同様なのだ。
____________________
1 「それ」とは、雲から降る雨のこと(ムヤッサル435頁参照)。 2 「大地をその死後に息吹かせる」については、雌牛章164の訳注を参照。
____________________
1 「それ」とは、雲から降る雨のこと(ムヤッサル435頁参照)。 2 「大地をその死後に息吹かせる」については、雌牛章164の訳注を参照。
権勢を求める者があるならば(、アッラー*からそれを求めよ¹)、アッラー*にこそ全ての威力が属するのだ。かれにこそ善き言葉は昇っていくのであり、正しい行い*がそれを上げる²。そして悪を策謀する者たち、彼らには厳しい懲罰があり、それらの者たちの策謀こそは、ご破算になるのだ。
____________________
1 アッラー*ではなく、その創造物に権勢を求める者は、かれからそれを授かる。そしてアッラー*からの権勢とは、かれへの服従によって得られるものなのであう。(前掲書、同頁参照)。 2 「善き言葉」は、シャハーダ*の言葉、唱念、奇岩、クルアーン*の読誦、イスラーム*学の教授など、全ての善い言葉を指すとされる。本文のように「正しい行い*」」が「善き言葉」を上げる、つまり正しい行い*が伴うわない言葉は受け入れられない、といった解釈の外にも、①「善き言葉」が「正しい行い*」を上げる、つまりシャハーダ*の言葉を語ったムスリム*からこそ、正しい行い*は受け入れられる、②アッラー*がそれを「上げて」お受入れになる、といった解釈もある(イブン・ジュザイ2:212-213参照)。
____________________
1 アッラー*ではなく、その創造物に権勢を求める者は、かれからそれを授かる。そしてアッラー*からの権勢とは、かれへの服従によって得られるものなのであう。(前掲書、同頁参照)。 2 「善き言葉」は、シャハーダ*の言葉、唱念、奇岩、クルアーン*の読誦、イスラーム*学の教授など、全ての善い言葉を指すとされる。本文のように「正しい行い*」」が「善き言葉」を上げる、つまり正しい行い*が伴うわない言葉は受け入れられない、といった解釈の外にも、①「善き言葉」が「正しい行い*」を上げる、つまりシャハーダ*の言葉を語ったムスリム*からこそ、正しい行い*は受け入れられる、②アッラー*がそれを「上げて」お受入れになる、といった解釈もある(イブン・ジュザイ2:212-213参照)。
アッラー*はあなた方(の父祖アーダム*)を土から¹、そして(その子孫を)一滴の精液からお創りになり²、それからあなた方を夫婦とされた。また、いかなる女性も、かれがご存知になることなくしては、妊娠することも出産することもない。そして長命者が長生きさせれることも、全て書(守られし碑板*)の中に(あらかじめ記録されて)あるのだ。本当にそれはアッラー*にとって、容易いことなのである。
____________________
1 アーダム*が土から階段を経(へ)て創られたことについては、アル=ヒジュル唱26の訳注を参照。 2 人間の創造の変遷(へんせん)については、巡礼*章5、信仰者たち章14の訳注を参照。
____________________
1 アーダム*が土から階段を経(へ)て創られたことについては、アル=ヒジュル唱26の訳注を参照。 2 人間の創造の変遷(へんせん)については、巡礼*章5、信仰者たち章14の訳注を参照。
また、二つの海は同様ではない。こちらは甘くて美味、飲むに喉越しがよく、こちらはしょっぱくて辛いというように。そしてそのいずれからも、あなた方は新鮮な肉を食べ、あなた方が身に纏う装飾品を採り出す。また、あなたはそこを、船が水を切(りつつ走)るのを見る。(それは)あなた方が、かれのご恩寵から求めるためであり、そしてあなた方が(授かった恩恵に対し、アッラー*に)感謝するようにするためである。
かれは夜を昼にお入れになり、また昼を夜にお入れになり¹、太陽と月を仕えさせられた。(その)いずれも、定められた時期(である復活の日*)まで運行し続けるのである。そのお方がアッラー*、あなた方の主*、かれにこそ(全ての)王権はある。そして彼らが、彼をよそに祈っている者たちは、薄皮²すら有してはいないのだ。
____________________
1 「夜を昼に・・・」については、イムラーン家章27の訳注を参照。 2 原語では「キトミール」で、種子の上を覆う薄皮のこと(ムヤッサル436頁参照)。僅(わず)かな物も有してはいない、というたとえ(イブン・アーシュール22:283参照)。
____________________
1 「夜を昼に・・・」については、イムラーン家章27の訳注を参照。 2 原語では「キトミール」で、種子の上を覆う薄皮のこと(ムヤッサル436頁参照)。僅(わず)かな物も有してはいない、というたとえ(イブン・アーシュール22:283参照)。
(人々よ、)もし、あなた方が(アッラー*をよそに)彼らに祈っても、彼らにはあなた方の祈願が聞こえない。また、たとえ聞こえたとしても、彼らがあなた方に応じることはない。そして復活の日*、彼らはあなた方のシルク*を否定するのである¹。(使徒*よ、誰も、全てに)通暁されるお方(アッラー*)のようには、あなたに(正しいことを)伝えることはないのだ。
____________________
1 この具体的な情景の描写として、雌牛章166-167、ユーヌス*章28-29、マルヤム*章82、物語章63、蜘蛛章25、砂丘章6なども参照。
____________________
1 この具体的な情景の描写として、雌牛章166-167、ユーヌス*章28-29、マルヤム*章82、物語章63、蜘蛛章25、砂丘章6なども参照。
人々よ、あなた方はアッラー*なしではいられない貧者であり、アッラー*は満ち足りておられる*お方、称賛されるべき*お方なのである。
かれがお望みなら、あなた方を滅ぼされ、新たな創造物¹をもたらされるのだ。
____________________
1 この「新たな創造物」については、イブラーヒーム*章19の訳注を参照。
____________________
1 この「新たな創造物」については、イブラーヒーム*章19の訳注を参照。
そしてそれは、アッラー*にとって難しいことなどではない。
また、(罪の)重荷を背負う者は、他の(者が犯した罪の)重荷まで背負うことはない。そして、もし(罪の)重荷を背負わされた者が(他人に)それを背負ってくれるように頼んでも、そこから少しも背負ってもらえることはない。たとえ、それが近親者であったとしても(、そうなのである)。(使徒*よ、)あなたは、まだ見ぬままに自分たちの主*を恐れ¹、礼拝を遵守*する者たちにこそ(、有効な)警告をするのだ。自らを努めて清める者²は、清めることで自分を益するに外ならない。そしてアッラー*にこそ、(全ての者の)行き先はある。
____________________
1 「まだ見ぬままに自分たちの主を恐れる」については、預言者*たち章49の訳注を参照。 2 この「自らを努めて清める」については、ター・ハー章76の訳注を参照。
____________________
1 「まだ見ぬままに自分たちの主を恐れる」については、預言者*たち章49の訳注を参照。 2 この「自らを努めて清める」については、ター・ハー章76の訳注を参照。
盲人と見る者は、同じではない。¹
____________________
1 「盲人」はアッラー*の宗教に盲目な者、「見る者」は真理を見出し、それに従った者(ムヤッサル437頁参照)。また、家畜章50、雷鳴章16、フード*章20とその訳注も参照。
____________________
1 「盲人」はアッラー*の宗教に盲目な者、「見る者」は真理を見出し、それに従った者(ムヤッサル437頁参照)。また、家畜章50、雷鳴章16、フード*章20とその訳注も参照。
また、闇と光も。¹
____________________
1 「闇」は不信仰で、「光」は信仰のこと(前掲書、同頁参照)。雌牛章257の訳注も参照。
____________________
1 「闇」は不信仰で、「光」は信仰のこと(前掲書、同頁参照)。雌牛章257の訳注も参照。
また、(天国の)陰と(地獄の)熱風も。
そして、生者と死者¹も。実にアッラー*は、かれがお望みになる者を、(理解と許容の耳で)聞かせられるのであり、(使徒*よ、)あなたは墓の中にいる者¹に聞かせる者ではないのだ。
____________________
1 「生者」は、信仰で心が生きている者、「死者」は不信仰で心が死んだ者(前掲書、同頁参照)。 2 「墓の中にいる者」は、心が死んだ不信仰者*のたとえ(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 「生者」は、信仰で心が生きている者、「死者」は不信仰で心が死んだ者(前掲書、同頁参照)。 2 「墓の中にいる者」は、心が死んだ不信仰者*のたとえ(前掲書、同頁参照)。
あなたは、警告者に外ならないのだから。
本当にわれら*はあなたを、吉報を伝える者、警告を告げる者¹として、真理²と共に遣わした。そして、警告者が(出現しては、不信仰の結末を警告し、)過ぎ去っていかなかった共同体など、ないのだ。
____________________
1 「吉報を・・・」については、雌牛章119の訳注を参照。 2 「真理」とは、アッラー*への信仰と、宗教上の決まりのこと(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 「吉報を・・・」については、雌牛章119の訳注を参照。 2 「真理」とは、アッラー*への信仰と、宗教上の決まりのこと(前掲書、同頁参照)。
そして、もし彼ら(シルク*の徒)があなたを噓つき呼ばわりするならば、彼ら以前の者たちも確かに、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりしたのである。彼らの使徒*たちは、明証や書巻や明白な啓典を携えて、彼らのもとに到来した。
それからわれは、不信仰に陥った者*たちを(様々な懲罰で)捕らえた。それで(彼らの行いに対する)、わが否認はいかなるものだったか?¹
____________________
1 巡礼*章44の訳注も参照。
____________________
1 巡礼*章44の訳注も参照。
(使徒*よ、)あなたはアッラー*が天から(雨)水をお降らしになるのを見ないのか?そしてわれら*はそれによって、様々な色の果実を生育させる。また山々の内には、白や赤の、異なる色の(道)筋があり、漆黒のものもある。
また人々や地を歩く生物、家畜の内にも同様に、異なる色のものがある。アッラー*を恐れるのは、その僕たちの内、(アッラー*について)知識ある者たちに外ならない¹。本当にアッラー*は偉力ならびない*お方、赦し深い*お方なのだ。
____________________
1 創造物が様々に異なるように、人々のアッラー*に対する恐れの度合いも様々である(アル=クルトゥビー10:46参照)。完全なる属性と美名で形容されるアッラー*について知れば知るほど、かれに対する恐れの念は強くなる(イブン・カスィール6:544参照)。
____________________
1 創造物が様々に異なるように、人々のアッラー*に対する恐れの度合いも様々である(アル=クルトゥビー10:46参照)。完全なる属性と美名で形容されるアッラー*について知れば知るほど、かれに対する恐れの念は強くなる(イブン・カスィール6:544参照)。
本当にアッラー*の啓典(クルアーン*)を読誦し¹、礼拝を遵守*し、われら*が彼らに授けたものから(施しのために)蜜に、露わに、費やす²者たちは、決してご破算になることのない取引³を望む者たち。
____________________
1 この「読誦」については、雌牛章121の訳注も参照。 2 アッラー*が「授けたものから(施しとして)費やす」については、雌牛章3の訳注を参照。 3 それらの行いと引き換えに、アッラー*のお喜びと多大な褒美を得るという取引のこと(ムヤッサル437頁参照)。
____________________
1 この「読誦」については、雌牛章121の訳注も参照。 2 アッラー*が「授けたものから(施しとして)費やす」については、雌牛章3の訳注を参照。 3 それらの行いと引き換えに、アッラー*のお喜びと多大な褒美を得るという取引のこと(ムヤッサル437頁参照)。
(それは)かれが彼らにその褒美を全うされ、そのご恩寵から彼らに上乗せされるため。本当にかれは赦し深いお方、よく労られる*お方なのだから。
(使徒*よ、)われら*あなたに下した啓典(クルアーン*)は、それ以前のもの¹を確証する真理である。本当にアッラー*はその僕たちに対し、まさしく通暁されるお方、よくご覧になられるお方。
____________________
1 「それ以前のもの」とは、クルアーン*以前の啓典のこと(前掲書438頁参照)。
____________________
1 「それ以前のもの」とは、クルアーン*以前の啓典のこと(前掲書438頁参照)。
それからわれら*はその啓典(クルアーン*)を、われら*の僕の内から、われら*が選び抜いた者たちに受け継がせた。それで彼らの内には、自らに対して不正*を働く者もいるし、ほどほどの者もいるし、アッラー*のお許しとともに善へと急ぐ者¹もいる。それ²こそは、大いなる恩寵なのだ。
____________________
1 「自らに対して不正*を働く者」とは罪を犯す者のことで、「ほどほどの者」とは宗教義務を果たし、禁じられた物事を避ける者のこと、「善へと急ぐ者」とは義務行為のほか、任意の善行にも励(はげ)む者のこととされる(ムヤッサル438頁参照)。 2 この「それ」は、アッラー*が啓典をお授けになり、預言者*ムハンマド*の共同体をお選びになったということ(前掲書、同頁参照)。
____________________
1 「自らに対して不正*を働く者」とは罪を犯す者のことで、「ほどほどの者」とは宗教義務を果たし、禁じられた物事を避ける者のこと、「善へと急ぐ者」とは義務行為のほか、任意の善行にも励(はげ)む者のこととされる(ムヤッサル438頁参照)。 2 この「それ」は、アッラー*が啓典をお授けになり、預言者*ムハンマド*の共同体をお選びになったということ(前掲書、同頁参照)。
永久の楽園、彼らはそこに入る。彼らはそこで金製の腕輪と真珠で飾り立てられ、そこでの彼らの衣服は絹なのである。¹
____________________
1 天国の民が身にまとう物については、洞窟章31、巡礼*章23、煙霧章51-53、人間章12、21も参照。
____________________
1 天国の民が身にまとう物については、洞窟章31、巡礼*章23、煙霧章51-53、人間章12、21も参照。
彼らは(天国に入った時、こう)言う。「私たちから悲しみ¹を消して下さったアッラー*に、称賛*あれ。本当に我らが主*は、まさしく赦し深いお方、よく労わられる*お方だ。
____________________
1 この「悲しみ」とは、地獄の懲罰、復活の日*の恐怖、現世での心配事などにおける、あらゆる悲しみのこと(イブン・ジュザイ2:217参照)。
____________________
1 この「悲しみ」とは、地獄の懲罰、復活の日*の恐怖、現世での心配事などにおける、あらゆる悲しみのこと(イブン・ジュザイ2:217参照)。
(かれは)そのご恩寵により、私たちを永住の世界(である天国)に住まわせて下さったお方。そこでは私たちに、いかなる消耗も及ぶことはなく、そこでは私たちに、いかなる疲労が及ぶこともない」。
また、不信仰に陥った者*たち、彼らには地獄の業火があり、(死の)裁決を下されることで死ぬこともなく、その懲罰が軽減されることもない。同様にわれら*は、あらゆる不信仰この上ない者に報いるのだ。
そして彼ら(不信仰者*)はそこで、叫びわめく。「我らが主*よ、私たちを(地獄から)出して下さい。そうして(現世に戻して)下さったら、私たちは自分たちが(現世で)行っていたのとは違う、正しい行い*を行います」。¹(するとアッラー*は仰せられる。)「一体われら*は、教訓を受ける者がそこにおいて教訓を受けるだけの(十分な)年月を、あなた方に与えなかったのか?そしてあなた方のもとには、警告者が到来したのでは?ならば(地獄の懲罰を)味わえ。不正*者たちには、いかなる援助者もないのだから」。
____________________
1 同様の情景の描写として、家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、アッ=サジダ*章12、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
____________________
1 同様の情景の描写として、家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、アッ=サジダ*章12、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
本当にアッラー*は、諸天と大地の不可視の世界*(に関する知識)をご存知のお方。実にかれは、胸の内にあるものをご存知であられる。
(人々よ、)かれはあなた方を地上の継承者¹とされたお方。不信仰に陥った者*は自分自身に対して、その不信仰(の害)がある。そして不信仰者*たちの不信仰はその主*の御許において、自分自身への憎悪しか上乗せすることがなく、不信仰者*たちの不信仰は自分自身に、損失しか上乗せしないのだ。
____________________
1 「地上の継承者」については、家畜章165の訳注を参照。
____________________
1 「地上の継承者」については、家畜章165の訳注を参照。
(使徒*よ、シルク*の徒に)言ってやれ。「言ってみよ、あなた方がアッラー*をよそに祈っている、あなた方(がアッラー*)の同位者たち(として崇拝*しているもの)について。彼らが地上で何を創造したのか、私に見せてみよ」。いや、一体彼らには、諸天(の創造)における、(アッラー*への)加担があるというのか?いや、一体われら*が彼らに啓典を与え、彼らがそれによる明証¹に基づいているとでも?いや、不正*者たちは互いに偽りしか約束することがない。
____________________
1 シルク*を正当化する明証のこと(アッ=サァディー691頁参照)。
____________________
1 シルク*を正当化する明証のこと(アッ=サァディー691頁参照)。
実にアッラー*は諸天と大地を、それらが崩れ落ちないよう、お支えになる。そして、もしもそれらが崩れ去ったならば、かれの後、いかなる者もそれらを支えられない。本当に彼はもとより、寛大な*お方、赦し深いお方である。
彼ら(不信仰者*)は躍起になって、アッラー*にかけて誓った。もしも自分たちのもとに警告者が到来したならば、自分たちは必ずや、数々の民¹のいずれよりも導かれたものとなる、と。だが彼らのもとに警告者(預言者*ムハンマド*)が到来した時、それは彼らに対し、(真理から)離れ去ることに拍車をかけただけだった。
____________________
1 ユダヤ教徒*、キリスト教徒*、あるいはその他の自分たち以外の民のこと(ムヤッサル439頁参照)。
____________________
1 ユダヤ教徒*、キリスト教徒*、あるいはその他の自分たち以外の民のこと(ムヤッサル439頁参照)。
地上で奢り高ぶり、悪の策謀を(望みつつ)。悪の策謀は、その者自信を包囲するだけだというのに。そして彼らは、昔の人々の摂理¹をもっているだけなのか?ともあれ、あなたはアッラー*の摂理に変更を見出すこともなく、アッラー*の摂理²に転移を見出すこともないのだ。
____________________
1 「昔の人々の摂理」については、戦利品*章38の訳注を参照。 2 この「アッラー*の摂理」とは、不信仰者*への懲罰のこと。誰もそれを変えたり、それを自分から他人に移転させることなど出来ない(ムヤッサル439頁参照)。
____________________
1 「昔の人々の摂理」については、戦利品*章38の訳注を参照。 2 この「アッラー*の摂理」とは、不信仰者*への懲罰のこと。誰もそれを変えたり、それを自分から他人に移転させることなど出来ない(ムヤッサル439頁参照)。
そして彼ら(不信仰者*)は地上を旅し、彼らよりも力強かった、彼ら以前の(不信仰)者*たちの結末がいかなるものだったかを、見てみないのか?アッラー*はもとより、諸天においても大地においても、いかなるものもかれ(の懲罰)から逃れようもないお方。本当に彼はもとより、全知者、全能者なのだ。
もしアッラー*が人々を彼らが稼いだもの¹ゆえにお咎めになれば、かれは(大地の)その表面に、いかなる生物も残してはおかなかっただろう²。しかしかれは、彼ら(の懲罰)を定められた時まで遅らせ給うのだ。そして彼らの(懲罰の)時が来たら、(かれは彼らを罰し給う、)本当にアッラー*はもとより、その僕たちをよくご覧になるお方。
____________________
1 「稼いだもの」とは、罪のこと(前掲書440頁参照)。 2 同様のアーヤ*として、蜜蜂章61とその訳注を参照。
____________________
1 「稼いだもの」とは、罪のこと(前掲書440頁参照)。 2 同様のアーヤ*として、蜜蜂章61とその訳注を参照。