ترجمة سورة يس

الترجمة اليابانية - سعيد ساتو
ترجمة معاني سورة يس باللغة اليابانية من كتاب الترجمة اليابانية - سعيد ساتو .

ヤー・スィーン¹。
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1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーン*の冒頭に現れる文字群*」を参照。
完全無欠な¹クルアーン*に誓って、
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1 「完全無欠な」については、ユーヌス*章1の訳注を参照。
本当に(ムハンマド*よ、)あなたはまさしく、使徒*の一人、
まっすぐな道(イスラーム*)の上にある。
(アッラー*は、クルアーン*を)偉力ならびなく*、慈悲あまねき*お方の下されたものとして(お下しになった)。
(それは使徒*よ、あなたの到来以前に)自分たちの先祖が警告されておらず、(信仰と正しい行い*において)無頓着になっている民¹に、あなたが警告するため。
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1 この「民」は、アラブ人のこと(ムヤッサル440頁参照)。尚このアーヤ*が、アラブ人以外の者に対しての警告を否定することにはならない。家畜章19、高壁章158とその訳注、識別章1、サバア章28なども参照(イブン・カスィール6:166参照)。
(真理を知った後に拒否した)彼らの多くには、既に、(懲罰という)御言葉が確定した。彼らは、信仰しないのだから。
本当にわれら*は、彼らの首に枷をつけた。それは彼らのあごに至っており、彼ら(の顔)は上を仰がされた状態にある。¹
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1 両手をあごの下につけた形で、首もろとも枷をつけられているので、頭が上方を向いた状態(イブン・カスィール6:166参照)。この解釈には、「導かれない状態のたとえ」「アッラー*の道において施(ほどこ)さないことのたとえ(夜の旅章29参照)」「あらゆる善から阻(はば)まれている状態」「地獄の懲罰の光景(赦し深いお方章71参照)」など、諸説ある(アル=クルトゥビー15:8-9参照)。
そしてわれら*は(その不信仰と傲慢さゆえに)、彼らの前に障壁を置き、その後ろからも障壁を置き¹、彼ら(の眼)を覆った²。それで彼らは(正道を)見ることがない。
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1 これは、信仰から阻まれている様子のこと(ムヤッサル440頁参照)。 1 雌牛章7、フード*章20とその訳注も参照。
(使徒*よ、)あなたが彼らに警告したとしても、警告しなかったとしても、彼らにとっては同じこと。彼らは信じはしないのだ。
本当にあなたは教訓(クルアーン*)に従い、まだ見ぬままに慈悲あまねき*お方(アッラー*)を恐れる¹者にこそ、(有効な)警告をするのである。ならばその者には(罪の)赦しと、貴い褒美²の吉報を伝えよ。
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1 「まだ見ぬままにアッラー*を恐れること」については、預言者*たち章49の訳注を参照。 1 天国のこととされる(ムヤッサル440頁参照)。
本当にわれら*は(復活の日*、)死者たちに生を与えるのであり、彼らが(現世で)行っていたことと、その軌跡¹を書き留める。そしてわれら*は全ての物事を、明らかなる規範²の中で数え尽くしておいたのである。l
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1 「その軌跡」とは、彼らの生前と死後に、彼らが原因として生じた善いことや悪いこと。前者の例としては、シルク*や諸々の罪などがある(前掲書、同頁参照)。 2 「明らかなる規範」とは、守られし碑板*。存在する全てのものは元々、この中に記録されている、ということ(イブン・カスィール6:568参照)。高壁章8の訳注も参照。
(使徒*よ、)彼ら(シルク*の徒)に、一つの譬えを挙げよ。町の人々(の話)を。使徒たちが、そこへとやって来た時のこと。
われら*が彼らに(アッラー*への信仰と、シルク*の放棄へと招く)二人(の使徒)を遣わし、彼らが二人を噓つき呼ばわりした時のこと。それでわれら*は(その二人を)三人目(の使徒)で強化した。すると、彼ら(使徒たち)は言った。「本当に私たちは、あなた方へと遣わされたものなのです」。
彼ら(町の人々)は言った。「あなた方は、私たちと同様の人間に過ぎない。そして慈悲あまねき*お方(アッラー*)は、(啓示など)何一つ下してはいないのだ。あなた方は嘘をついているに過ぎない」。
彼ら(使徒たち)は言った。「我らが主*は、本当に私たちがまさしく、あなた方に対する使徒であることをご存知である。
そして私たちの義務は、(啓示の)明白なる伝達に外ならない」。
彼ら(町の人々)は言った。「本当に私たちは、あなた方を不吉に思う¹。もしも、あなた方が(私たちをあなた方の教えに招くのを)止めなければ、私たちは必ずや、あなた方を(石で)打ち殺してやろう²。そして、きっと私たちからの痛ましい懲罰が、あなた方に降りかかるであろう」。
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1 「不吉に思う」については、高壁章131の訳注を参照。 2 「(石で)打ち殺す」については、フード*章91の同表現の訳注を参照。
彼ら(使徒たち)は言った。「あなた方の不吉のもとは、あなた方のところにある¹。たとえ教訓を与えられたとしても、(あなた方は私たちを不吉がり、私たちを脅すの)か?いや、あなた方は(罪と嘘呼ばわりにおいて)度を越した民である」。
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1 不吉なことが起こるのは、彼らの不信仰のせいだ、ということ。あるいは、善いことも悪いことも、全て既に定命なのである、ということ(アル=バガウィー4:11参照)。
そして(彼らが使徒たちを手にかけようとした時)、町の一番遠くから、一人の男が急いでやって来た。彼は言った。「我が民よ、使徒たちに従うのだ。
あなた方に見返り¹を求めない者に、従え。彼らは導かれた者たちなのだ。
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1 この「見返り」については、家畜章90の訳注を参照。
それに私が、自分のことを創成して下さった*お方を崇めない、などということがあろうか?かれの御許にこそ、あなた方は戻らされるというのに?
一体私が、かれを差しおいて(外の)神々¹を選ぶというのか?もし慈悲あまねき*お方(アッラー*)が私に害悪をお望みになれば、彼らの執り成しは私を何一つ益することもなく、彼らは私を救ってもくれないのに。
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1 「神々」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
そんなことをすれば、本当い私はまさしく紛れもない迷いの中にある。
本当に私は、あなた方の主*を信じた。だから、私に耳を傾けるのだ」。
(彼はこうして殉教した後、こう)言われた。「天国に入るがよい」。彼は言った。「我が民が、知っていたらよかったのに。
(私の信仰と忍耐*、使徒*たちへの追従ゆえに)我が主*が私をお赦しになり、私を栄誉高き者たちの一人として下さったことを」。
われら*はその(男の死と、使徒たちを噓つき呼ばわりした)後、その民に対し、天から(天使*の)軍勢など下すまでもなかった。われら*は(人々を滅ぼすため、わざわざ天使*を)下す者ではなかったのである。
それは、(轟く)一声に過ぎなかった。そしてどうであろう、彼らは息絶えた者となってしまったのである。
(復活の日*、懲罰を目の当たりにした時の、)僕たちの悲痛よ!使徒*が彼らのもとを訪れれば、彼らは決まって彼(使徒)のことを嘲笑したものだった。
一体彼らは、われら*が彼ら以前にどれだけ多くの世代を滅ぼしたのかを、見なかったのか?彼らは、(現世にいる)彼らのもとに戻っては来ない。
そして(それら滅ぼされた世代の)全ての者は、(復活の日*には)例外なく、われら*のもとに(清算のため)連れて来られるのである。
また、死んだ土地は彼らへの御徴¹である。われら*はそれを息吹かせ、そこから種粒を生育させ、あなた方はそこから食べるのだ。
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1 この「御徴」は、アッラー*に復活と、再生を行う力があることの証拠(ムヤッサル442頁参照)。
また、われら*はそこに、ナツメヤシ、葡萄からなる果樹園を設け、そこに泉を噴出させたのである。
(それは)彼らが果実から食するためーーそれを作ったのは、彼らの手ではない¹--。彼らは、(この恩恵に)感謝しないのか?
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1 「彼らがその果実と、自分たちが作ったものを食べるため」という解釈もある(アッ=タバリー8:6831-6832参照)。
大地から生育するものの内に、あらゆる種類をお創りになったお方に称え*あれ。そしてあなた方自身¹の内と、あなた方の知らないものの内にも。
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1 つまり人間のことも性別、形質、外面的・内面的特徴において、異なるものとされた(アッ=サァディー695頁参照)。
また、夜は彼らへの御徴¹である。われら*がそこから昼を剥ぎ取ると、どうであろう、彼らは真っ暗になってしまう。
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1 この「御徴」は、アッラーの唯一性*と、完全なる御力を示す証拠のこと(ムヤッサル442頁参照)。
また、その停まり場¹へと進み行く太陽も(、彼らへの御徴)。それは偉力ならびない*お方、全知者のお定めなのだ。
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1 毎日、あるいは毎年の、決められた周期のこと。あるいは、その動きが止まる、この世の終わりのこと(アル=カースィミー14:5005参照)。
また、月も。われら*はそれが(細い三日月から満月となり、再び)古い茎¹のように戻り行くまで、(毎晩の)その諸々の宿り場を定めた。
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1 この「茎(ウルジューン)」とは、ナツメヤシの実をつける、先端部分の茎のこと。その細さ、湾曲(わんきょく)した形、黄色い色ゆえに、細い三日月にたとえられている(ムヤッサル442頁参照)。
太陽が月に追いつくことはありえず、夜が昼に先駆けることもない。そして全ては、その軌道を走る。
また、われら*が彼ら(アーダム*の子ら)の子孫を、(各種の生き物で)満載された船¹で運んだのも、(アッラー*のみが崇拝*されるべきことを示す、)彼らへの御徴である。
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1 これは預言者*ヌーフ*と信仰者たち、生き物たちを乗せた船のこと(前掲書443頁参照)。
またわれら*は彼ら¹にも、彼らが乗る、それと同じような物を作った。
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1 「彼ら」とは、シルク*の徒や、その他の者たち(前掲書、同頁参照)。
もしわれら*が望めば、彼らを溺れさせるのである。そして彼らにはいかなる救助者もなく、救われることもない。
しかし、われら*からの慈悲ゆえ、そして(彼らに定められた)時¹までの楽しみゆえ(、彼らを無事に運行させるのだ)。
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1 この「時」は、死期、あるいは復活の日*のこととされる(アル=クルトゥビー15:35参照)。
また、彼ら(シルク*の徒)に、「あなた方の前にあるものと、あなた方の後ろにあるもの¹を畏れ*よ。(それは)あなた方が、(アッラー*)から慈しまれるようにするためなのだ」と言われれば(、彼らは背を向け、それに応じなかった)。
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1 「前にあるもの」は来世と、彼らを待ち受ける恐怖のこと。「後ろにあるもの」とは、現世と、そこにおける懲罰のこと(ムヤッサル443頁参照)。
そして彼らの主*の御徴¹の内、いかなる御徴が彼らのもとに到来した時でも、彼らがそれに背を向けないことはなかったのである。
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1 この「御徴」とは、アッラーの唯一性*と預言者*ムハンマド*の正直さを示す根拠の数々のこと(イブン・カスィール6:580参照)。
また彼らに、「アッラー*があなた方に授けたものから、(施しのために)費やす¹のだ」と言われれば、不信仰に陥った者*たちは信仰する者たちに、(こう)言った。「もしアッラー*がお望みになれば食べさせた給うた者に、私たちが食べさせるというのか?²あなた方は確かに、紛れもない迷いの中にいる³」。
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1 雌牛章3の訳注も参照。 2 ムスリム*たちは恵まれない者への施しを勧めていたが、彼らは吝嗇と嘲笑ゆえに、「アッラー*が食を禁じられた者に、私たちが食べさせるわけにはいかない」「全ての物事はアッラー*の御手に委ねられているなら、どうして私たちに施しを求めるのか?」などと返した(イブン・ジュザイ2:225参照)。 3 「あなた方は確かに・・・」という言葉は、不信仰者*たちに対するアッラー*の言葉、あるいは不信仰者*たちに対する信仰者たちの言葉、という説もある(アル=クルトゥビー15:37参照)。
彼ら(不信仰者*)は、言う。「(復活の)この約束はいつなのか?もしあなた方が本当のことを言っているのなら」。
彼らは、彼らが(現世の生活において)議論し合っている最中に自分たちを(突然)襲う、(轟きの) 一声¹を持っているに過ぎない。
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1 復活の日*に吹き鳴らされる、最初の角笛の一吹きのこと(ムヤッサル443頁参照)。家畜章73の訳注も参照。
そして彼らは(その時、誰にも)遺言できないし、家族のもとに戻ることも出来ない。¹
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1 つまり、その場で即死するということ(前掲書、同頁参照)。
そして(二度目に)角笛に吹き込まれると¹、どうであろう、彼らは墓から(出て来て、)自分たちの主*の御許へと、急いで馳せ参じて行く。
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1 二度目の角笛が鳴らされると、魂は肉体に戻らされて復活する(ムヤッサル443頁参照)。
彼らは(無念がって、こう)言うのだ、「我らが災いよ!¹私たちを、私たちの寝床から蘇らせたのは誰だ?」(すると、彼らにこう言われる。)「これが、慈悲あまねき*お方(アッラー*)が約束され給い、使徒*たちが正直に語ったものである」。
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1 この表現については、食卓章31の訳注を参照。
(復活は、轟きの)一声に過ぎなかったのだ。そしてどうであろう、彼らは皆、(清算と報いのため)われら*のもとに連れて来られるのである。
この日、人は少しも不正*を受けることがない。そしてあなた方が報われるのは、自分たちが(現世で)行っていたこと(によるもの)以外の、何ものでもない。
実に天国の住人たちはその日、(様々な安寧に)喜々として忙しい。
彼らとその妻たちは日陰におり、寝台に寄りかかっている。
彼らはそこで(様々な)果実があり、彼らには自分たちが求める(あらゆる)ものがある。
慈愛深き*主(アッラー*)からのお言葉、「(あなた方に)平安あれ」(という挨拶も。)¹
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1 「平安を」については、雷鳴章24の訳注を参照。(前掲書444頁参照)。
そして(不信仰者*たちには、こう言われる。)「この日、あなた方は(信仰者たちから)離れていよ。罪悪者たちめ」。¹
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1 ユーヌス*章28とその訳注も参照。
(アッラー*は彼らに仰せられる。)アーダム*の子らよ、一体われは、(使徒*たちを通じて)あなた方に命じなかったのか?シャイターン*を崇める¹のではない、と?本当に彼は、あなた方にとって紛れもない敵なのだから。
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1 「シャイターン*を崇める」とは、彼への服従のこと。そこには、あらゆる種類の不信仰と罪が含まれる(アッ=サァディー698頁参照)。
また、われ(のみ)を崇拝*せよ、と(命じなかったのか)?これが(わが喜びと天国へと至る、)まっすぐな道なのである。
また、彼(シャイターン*)はあなた方の内、多くの創造物を迷わせた¹。一体、あなた方は弁えていなかったのか?
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1 シャイターン*が人類を迷わせることとなった経緯(いきさつ)については、高壁章11-18、アル=ヒジュル章28-42、夜の旅章61-65、サード章71-85を参照。
これが、あなた方が(現世で)約束されていた地獄である。
あなた方は今日、自分たちが不信仰であったことゆえに、そこに入って炙られよ。
今日われら*は、彼ら(シルク*の徒)の口を封じる。そして彼らが稼いでいたもの(罪)については、彼らの手がわれらに話し、その足が証言するのである。¹
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1 食卓章109、高壁章8、夜の旅章97の各訳注、および御光章24も参照。
また、もしわれら*が望めば、彼らの眼を消すことも出来るのだ。そうなれば彼らは道を競い合うが、どうして彼らが(道を)見ることが出来るだろうか?¹
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1 このアーヤ*の意味には、「視力がなくなることのたとえ」「信仰における迷いのたとえ」「復活の日*、地獄の上にかけられた橋の話。そこを超えられる者は、天国の民しかない」といった解釈がある(アル=クルトゥビー15:49-50参照)。
また、もしわれら*が望めば、彼ら(の創造)をその場で変異させてしまうことも出来る。そうなれば彼らは進むことも出来なければ、戻れもしない。¹
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1 このアーヤ*の意味には、「石などの物質や、動物などに変異させ、思うように動けなくさせる」「復活の日*のこと(アーヤ*66の訳注を参照)」といった解釈がある(前掲書15:50参照)。
また、われら*が長生きさせる者があれば、われら*はその創造を逆転させる¹。一体、彼らは弁えないのか?
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1 高齢になると、幼少期のように、知的・身体的に弱体化することを表す(ムヤッサル444頁参照)。
われら*は彼(預言者*ムハンマド*)に詩を教えたりはしなかったし、それは彼に相応しくないこと。それは教訓と、解明する¹クルアーン*に外ならないのだ。
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1 「解明する」については、ユースフ*章1の訳注を参照。
(それは)彼が(心の)生きている者¹に警告し、不信仰者*たちに御言葉が確定する²ためのものなのである。
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1 心が生き、目覚めている者こそが、クルアーン*によって清められ、その知識と行いを深める者である。それはちょうど、良質の土地に雨が降る様子に似ている(アッ=サァディー698頁参照)。高壁章58とその訳注も参照。 2 この「御言葉」は、懲罰のこと。クルアーン*という明白な根拠ゆえ、彼らは自分たちが不信仰であったことに関し、言い逃れできなくなる(ムヤッサル444頁参照)。
そして彼らは、われら*が彼らのために、われら*の手がなしたものである家畜を創造したのを見なかったのか?彼らはそれらの所有者なのである。
そしてわれら*は、それら(家畜)を彼らのために仕えさせた。その内には彼らの乗り物があり、また彼らはそこから食べるのである。
また、そこ(家畜)には彼らにとっての(別の)利益¹と飲み物²もある。一体、彼らは感謝し(て、アッラー*のみを崇拝*し)ないのか?
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1 具体的な利益の例については、蜜蜂章5-8、80も参照。 2 つまり、乳のこと(ムヤッサル445頁参照)。蜜蜂章66も参照。
彼ら(シルク*の徒)は、アッラー*をよそに(崇める)神々¹を選んだ。自分たちが(それらによって、アッラー*の懲罰から)助けられるように、と。
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1 「神々」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
彼ら(それらの神々)は、彼ら(その崇拝者たち)を助けることなど出来ない。彼らは彼らのために、立ち会わされた兵隊であるというのに¹。
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1 この二つの「彼ら」は、前者がシルク*の徒、後者がその神々という説と、その逆という説がある。前者の説の場合、現世において、シルク*の徒がそれらの神々の兵隊的な存在であることを、後者の説の場合、それらの神々が彼らと共に地獄に入ることを意味する(アル=クルトゥビー15:57参照)。
ならば(使徒*よ)、彼らの言葉¹に悲しんではならない。実にわれら*は彼らが秘密にしていることも、露わにしていることも知っているのだから。
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1 アッラー*への不信仰、使徒*の噓つき呼ばわり、彼への嘲笑などに関する言葉(ムヤッサル445頁参照)。
一体、(復活を否定する)人間は、われら*が彼を一滴の精液から創った¹のを見なかったのか?なのにどうであろうか、彼はあからさまな反論者である²。
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1 人間の創造の変遷については、巡礼*章5、信仰者たち章14とその訳注を参照。 2 蜜蜂章4の訳注も参照。
そして彼は自分自身の創造を忘れて、われら*に対して(許されない)譬え¹を挙げた。彼は言ったのだ。「誰が、朽ち果てた骨に生を与えるというのか?」
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1 創造主の力を、創造物の力と同様のものとして推測したことを表す(ムヤッサル445頁参照)。
言ってやれ。「それを最初にお創りになったお方が、それに生を与えられる。かれは、全ての創造についてご存知のお方」。
(かれは)あなた方のために(湿った)緑樹から、火を生じさせられるお方¹。そしてどうであろう、あなた方はそこから火を起こすのである。
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1 つまり、ある物から全く反対の物を創造することが可能なお方は、死人に生を与え、蘇(よみがえ)らせることも可能である(前掲書、同頁参照)。
一体、諸天と大地をお創りになったお方は、彼らと同様のものを(再び)お創りになることが出来るお方ではないか?いや、(かれにはお出来である、)そしてかれは創造主、全知者であられるのだ。
本当にかれのご命令というものは、かれが一事をお望みになった時、それに「あれ」と仰せられるだけで、それは存在するのである。
ならば、称え*あれ。その御手にこそ、全てのことの絶対なる王権が属するお方に。そしてかれの御許にこそ、あなた方は戻らされるのである。
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