ترجمة سورة ص

الترجمة اليابانية - سعيد ساتو
ترجمة معاني سورة ص باللغة اليابانية من كتاب الترجمة اليابانية - سعيد ساتو .

サード¹。教訓を含むクルアーン*に誓って。
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1 この文字については、頻出名・用語解説の「クルアーン*の冒頭に現れる文字群*」を参照。
いや、不信仰に陥った者*たちは、(真理に対する)尊大さと対立の中にある。
われら*は彼ら(シルク*の徒)以前にも、どれだけの(不信仰な)世代を滅ぼしてきたか。彼らは(懲罰が訪れて)救いがなくなった時、(救いと悔悟の)呼び声を上げたのだ。¹
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1 「悔悟が受け入れられない時」については、家畜章158とその訳注も参照。
また彼らは、自分たちのもとに自分たちの内から(人間の)警告者が到来したことに、驚いた。そして不信仰者*たちは、言ったのだ。「これは大嘘つきの魔術師だ。
一体彼は、神々¹を一つの神とする²というのか?本当にこれは、まさしく驚愕すべきこと」。
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1 「神々」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。 2 つまりアッラー*にいかなる同位者も置かず、かれだけを崇拝*することを命じた(アッ=サァディー709頁参照)。
そして、彼らの内の有力者らが歩み出(て、民にこう言っ)た。「(そのままシルク*を)やり通し、あなた方の神々(の崇拝*)にしがみ付け。本当にこれはまさしく、仕組まれたこと¹なのだ。
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1 預言者*ムハンマド*は、彼自身が権勢を得るために、その教えを広めようとしているのだということ(ムヤッサル453頁参照)。
私たちはこのようなことを、最近の宗教¹では聞いたことがない。これは捏造に外ならないのだ。
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1 一説にはクライシュ族*の宗教、また一説にはキリスト教(イブン・カスィール7:55参照)。
一体、私たちの間から(ムハンマド*が特別に選ばれて)、彼に教訓(クルアーン*)が下されたというのか?」いや、彼らはわが教訓(クルアーン*)に対して、疑念の中にある。いや、彼らはまだ我が懲罰を味わってはいない(から、そのようなことが言えるのだ)。
いや、一体彼らには、偉力ならびなく*、恵み深い*あなたの主*のご慈悲の宝庫があるというのか?
いや、一体彼らには、諸天と大地、その間にあるものの王権があるというのか?ならば、綱で(天へと)昇ってみさせよ。¹
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1 彼らに天地の王権があり、そこにあるものを自由にできるというのなら、天に昇って本当にそうしてみよ、ということ(ムヤッサル453頁参照)。巡礼*章15とその訳注も参照。
(彼らは、それ以前の不信仰な)徒党のように、そこ¹で敗北することになる、たかが軍勢なのだから。
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1 この「そこ」が何を指すかには、「彼らが陥っていた不信仰という立場」「天」「バドルの戦い*」んばどといった説がある(イブン・ジュザイ2:248参照)。
彼ら以前にも、ヌーフ*の民、アード*、杭¹の主フィルアウン*が、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりした。
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1 「杭」の解釈には、「完成度の高い建築物」「多くの建築物」「武力」「人を罰する時に用いていた杭のこと」「多くの軍勢」などといった説がある(アル=クルトゥビー15:154参照)。
またサムード*、ルート*の民、藪の仲間たち¹も。それらの者たちは(不信仰の)徒党であった。
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1 「藪の仲間たち」については、アル=ヒジュル章78の訳注を参照。
(彼ら)全員が、例外なく使徒*たちを噓つき呼ばわりし、それで(彼らへの)わが懲罰が確定したのである。
そしてこれらの者たち(シルク*の徒)は、(シルク*に留まることで、轟く)一声(による懲罰)を待っているに過ぎない。そこには、帰り所などない。
彼らは言った。「我らが主*よ、清算の日の前に、私たちに取り分をお与えください」。¹
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1 懲罰。あるいは天国の享楽の一部を、現世で下してみよ、ということ。これは、不信仰者*らが嘲笑していった言葉(前掲書15:157-158参照)。家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、蜘蛛章53-54、相談章18、階段章1-2なども参照。
(使徒*よ、)あなた¹は彼らの言うことに耐え、つわもの²であったダーウード*を思い起こすのだ。実に彼は、常に回帰する者³であったのだから。
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1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。 2 「つわもの」とは、アッラー*の敵に対しては力強く、かれへの服従においては忍耐*強い者のこと(ムヤッサル454頁参照)。 3 「常に回帰する者」については、夜の旅章25の訳注を参照。
本当にわれら*は、夕に朝に、彼(ダーウード*)と共に(アッラー*を)称える*山々を、仕えさせた。
また、集合させられた鳥たちも(、仕えさせた)。(その)全ては、かれ¹に常に回帰する者であった。
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1 この「かれ」はアッラー*のこととも、ダーウード*のことであるともされる。一説に、山々や鳥たちは、ダーウード*がアッラー*を称える*たびに、それに応えて彼とともに称えた(アル=クルトゥビー15:161参照)。サバア章10も参照。また「常に回帰する者」については、夜の旅章25の訳注を参照。
そして、われら*は彼の王権を強力にし、彼に英知と能弁さを授けた。
また(使徒*よ、)あなたに論争(者たち)の消息は届いたか?彼ら(二人)がミフラーブ¹を乗り越えて(、ダーウード*のところへ入って)来た時のこと。
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1 「ミフラーブ」については、イムラーン家章37の訳注を参照。
彼らがダーウード*のもとに入って来て、彼が慄いた時のこと。彼らは言った。「怖れてはいけません。(私たちは)論争中で、一方が他方を侵害しています。ですので真理によって私たちの間を裁き、誤ることなく、私たちを全うな道へとお導き下さい。
(一方の男は言った。)「実にこれは我が兄弟で、九十九頭の雌羊を所有していますが、私には一頭の雌羊しかいません。なのに彼は、『それを私に(よこして、)任せなさい』と言って、議論で私たちを打ち負かしたのです」。
彼(ダーウード*)は言った。「彼(あなたの兄弟)は、あなたの一頭の雌羊を、彼の(九十九頭の)雌羊に(加えることを)要求することで、あなたに対して確かに不正*を働いた。そして実に共同者たちの多くは、信仰し、正しい行い*を行う者たちを除きーーそして彼らは数少ないのだーー、まさに互いに侵害し合うものなのである」。するとダーウード*は、われら*が彼を(その論争で)試練にかけたということを確信し、彼の主*にお赦しを乞い、ルクーゥ*しながら崩れ落ち、(アッラー*に悔悟して)立ち返った。(読誦のサジダ*)¹
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1 イブン・カスィールによれば、多くの解釈学者らがこのアーヤ*に関して言及している諸説は、大半がクルアーン*以外の啓典由来の情報で、預言者*ムハンマド*にまで辿(たど)ることのできる真正*な伝承は一つとしてない。ゆえにこの話は読誦するだけに留めておき、その真の意図はアッラー*に委ねておくべきだ、としている(7:60参照)。
それでわれら*は彼(ダーウード*)に、そのこと¹を赦した。そして本当に彼にはまさしく、われら*のもとにおけるお近づきと、(来世における)善き戻り場所があるのだ。
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1 アッラー*はその不必要性ゆえに、「そのこと」を明言されなかったのであり、それを追求するのは行き過ぎというものである。この話の意図はそもそも、ダーウード*の優しさと悔悟、そして悔悟の後にはそれ以前よりも優れた者となった、ということなのだから(アッ=サァディー711頁参照)。 また、預言者*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注を参照。
ダーウード*よ、本当にわれら*は、あなたを地上における継承者とした¹。ゆえに、真理によって人々の間を裁くのだ。そして私欲に従って、自分をアッラー*の道から迷わせてはならない。本当にアッラー*の道から迷う者たちには、清算の日を忘れたことゆえの厳しい懲罰がある。
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1 アッラー*は彼を、善事を命じ、悪事を禁じる王とし、それ以前の預言者*・正しい導師たちの後を継がせられた(アル=クルトゥビー15:188参照)。
ーーわれら*は天と大地とその間にあるものを、無意味に創ったのではない¹。それは不信仰に陥った者*たちの思い込みである。そして不信仰に陥った者*たちには、(地獄の)業火の災いあれ。
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1 イムラーン家章191の訳注も参照。
いや、一体われら*が、信仰してい正しい行い*を行う者たちを、大地で腐敗*を働く者たちと同様にするとでも?いや、一体われら*が敬虔*な者たちを、放逸な者たちと同様にするというのか?
(使徒*よ、このクルアーン*は)彼らがその御徴を熟慮し、澄んだ理性の持ち主らが教訓を得るべく、われら*があなたに下した啓典、祝福あふれたものであるーー。
われら*はダーウード*に、(その息子)スライマーン*を授けた。僕(スライマーン*)の素晴らしいことよ、本当に彼は常に回帰する者¹なのだから。
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1 「常に回帰する者」については、夜の旅章25の訳注を参照。
彼(スライマーン*)に夕の頃、優良な駿馬¹が見せられた時のこと(を思い起させよ)。
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1 「駿馬」と意訳した語「サーフィナート」は、馬のみに用いられる能動分詞の複数形。止まっている時に三本足で立ち、四本目の足は爪先立ちしている様子のこと。敏捷(びんしょう)さを示す印とされる(イブン・アーシュール23:255参照)。
そして彼(スライマーン*)は、言った。「本当に私は、(太陽が)覆いに包まれる¹まで、我が主*の唱念をよそに、財産²への愛情を傾けてしまった。³
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1 つまり日没のこと(ムヤッサル455頁参照)。 2 この「財産」は、馬のこと(前掲書、同頁参照)。 3 解釈学者たちはこの出来事を、スライマーン*が馬の鑑賞に熱中して、アスル*の礼拝を忘れてしまったのだとしている(イブン・カスィール7:65参照)。預言者*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注を参照。
それら(馬)を私のもとに、また連れて来い」。そして(馬が連れて来られると、)彼は(剣で)その足と首を打ち始めた。¹
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1 馬を殺したのではなく、愛情をもってたてがみと足を撫(な)でた、という解釈もある(アッ=タバリー8:7000参照)。
また、われら*はスライマーン*を試練にかけ、その椅子に(死)体を投げた¹。それから彼は、(アッラー*に悔悟して)立ち返ったのだ。
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1 スライマーン*はある時、自分が全員の妻と交わり、その結果、彼女ら全員はアッラー*の道ゆえに戦う騎士(きし)を産むのだと誓ったが、その際「もしアッラー*がお望みならば」と付け加えなかった(洞窟章23-24とその訳注も参照)。その結果、彼の妻たちの内、妊娠したのは一人だけで、しかも彼女が産んだのは未熟児だったという(アル=ブハーリー6639参照)。
彼(スライマーン*)は言った。「我が主*よ、私をお赦し下さい。そして私の後の(人間の内、)誰にも相応しくないような(偉大な)王権を、私にお授け下さい。本当にあなたこそは、恵み深い*お方なのですから」。
また、われら*は彼(スライマーン*)に、彼の命令によって、彼の意図した場所へと走る、穏やかな風¹を仕えさせた。
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1 風はスライマーン*の思い通りに、強くなったり、穏やかになったりした(アル=バガウィー3:301参照)。預言者*たち章81、サバア章12も参照。
また、シャイターン*たち、つまり(彼の命令に従う)あらゆる建設家、潜水夫¹を(仕えさせた)。
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1 サバア章13で示されているようなものを建設・作成する者たちや、海に潜って真珠や宝石などを採集する者たちのこと(イブン・カスィール7:73参照)。
そして、枷でがんじがらめにされている、別の者たち¹を。
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1 これはシャイターン*の内でも、反抗的な者たちのこととされる(ムヤッサル455頁参照)。
これは(スライマーン*への)、われら*の贈り物。ならば(望む者には)際限なく恵み、あるいは(望むものには)禁じるがよい。
そして本当に彼(スライマーン*)にはまさしく、われら*のもとにおける近侍と、(来世における)善き戻り場所があるのだ。
われら*の僕、アイユーブ*を思い出せ。彼がその主*に、「シャイターン*は疲労と罰¹で、私を襲いました」と呼びかけた時のこと。
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1 アイユーブ*はシャイターン*により、自分の体、財産、家族において甚大(じんだい)な被害を受けたとされる(ムヤッサル455頁参照)。
(われら*は言った。)「あなたの足で(地面を)蹴るがよい」。(そしてその通りにすると、水が噴き出た。)「これは冷たい洗浄水であり、飲み物である」。¹
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1 彼がそれを飲み、それで体を洗うと、彼を苦しめていた害悪は消え去った(前掲書、同頁参照)。
また、われら*は彼にその家族と、更にそれと同様のもの¹を授けた。われら*からの慈悲と、澄んだ理性の持ち主たちへの教訓²として。
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1 この「同様のもの」については、預言者*たち章84の訳注を参照。 2 忍耐*の後には、慰(なぐさ)めと、害悪の解消があるという「教訓」(前掲書456頁参照)。
(われら*は言った。)「そして手に(草の)一束を採り、それでそれ(妻)をたたき、(近いを)破るのではない¹」。実にわれら*は、彼が忍耐*する者であることを認めた。僕(アイユーブ*)の素晴らしいことよ、本当に彼は常に回帰する者²なのだから。
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1 アイユーブ*は病に苦しんでいる時、些細(ささい)なことで妻のことを怒り、もしアッラー*が彼の病を治して下さったら、彼女を鞭(むち)で百回打つ、と誓った。ただし彼女は正しい女性だったので、アッラー*はその誓をアーヤ*で言及されている行為によって免じられ、彼と彼女を慈しまれたのだという(前掲書、同頁参照)。預言者*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注を参照。 2 「常に回帰する者」については、夜の旅章25の訳注を参照。
また、われら*の僕たち、つわもの¹で、慧眼の主だったイブラーヒーム*、イスハーク*、ヤァクーブ*を思い出せ。
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1 「つわもの」については、アーヤ*17の訳注を参照。
本当にわれら*は彼らを(偉大なる)特性、つまり(来世の)住まいの唱念で、精錬した¹。
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1 つまり来世をよく想起し、来世のために現世で努力し、アッラー*に服従し、かれを意識して行動する者とした、ということ。自分だけではなく他人のことも、アッラー*と来世について想起させる者、という意味も含まれ得る(アッ=タバリー8:7018参照)。
また本当に彼らはわれら*のもとで、(啓示の伝達のために)まさに選び抜かれた者たち、(われら*への服従のために)選ばれし者たちである。
また、イスマーイール*とアル=ヤサァ*とズル=キフル*を思い出せ。(彼らは)皆、選ばれし者たちである。
これ(クルアーン*)は、訓戒¹。本当に敬虔*な者たちには、実によい戻り所がある、
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1 栄誉、という解釈もある(アル=バガウィー7:74参照)。金の装飾章44も参照。
彼らに向けて門が開かれた、永久の楽園が。
彼らはそこで、(寝台に)寄りかかっている。そこで(望むだけの)たくさんの果実と飲み物を、持って来させつつ。
また彼らのもとには、同い年の、(自分の夫だけに)視線を定めた女性¹たちがいる。
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1 「視線を定めた女性」については、整列者章48の訳注を参照。
(敬虔*な者たちよ、)これが清算の日に、あなた方が約束されているもの。
実にこれはまさしく、(あなた方への)われらの糧。そこに決して終わりはない。
これは(、敬虔*な者たちのためのもの)。実に(不信仰において)度を越した者たちには、本当に悪い戻り場所がある、
彼らが入って炙られることになる、地獄が。その寝床は何と醜悪であろうか。
これはーー彼らにそれを味わわせよーー、煮えたぎる湯と膿汁¹。
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1 「膿汁」と訳した語「ガッサーク」の解釈には、「強烈な異臭の膿」「極限まで冷やされた冷水」「毒の泉の名称」「地獄の民の体液」などの諸説がある(アル=クルトゥビー15:221-222参照)。
また、それと同様の別のものが、各種ある。
(地獄の民は、別の集団がそこに入って来ると、お互いに言う¹。)「これは、あなた方と共に(地獄に)飛び込んで来る集団だ」。「彼らの疎ましいこと。本当に彼らは(私たちと同様に、)業火に入って炙られるのだから」。
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1 あるいは、最初の言葉は地獄の番人で、次の言葉は不信仰へと主導した有力者たちのもの(前掲書15:223参照)。
彼ら(既に地獄に入っている集団に倣って不信仰者*となった、後から地獄に入って来た集団)は、(自分たちを不信仰へと主導した集団に)言う。「いや、あなた方こそ疎ましいこと。あなた方がそれを、私たちに提供したのだから¹。その留まり所は、何と醜悪であろうか。
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1 あなた方は現世で私たちを迷わすことで、私たちに地獄の住まいを提供したのだ、という意味(ムヤッサル456頁参照)。同様の情景の描写として、雌牛章166-167、高壁章38、イブラーヒーム*章21-22、識別章17-19、物語章63、部族連合唱67-68、サバア章31-33も参照。
彼ら(後から地獄に入って来た集団)は、言う。「我らが主*よ、私たちにこれを提供した者には、業火の中で倍の懲罰を上乗せして下さい」。
彼ら(地獄の民の内、暴虐な不信仰だった者*たち)は、言う。「私たちが、(現世で)ろくでなしと見なしていた男たち¹を(ここで)見かけないのは、どうしたことだ?
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1 信仰者たちのこと(アッ=サァディー716頁参照)。
一体、私たちは彼らを(誤って)嘲笑の的にしていたのか?それとも(彼らは地獄にいるのに、私たちの)目は彼らから逸らされてしまったのか?¹」
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1 あるいは、「本当に彼らは自分たちより優れていたのに、現世でそれを見落としてしまったのか?」という意味(アル=バガウィー4:76参照)。
実にそれは、まさしく真実なのである。(それは)地獄の民の議論なのだ。
(使徒*よ、)言え。「本当に私は一人の警告者である。そして唯一の*お方、君臨し給う*お方であるアッラー*の外に、崇拝*すべきいかなるものもない。
諸天と大地と、その間にあるものの主*、偉力ならびない*お方、赦し深いお方である(アッラー*の外には)」。
(使徒*よ、民に)言ってやれ。「これ(クルアーン*)は偉大なる消息。
あなた方はそこから背を向けているが。
私には、最上界の貴人(天使)たちが(アーダム*の創造に関して)議論している時¹の知識など、なかったのである。
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1 この内容は、アーヤ*71以降に描写されている出来事のこと(イブン・カスィール7:81参照)。
私に啓示が下されるのは、まさに私が明白なる警告者であるゆえに外ならない」。
あなたの主*が天使*たちに、(こう)仰せられた時のこと(を思い起こさせよ)¹。「本当にわれは、泥土²から人間を創る者である。
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1 この出来事の詳細に関しては、雌牛章34-39、高壁章11-25、アル=ヒジュル章28-42、夜の旅章61-65、ター・ハー章116-123も参照。 2 アーダム*が土から段階を経(へ)て創られたことについては、アル=ヒジュル章26の訳注を参照。
それでわれら*がそれを整え、そこにわが魂¹より吹き込んだら、彼(アーダム*)に向かってサジダ²せよ」。
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1 「わが魂」については、アル=ヒジュル章29の訳注を参照。 2 このサジダ*については、雌牛章34の訳注を参照。
それで天使*たちは皆、一斉にサジダ*した。
但し、イブリース*だけは別だった。かれは 高慢だったのであり、不信仰者*の類いだったのだ。
かれ(アッラー*)は仰せられた。「イブリース*よ、わが両手によって創造した¹ものに対し、あなたがサジダ*するのを妨げたのは、何なのか?一体あなたは(アーダム*に対し)高慢だったのか、それとも(われに対して)奢り高ぶる者たちの類いだったのか?」
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1 アッラー*はこうすることでアーダム*を、他のいかなる創造物に対しても与えられなかった栄誉を授けられた(アッ=サァディー716頁参照)。
彼(イブリース*)は申し上げた。「私は彼(アーダム*)よりも優れています。あなたは私を火からお創りになり、彼のことは泥土からお創りになったのですから」。¹
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1 このイブリース*の言葉については、高壁章12の訳注を参照。
かれ(アッラー*)は、仰せられた。「ならば、そこ(楽園)から出て行くがよい。まさにあなたは、追放された¹者なのだ。
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1 「追放された」については、イムラーン家章36の訳注を参照。
そして本当にあなたの上には、報いの日*まで、我が呪い¹がある」。
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1 アッラー*の「呪い」については、雌牛章88の訳注を参照。
彼(イブリース*)は、申し上げた。「我が主*よ、それなら私に、彼らが蘇らされる日まで猶予をお授け下さい」。
かれ(アッラー*)は仰せられた。「それでは、実にあなたは猶予される者の一人である。¹
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1 イブリース*の申し出が受け入れられたことについては、高壁章15の訳注を参照。
定められた(復活*の)時の日まで」。
彼(イブリース*)は申し上げた。「では、あなたのご偉力に誓って、私は必ずや彼ら(人類)を全員、踏み誤らせてみせましょう。
但し、彼らの内、精選されたあなたの僕たち¹はその限りではありませんが」。
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1 「精選されたアッラー*の僕」については、ユースフ*章24の訳注を参照。
かれ(アッラー*)は仰せられた。「真実こそ(、わが誓い)。そして真実をこそ、われは語る。
われは必ずや地獄を、あなた(イブリース*)と、彼ら(人類)の内であなたに従った者全員で、満たそう」。
(使徒*よ、)言うがよい。「私はそのことゆえに、あなた方に見返り¹を求めているわけではないし、無理(して預言者*を自称)する者の類いでもない。
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1 この「見返り」については、家畜章90の訳注を参照。
それ(クルアーン*)は、全創造物への教訓に外ならないのだ。
そしてあなた方はきっと、しばらく後にその消息¹を知ることになろう」。
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1 この「消息」とは、クルアーン*の伝える内容と、その正しさのこと。彼ら不信仰者*はイスラーム*が栄え、人々が一斉に改宗する時、あるいは実際に彼らを懲罰が襲い、取り返しがつかなくなる時になって、それを認めることとなる(ムヤッサル458頁参照)。
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