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surah.translation
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ハー・ミーム。
ﭓ
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アイン・スィーン・カーフ。¹
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1 アーヤ*1-2の文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーンの冒頭に現れる文字群*」を参照。
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1 アーヤ*1-2の文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーンの冒頭に現れる文字群*」を参照。
そのように(預言者*よ、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*は、あなたに、そしてあなた以前の(預言)者*たちにも啓示¹し給う。
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1 つまりアッラーの唯一性*と復活の信仰へと招く、啓示のこと(アッ=シャウカーニー4:688参照)。
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1 つまりアッラーの唯一性*と復活の信仰へと招く、啓示のこと(アッ=シャウカーニー4:688参照)。
かれにこそ、諸天にあるものと大地にあるものは属するのであり、かれは至高の*お方、この上なく偉大なる*お方であられる。
諸天は(アッラー*の偉大さと荘厳さゆえ、)その上方から割れ裂けんばかり。そして天使*たちは彼らの主*の称賛*と共に(かれを)称え*、大地にいる(信仰)者たちのため、赦しを乞う¹。実にアッラー*こそは赦し深いお方、慈愛深い*お方ではないか。
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1 人間に対する天使*の祈願については、赦し深いお方章7-9も参照。
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1 人間に対する天使*の祈願については、赦し深いお方章7-9も参照。
かれをよそに庇護者を設け(て崇め)た者たち、アッラー*は彼らの(行いを)見守られるお方であり、(使徒*よ、)あなたは(警告者であって)彼らの代理人なのではない。
そのように、われら*はあなたにアラビア語のクルアーン*を啓示した。(それは)あなたが都市の母と、その周辺¹にいる者に警告を告げ、疑惑の余地のない集合の日²を警告するため。(そこにおいて)ある集団は天国にあり、またある集団³は烈火の中にある。
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1 「都市の母」「その周辺にいる者」については、家畜章92の訳注を参照。 2 つまり復活の日*の懲罰のこと(ムヤッサル483頁参照)。 3 前者の「集団」は、アッラー*を信じ、預言者*に従った集団。後者はその逆(前掲書、同頁参照)。
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1 「都市の母」「その周辺にいる者」については、家畜章92の訳注を参照。 2 つまり復活の日*の懲罰のこと(ムヤッサル483頁参照)。 3 前者の「集団」は、アッラー*を信じ、預言者*に従った集団。後者はその逆(前掲書、同頁参照)。
また、もしアッラー*がお望みだったならば、かれは彼ら(人々)を(導かれた)一つの共同体にされただろう。しかしかれは、かれがお望みになる者を、そのご慈悲の中にお入れになる。そして不正*者たち、彼らにはいかなる庇護者も援助者もない。
いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、かれ(アッラー*)をよそに庇護者を設け(て崇め)るというのか?そうだとしてもアッラー*こそが(真の)庇護者*であり、かれは死んだものに生を与えられる。そしてかれは、全てのことがお出来なのだ。
(人々よ、)あなた方がそこ(宗教)において、何について意見を異にしたにせよ、その裁決はアッラー*に属するのだ。(使徒*よ、言え。)「そのお方がアッラー*、我が主*。かれにこそ、私は全てを委ね*、かれにこそ、私はよく(悔悟して)立ち返るのだ」。
(アッラー*は)諸天と大地の創成者*。かれはあなた方自身の内から、あなた方のために配偶者を創られ、家畜の内からも雌雄をお創りになった。かれはそこにおいて、あなた方を繁茂させるのである。いかなるものも、かれには似ていない¹。そしてかれはよくお聞きになるお方、よくご覧になるお方である。
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1 アッラー*、はその本質、美名、属性、行為において、いかなる創造物にも似ていない(ムヤッサル484頁参照)。ビザンチン章27も参照。
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1 アッラー*、はその本質、美名、属性、行為において、いかなる創造物にも似ていない(ムヤッサル484頁参照)。ビザンチン章27も参照。
かれにこそ、諸天と大地の鍵は属する¹。アッラー*は、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また控えられる²。本当にかれは、全てのことをご存知であるのだから。
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1 天地の王権、慈悲と糧の鍵はアッラー*にこそ属する(前掲書、同頁参照)。 2 物語章82、サバア章36、暁章15-16とその訳注も参照。
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1 天地の王権、慈悲と糧の鍵はアッラー*にこそ属する(前掲書、同頁参照)。 2 物語章82、サバア章36、暁章15-16とその訳注も参照。
(人々よ、)かれは、かれがヌーフ*に命じた宗教の一部を、あなた方に明らかにした。また、(使徒*よ、)われら*¹があなたに啓示したものと、イブラーヒーム*とムーサー*とイーサー*²に命じたものを。つまり「あなた方は宗教を確立し³し、そこにおいて分裂してはならない」ということである。(ムハンマド*よ、)あなたが彼らを招いているもの、(タウヒード*)はシルク*の徒にとって重大であった。アッラー*はかれがお望みの者をそこ(タウヒード*)へと選び抜かれ、よく(悔悟して)立ち返る者をそこへと導かれる。
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1 この主語の転換については、食卓章12「われら*」の訳注を参照。 2 ここで言及されている五人の使徒*については、部族連合章7の訳注を参照。 3 アッラー*のタウヒード*と、かれへの服従、かれのみの崇拝*によって、「宗教を確立」すること(前掲書、同頁参照)。
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1 この主語の転換については、食卓章12「われら*」の訳注を参照。 2 ここで言及されている五人の使徒*については、部族連合章7の訳注を参照。 3 アッラー*のタウヒード*と、かれへの服従、かれのみの崇拝*によって、「宗教を確立」すること(前掲書、同頁参照)。
彼ら(シルク*の徒)が(宗教において)分裂したのは、彼らのもとに知識が到来した後のこと、彼らの間の侵犯ゆえ以外の何ものでもなかった¹。そして定められた期限²までの、あなたの主*からの先んじた御言葉がなかったならば、彼らの間には(早期での懲罰という)裁決が下されていただろう。本当に、彼らの後に啓典を引き継がされた者たち(啓典の民*)は、そこ(宗教と信仰)における大きな疑惑の真っ只中にあるのだ。
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1 この「知識」とは、「分裂の禁止」「使徒*の到来」「使徒*や啓典」についての知識など、諸説ある(アル=バイダーウィー5:125参照)。「侵犯」については、雌牛章213とその訳注を参照。 2 この「期限」の解釈には、「復活の日*」「彼らが現世で罰されることになっている日」(アル=クルトゥビー16:12参照)「彼らの死期」などの説がある(アル=バイダーウィー5:125参照)。
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1 この「知識」とは、「分裂の禁止」「使徒*の到来」「使徒*や啓典」についての知識など、諸説ある(アル=バイダーウィー5:125参照)。「侵犯」については、雌牛章213とその訳注を参照。 2 この「期限」の解釈には、「復活の日*」「彼らが現世で罰されることになっている日」(アル=クルトゥビー16:12参照)「彼らの死期」などの説がある(アル=バイダーウィー5:125参照)。
ならば(使徒*よ)、あなた¹はそこ(正しい宗教)へと招き、自分が命じられたようにまっすぐであれ。そして、彼ら(真実に疑念を抱く者たち)の私欲に従ってはならない。また、言うのだ。「私は、アッラー*が啓典として下された(全ての)ものを信じた。そして私は、あなた方の間を公正に取り持つことを命じられたのである。アッラー*は私たちの主*であり、あなた方の主*。私たちには私たちの行い(の報い)があり、あなた方にはあなた方の行い(の報い)がある。(真実が明らかになった後、)私たちとあなた方の間に、議論の余地はない。アッラー*は(復活の日*、)私たちをお集めにな(り、真実でお裁きにな)る。そしてかれにこそ、戻り場所があるのだ」。
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1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。
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1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。以下、同様の表現の際にも、同訳注を参照。
アッラー*(の宗教)について、彼(預言者*ムハンマド*の呼びかけ)が(人々に)応じられ(て、従われ)た後、(盾ついて)議論する者たち、彼らの議論はその主*の御許で脆いものである。そして彼らの上には(現世ではアッラー*からの)お怒りがあり、(来世では)厳しい懲罰があるのだ。
アッラー*は真理と共に啓典と、秤¹をお下しになったお方。そして(復活の)その時が近いかもしれないこと²を、何があなたに知らせるというのか?
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1 この「秤」は、公正さのこと(ムヤッサル485頁参照)。鉄章25も参照。 2 「復活の日*の近さ」については、蜜蜂章1、預言者*たち章1の訳注も参照。
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1 この「秤」は、公正さのこと(ムヤッサル485頁参照)。鉄章25も参照。 2 「復活の日*の近さ」については、蜜蜂章1、預言者*たち章1の訳注も参照。
それを信じない者たちは、それ(が到来するの)を性急に求める¹。そして信仰する者たちは、それ(の到来)を怯える者たちであり、それが真実であることを知っている。本当に、その時(の到来)について疑わしく思っている者たちはまさしく、遠い迷いの中にあるのだ。
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1 彼らは復活の日*を嘘とし、あり得ないこととして、不信仰と頑迷さから、このように言った(イブン・カスィール7:197参照)。家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、蜘蛛章53-54、サード章16、階段章1-2も参照。
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1 彼らは復活の日*を嘘とし、あり得ないこととして、不信仰と頑迷さから、このように言った(イブン・カスィール7:197参照)。家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、蜘蛛章53-54、サード章16、階段章1-2も参照。
アッラー*はその僕たちに対して霊妙な*お方であり、かれがお望みの者に糧をお授けになる。そしてかれは強力なお方、偉力ならびない*お方。
われら*は、来世の収穫を望んでいた者¹には誰でも、その収穫に上乗せする。そして現世の収穫(だけ)を望んでいた者にも、そこから与えてやるが、彼には来世において少しの取り分もないのだ。²
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1 来世を信じ、その褒美ゆえに努力する者のこと(アッ=サァディー756頁参照)。 2 夜の旅章18-21も参照(イブン・カスィール7:198参照)。
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1 来世を信じ、その褒美ゆえに努力する者のこと(アッ=サァディー756頁参照)。 2 夜の旅章18-21も参照(イブン・カスィール7:198参照)。
いや、一体彼ら(シルク*の徒)には、アッラー*がお許しにもなっていないことを、彼らの宗教として定めた共同者たち¹がいるというのか?そして(彼らの懲罰の猶予を定めた)裁断の御言葉がなければ、彼らの間には裁決が下されていただろう²。本当に(アッラー*を信じない)不正*者たちには(復活の日*)、痛ましい懲罰がある。
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1 この「共同者たち」とは、不信仰における共同者であり、彼らをそこへと促していたシャイターン*のこと。あるいは、彼らがアッラー*に並べて崇めていた偶像のこと(アル=カースィミー14:5237参照)。 2 このアーヤ*の詳細については、アーヤ*14とその訳注を参照。
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1 この「共同者たち」とは、不信仰における共同者であり、彼らをそこへと促していたシャイターン*のこと。あるいは、彼らがアッラー*に並べて崇めていた偶像のこと(アル=カースィミー14:5237参照)。 2 このアーヤ*の詳細については、アーヤ*14とその訳注を参照。
(使徒*よ、)あなたは(復活の日*に)不正*者たちが怯えるのを見る。彼らが(現世で)稼いだものゆえ、それ(懲罰)が自分たちに降りかかってくる状況の中で。一方、信仰し、正しい行い*を行う者たちは、天国の庭園にある。彼らにはその御許に、望むものがあるのだ。それこそは大いなる恩寵なのである。
それはアッラー*が、信仰して正しい行い*を行うその僕たちに、吉報をお告げになっているもの。(使徒*よ、)言うのだ。「私はそのことで、あなた方に見返りを要求しているわけではない¹。ただ、近親関係における愛情(を、あなた方から求める)だけ」。そして一つの善を稼ぐ者には、われら*がそこに善を上乗せしてやる。本当にアッラー*は赦し深いお方、よく労わられる*お方。
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1 この「見返りの要求」については、家畜章90の訳注を参照。
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1 この「見返りの要求」については、家畜章90の訳注を参照。
いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、「彼(ムハンマド*)はアッラー*に対して嘘を捏造した¹」と言うのか?もし(使徒*よ、あなたがそのようなことをし、)アッラー*がお望みになれば、かれはあなたの心を塞がれよう²。アッラー*は虚妄を無に帰させられ、その御言葉によって真理を確立させられる³。本当にかれは、(人々の)胸の内をご存知であられるのだから。
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1 つまり彼らは、クルアーン*が嘘だと主張した(ムヤッサル486頁参照)。関連するアーヤ*として、家畜章105、蜜蜂章103、識別章4-5、煙霧章14も参照。 2 同様のアーヤ*として、真実章44-47も参照(イブン・カスィール7:204参照)。 3 ここでの「真理」と「虚妄」については、戦利品*章8の訳注を参照。
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1 つまり彼らは、クルアーン*が嘘だと主張した(ムヤッサル486頁参照)。関連するアーヤ*として、家畜章105、蜜蜂章103、識別章4-5、煙霧章14も参照。 2 同様のアーヤ*として、真実章44-47も参照(イブン・カスィール7:204参照)。 3 ここでの「真理」と「虚妄」については、戦利品*章8の訳注を参照。
またかれは、(アッラー*だけに服従する)その僕たちから悔悟をお受け入れになり、悪行を大目に見られ、あなた方のすることをご存知のお方。
また信仰し、正しい行い*を行う者たちは(アッラー*の呼びかけに)応え(て服従す)るのであり、かれはそのご恩寵から彼らに上乗せされる。そして不信仰者*たちには、(復活の日*に)厳しい懲罰があるのだ。
もしアッラー*が、その僕たちに糧を豊富に与えられたならば、彼らは地上で度を越した¹であろう。しかしかれは、彼がお望みになるものを適度に下されるのだ。本当にかれは、その僕たちのことを通暁されるお方、よくご覧になるお方。
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1 この「度を越す」の解釈には、「放埓になり、反抗的になる」「多くのものを与えられれば、更に多くのものを求める」「富ゆえに互いに侵害し合う」「高慢になる」といった諸説がある(アル=クルトゥビー16:27参照)。
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1 この「度を越す」の解釈には、「放埓になり、反抗的になる」「多くのものを与えられれば、更に多くのものを求める」「富ゆえに互いに侵害し合う」「高慢になる」といった諸説がある(アル=クルトゥビー16:27参照)。
かれは、彼らが(旱魃による)絶望の底に陥った後に、慈雨を下され、そのご慈悲を広められるお方。かれは庇護者*、称賛されるべき*お方。
諸天と大地の創造と、歩行生物の内、かれがその両方に散開させられたもの¹は、かれの(偉大さと御力、権威を示す)御徴の一つである。そしてかれは(復活の日*)、かれがお望みになる時に、それらを集合させることがお出来になるお方。
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1 アッラー*が諸天に散開させられた「歩行生物」の解釈には、「天使*」「未知の生物」「そもそも『両方』ではなく、大地だけが意図されている」といった説がある(イブン・ジュザイ2:303参照)。また一説に、地上に下りれば歩行する鳥類のこと(イブン・アーシュール25:97参照)。
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1 アッラー*が諸天に散開させられた「歩行生物」の解釈には、「天使*」「未知の生物」「そもそも『両方』ではなく、大地だけが意図されている」といった説がある(イブン・ジュザイ2:303参照)。また一説に、地上に下りれば歩行する鳥類のこと(イブン・アーシュール25:97参照)。
(人々よ、)いかなる災難であれ、あなた方に降りかかったものは、あなた方の手が稼いだ(悪)事ゆえのこと¹。そして、かれは多く(の悪行)を大目に見られる²。
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1 関連するアーヤ*として、婦人章79とその訳注も参照。 2 蜜蜂章61、創成者*章45も参照。
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1 関連するアーヤ*として、婦人章79とその訳注も参照。 2 蜜蜂章61、創成者*章45も参照。
あなた方は地上で、(アッラー*の御力から)逃れられる者ではない。そしてあなた方にはアッラー*の外に、いかなる庇護者も援助者もないのだ。
また、山々のように海を進むもの¹は、かれの(御力、権威を示す)御徴の一つ。
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1 「山々のように・・・」とは、大きな船のこと(ムヤッサル487頁参照)。 慈悲あまねき*お方章24の訳注も参照。
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1 「山々のように・・・」とは、大きな船のこと(ムヤッサル487頁参照)。 慈悲あまねき*お方章24の訳注も参照。
もしかれがお望みなら、風を鎮められ、それら(の船)は(海の)その表面に停留し続ける。本当にその中にはまさしく、忍耐*強く感謝深い¹全ての者への、御徴がある。
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1 「忍耐*強く感謝深い」については、イブラーヒーム*章5の訳注を参照。
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1 「忍耐*強く感謝深い」については、イブラーヒーム*章5の訳注を参照。
あるいは、かれは彼らが稼いだもの¹ゆえに、それら(の船)を沈没させられる。そしてかれは、多く(の罪)を大目に見られるのだ。
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1 船に乗っている者たちの罪のこと(ムヤッサル487頁参照)。アーヤ*30とその訳注も参照。
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1 船に乗っている者たちの罪のこと(ムヤッサル487頁参照)。アーヤ*30とその訳注も参照。
われら*の(唯一性*を示す)御徴に対して(虚妄を用いて)議論する者たちが、自分たちには(アッラー*の懲罰から)逃げ道一つないことを知るように、(われら*は彼らを溺れさせるの)である。
(人々よ、)あなた方がいかなるものを授けられたとしても、(それは)現世の生活の(儚い)楽しみ。そしてアッラー*の御許にあるものは、信仰し、自分たちの主*に全てを委ねる*者たちにとって、より善く、より長く続くものなのだ。
そして(彼らは)、罪の内の大きなもの¹と醜行²を避け、(誰かに悪くされて)怒ってしまった時にも、赦してやる³者たち。
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1 「罪の内の大きなもの」については、頻出名・用語解説の「大罪*」を参照。 2 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注を参照。 3 詳細にされた章34-35も参照。
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1 「罪の内の大きなもの」については、頻出名・用語解説の「大罪*」を参照。 2 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注を参照。 3 詳細にされた章34-35も参照。
また(彼らは、)その主*(の唯一性*と服従の呼びかけ)に応え、礼拝をい遵守*し、その諸事が彼らの間の相談(によって決定されるの)であり、われら*が彼らに授けたものの内から(施しとして)費やす¹者たち。
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1 「われら*が・・・費やす」については、雌牛章3の訳注を参照。
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1 「われら*が・・・費やす」については、雌牛章3の訳注を参照。
また(彼らは)侵害に遭えば、(その侵害に対して)打ち勝つ¹者たち。
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1 不正*や侵害に打ち勝つ力があり、無力でも惨(みじ)めでもない。その一方で預言者*ムハンマド*は、侵害に報いる力がありながら、自分を迫害した者たち、魔術をかけた者、毒殺しようとした者など、自分を害した多くの者たちを赦したものだった(イブン・カスィール7:211参照)。蜜蜂章129も参照。
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1 不正*や侵害に打ち勝つ力があり、無力でも惨(みじ)めでもない。その一方で預言者*ムハンマド*は、侵害に報いる力がありながら、自分を迫害した者たち、魔術をかけた者、毒殺しようとした者など、自分を害した多くの者たちを赦したものだった(イブン・カスィール7:211参照)。蜜蜂章129も参照。
一つの悪の報いは、それと同様の一つの悪¹。それで(悪を行った者を)大目に見。(その者との関係を)改善するならば、その褒美はアッラー*の御許で確定する。本当にかれは、不正*者たちをお好みにはならないのだから。
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1 二番目の「悪」は報復のことであり、そもそも「悪」ではないが、表面上の類似点から同じ言い回しが用いられている(アル=バガウィー4:151参照)。雌牛章178「キサース刑」についての訳注も参照。
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1 二番目の「悪」は報復のことであり、そもそも「悪」ではないが、表面上の類似点から同じ言い回しが用いられている(アル=バガウィー4:151参照)。雌牛章178「キサース刑」についての訳注も参照。
またその不正*の後、(自分に不正*を働いた者に対して)打ち勝つ者、それらの者たちには(そうすることで、)咎められる謂れはない。
実に咎められるべきは、人々に不正*を働き、地上において不当に度を越す者たち。それらの者たちには、厳しい懲罰がある。
また忍耐*し、赦してやる者こそは、本当にそれこそは、あなた方が決意を固めるべき事柄の内のもの。
アッラー*が(その者の不正*ゆえに)迷わせ給う者には、かれをおいて、いかなる庇護者もない。そして(使徒*よ、)あなたは(復活の日*)、不正*者たちが懲罰を目の当たりにする時、(こう)言うのを見出すであろう。「(私たちに、現世へ)戻る術はありますでしょうか?」¹
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1 いざ復活の日*(あるいは死)が到来すると、彼らは現世での猶予や、現世への回帰を求める。だが、もちろんそれは叶わない。家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、アッ=サジダ*章12、創成者*章37、赦し深いお方章11-12、偽信者*たち章10-11も参照。
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1 いざ復活の日*(あるいは死)が到来すると、彼らは現世での猶予や、現世への回帰を求める。だが、もちろんそれは叶わない。家畜章27-28、高壁章53、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、アッ=サジダ*章12、創成者*章37、赦し深いお方章11-12、偽信者*たち章10-11も参照。
また(使徒*よ)、あなたは彼らが、そこ(業火)に晒されるのを見る。彼らは屈辱ゆえになす術もなく、(懲罰を、その恐怖ゆえに)ちらちらと横目で見る。(現世で)信仰していた者たちは(これを見て)、言う。「本当に(真の)損失者たちとは、復活の日*に自分たちとその家族を(、業火に入れることによって)損ねた者たちのこと。まさに不正*者たちは、永遠の懲罰の中にあるのではないか」。
また、彼らには(復活の日*)、アッラー*をおいて彼らを助けてくれる、いかなる庇護者もない。アッラー*が(その者の不信仰ゆえに)迷わせ給うた者には、いかなる道¹もないのだ。
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1 現世では真理へと至る「道」、来世では天国へと至る「道」のこと(ムヤッサル488頁参照)。
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1 現世では真理へと至る「道」、来世では天国へと至る「道」のこと(ムヤッサル488頁参照)。
(不信仰者*たちよ、)アッラー*からそれを押し戻す術のない(復活の)日*が来る前に、あなた方の主*に(信仰と服従によって)応えるのだ。その日、あなた方には(懲罰からの)いかなる避難所もなく、あなた方にはいかなる否認もない¹。
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1 この解釈には、「その日、彼らに襲いかかる懲罰を否認する者はない」「自分たちの罪を否認する者はない」「いかなる援助者もない」といった諸説がある(アル=クルトゥビー16:47参照)。
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1 この解釈には、「その日、彼らに襲いかかる懲罰を否認する者はない」「自分たちの罪を否認する者はない」「いかなる援助者もない」といった諸説がある(アル=クルトゥビー16:47参照)。
それで、たとえ彼らが(信仰から)背を向けても、(使徒*よ、)われら*はあなたを彼らの監視役¹として遣わしたわけではない。あなたの使命は、(啓示の)伝達のみ。
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1 「監視役」については、婦人章80の訳注を参照。
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1 「監視役」については、婦人章80の訳注を参照。
われら*が人間に、われら*の御許から慈悲¹を味わわせれば、彼らはそれに有頂天になる。そしてもし悪¹が、自らの手が行った(悪)事ゆえに彼らを襲えば(、彼らは恩知らずになる)。本当に人間は、不信仰この上ない。
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1 ここでの「慈悲」とは、健康、豊かな糧、地位などのこと(アッ=サァディー761頁参照)。 2 この「悪」とは、病気、貧困などのこと(前掲書、同頁参照)。
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1 ここでの「慈悲」とは、健康、豊かな糧、地位などのこと(アッ=サァディー761頁参照)。 2 この「悪」とは、病気、貧困などのこと(前掲書、同頁参照)。
あるいは、かれは(お望みの者に)男子と女子(の両方)を、組み合わせ(て授け)られる。そしてお望みの者を、不妊されるのだ。本当にかれは全知者、全能者であられる。
アッラー*が人間に語りかけ給うことなどは、あり得べくもない。しかし啓示によるものか、または覆いの向こうから(語りかけられるもの)、あるいは御使いを遣わせて、かれのお許しと共に、かれがお望みのことを啓示し給う場合は別である¹。本当にかれは、至高の*お方、英知あふれる*お方であられる。
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1 「啓示によるもの」とは、啓示を使徒の心の中に下すこと。「覆いの向こうから語りかける」とは、ムーサー*が経験したように、見えないところから直接語りかけられること。「御使いを遣わせる」とは、ジブリール*などの天使*を介して、アッラー*が語りかけること(前掲章762頁参照)。
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1 「啓示によるもの」とは、啓示を使徒の心の中に下すこと。「覆いの向こうから語りかける」とは、ムーサー*が経験したように、見えないところから直接語りかけられること。「御使いを遣わせる」とは、ジブリール*などの天使*を介して、アッラー*が語りかけること(前掲章762頁参照)。
また(預言者*よ)、われら*はそのように、われら*の命令による魂¹を、あなたに啓示した。あなたは(それ以前、)啓典が、そして信仰が何かを、知らなかったのだ。しかしわれら*はそれ(クルアーン*)を、われら*が望む僕たちを導く、光としたのである。(使徒*よ、)本当にあなたはまさしく、まっすぐな道(イスラーム*)へと導くのだ²。
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1 「われら*の命令による魂を、あなたに啓示した」とは、奇跡的な文体と驚異的な構成からなるクルアーン*を、かれがお望みの形で、お望みの者に下されたこと(アル=クルトゥビー16:55参照)。ここで啓示が「魂」と呼ばれている理由については、赦し深いお方章15の訳注を参照。 2 前者の「導き」は、「導きを授けること」であり、アッラー*だけに可能な特別な導きのこと。一方、後者の「導き」は「説明、案内による導き」であり、一般的な導きのこと(アッ=シャンキーティー7:21参照)。雌牛章272、蜜蜂章37、ユーヌス*章99-100、蟻章80、物語章56とその訳注も参照。
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1 「われら*の命令による魂を、あなたに啓示した」とは、奇跡的な文体と驚異的な構成からなるクルアーン*を、かれがお望みの形で、お望みの者に下されたこと(アル=クルトゥビー16:55参照)。ここで啓示が「魂」と呼ばれている理由については、赦し深いお方章15の訳注を参照。 2 前者の「導き」は、「導きを授けること」であり、アッラー*だけに可能な特別な導きのこと。一方、後者の「導き」は「説明、案内による導き」であり、一般的な導きのこと(アッ=シャンキーティー7:21参照)。雌牛章272、蜜蜂章37、ユーヌス*章99-100、蟻章80、物語章56とその訳注も参照。
諸天と大地にあるもの(全て)が属するお方(アッラー*)の道へ。アッラー*の御許にこそ、(全ての)物事は戻り行くので(あり、各人はその行いによって、報いを受けるので)はないか。