ترجمة سورة الشعراء

الترجمة اليابانية - سعيد ساتو
ترجمة معاني سورة الشعراء باللغة اليابانية من كتاب الترجمة اليابانية - سعيد ساتو .

ター・スィーン・ミーム¹。
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1 この文字群については、頻出名・用語解説の「クルアーン*の冒頭に現れる文字群*」を参照。
それは、解明する啓典¹の御徴(アーヤ*)である。
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1 「解明する啓典」については、ユースフ*章1の訳注を参照。
(使徒*よ、)彼らが信仰者とならないがゆえに、あなたは(悲しみで)身を切り裂く思いであろう。
もしわれら*が望めば、われら*は天から彼らの上に御徴¹を下し、彼らの首²はそれに屈服するようになるのだから。³
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1 この「御徴」は、彼ら不信仰者*が信仰せざるを得なくなるような奇跡のこと(ムヤッサル367頁参照)。 2 屈服の様子が如実に現れる箇所として、「首」という表現が用いられている。一説には「首領たち」または「集団」という意味(イブン・アーシュール19:96-97)。 3 しかしアッラー*は、このようにはされなかった。というのも無理強いされた信仰は、有益なものではないからである(ムヤッサル367頁参照)。家畜章158、ユーヌス*章99とその訳注も参照。
また、慈悲あまねき*お方(アッラー*)から彼らのもとに新たな教訓がやって来ても、彼らは決まってそれに背を向けたものだった。
彼らは確かに、(クルアーン*を)嘘よばわりしたのだから。ならば、直に彼らのもとに、彼らが嘲笑していたもの(懲罰)の知らせが訪れよう。
一体、彼らは大地を見ないのか?われら*がそこで、どれだけ多くのあらゆる貴い種類のもの(植物)を、生育させたかを?
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
そして本当にあなたの主*、かれこそは威力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
あなたの主*がムーサー*に対し、(こう)呼びかけられた時のこと(を思い起こさせよ)。「不正*者である民のもとへ行け。
フィルアウン*の民のもとへ。一体彼らは、(アッラー*の懲罰を)畏れないのか?」
彼(ムーサー*)は、申し上げた。「我が主*よ、本当に私は、彼らが私を嘘つき呼ばわりするのが怖いのです。
また、私の胸は(苦悩で)狭まり¹、私の舌は滑らかに動いてくれません²。ならば(啓示と共に、ジブリール*を)、ハールーン*にお遣わし下さい³。
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1 「胸を広げる」という表現の反対の意味。詳しくは、ター・ハー章25参照。 2 ター・ハー章27とその訳注、金の装飾章52も参照。 3 このアーヤ*の背景に関しては、ター・ハー章27-32の訳注、物語章33-35を参照。
私には、彼らに対する罪(という負い目)があり¹、彼らが私のことを殺すのが怖いのです」。
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1 あるコプト人を殺してしまったことを指す(ムヤッサル367頁参照)。物語章15-17参照。
かれ(アッラー*)は仰せられた。「断じて(、彼らはあなたを殺さ)ない。そして(あなた方二人よ)、われら*の御徴¹と共に行くのだ。本当にわれら*は、あなた方と共にあり、聞く者²となるから。
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1 この「御徴」に関しては、雌牛章92の「明証」についての訳注を参照。 2 知識と守護と援助によって、共に聞く者となるということ(ムヤッサル367頁参照)。ター・ハー章46も参照。
そしてフィルアウン*のもとへ赴き、言うのだ。『本当に私たちは、全創造物の主*(から)の使徒*なのです。
私たちと共に(行くために)、イスラーイールの子ら*を自由にして下さい』」。¹
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1 高壁章105とその訳注も参照。尚、このアーヤ*と次のアーヤ*の間には、二人がフィルアウン*のもとへ行き、アッラー*のお言葉を伝えたというくだりが省略されている(アッ=タバリー8:6193参照)。
彼(フィルアウン*)は言った、「私たちは、幼少のあなた(ムーサー*)を私たちのもとで育ててやり、あなたは私たちのもとで、あなたの人生の何年かを過ごしたのではなかったか?¹
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1 この背景にあることについては、ター・ハー章38-40、物語章7-13を参照。
またあなたは、あなたがやった、あなたの行い¹をしでかした。あなたは、恩知らずな者²たちの類いなのだ」。
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1 この「行い」については、アーヤ14とその訳注を参照。 2 フィルアウン*の彼に対する恩を蔑(ないがし)ろ にし、彼の神性を否定する者のこと(ムヤッサル367頁参照)。アーヤ*29、物語章38、至高者章24にもあるように、フィルアウン*は神を自称していた。
彼(ムーサー*)は、言った。「私は、自分が(使徒*としての使命を授かる前の)迷い人であった時に、それをやってしまったのです。
それで私は、(自分が殺されるのではないかと)あなた方を怖れた時、あなた方から逃げました。そして我が主*は私に英知¹をお恵みになり、私を使徒*の一人とされたのです。²
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1 この「英知」は、知識と預言者*性であるとされる(ムヤッサル368頁参照)。 2 この間の出来事は、ター・ハー章10-36、物語章20-30に詳しい。
そしてそれが、あなたが私に着せている恩なのですかーーあなたが、イスラーイールの子ら*を隷従させたというーー?」。¹
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1 これは一説に、そもそもフィルアウン*によるイスラーイールの子ら*への抑圧がなければ、幼いムーサー*が彼らのもとで育てられる必要はなかったのだ、という非難の意味(アル=バガウィー3:465参照)。当時の状況に関する詳細については、雌牛章49とその訳注を参照。
彼(フィルアウン)は言った。「全創造物の主とは、何なのかね?」
彼(ムーサー*)は、言った。「(それは)諸天と大地、その間にある全てのものの主*です。もしあなた方が、確信する者であるならば(信じて下さい)」。
彼(フィルアウン*)は、周りの者たちに言った。「おい、あなた方は、(この突拍子もないことを)聞いているのか?」¹
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1 フィルアウン*は神を自称していた(ムヤッサル368頁参照)。アーヤ*19の訳注も参照。
彼(ムーサー*)は、言った。「(アッラー*は、)あなた方の主*と、あなた方の先代の先祖の主です」。¹
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1 フィルアウン*の先祖も、他の者たちの先祖と同様、既に死んでしまっている。彼が他人と同じ人間なのに、どうして神とするなどということがあろうか、ということ(前掲書、同頁参照)。
彼(フィルアウン*)は言った。「本当に、あなた方に遣わされたあなた方の使徒*は、まさしく憑かれた者¹だ」。
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1 アル=ヒジュル章6「憑かれた者」の訳注も参照。
彼(ムーサー*)は、言った。「(アッラー*は)東と西、その間にある全てのものの主*。あなた方が分別するのであれば(、信仰するでしょうに)」。
彼(フィルアウン*)は言った。「もしも、あなたが私以外の神¹を設けるのなら、私は必ずや、あなたを囚人の一人にしてやるぞ」。
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1 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。物語章38、至高者章24にもあるように、フィルアウン*は神を自称していた。
彼(ムーサー*)は、言った。「もし、私があなたに明白なもの¹を披露して差し上げたとしても(、私を投獄しますか)?」
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1 この「明白なもの」とは、彼の正直さを証明する決定的な証拠(ムヤッサル368頁参照)。
彼(フィルアウン*)は言った。「ならば、それを披露してみよ。もしあなたが正直者の類いならば、だが」。
彼(ムーサー*)は、自分の杖を投げた。するとどうしたことか、それは紛れもない一匹の大蛇となった。
また、彼が自分の手を(懐に入れてから)出すと、どうだろう、それは観衆の前に白くなって現れた。
彼(フィルアウン*)は、その周りの有力者たちに言った。「本当にこれはまさしく、習熟した魔術師だぞ。
(彼は)その魔術で、あなた方をあなた方の地から追い出したいのだ。では、あなた方は、何を命じるか?」
彼らは言った。「彼とその兄(ハールーン*)のことは後回しにされて、(ムーサー*に対抗するための魔術師たちを)召集する者たち(兵隊)を、町々にお遣わし下さい。
そうすれば、彼らはあなたのもとに、あらゆる習熟した腕の立つ魔術師を参上させることでしょう」。
そして、定められた日のある時刻に、魔術師たちは集められた。¹
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1 この日時については、ター・ハー章59とその訳注を参照。また、フィルアウン*が魔術師たちを集結させ、ムーサー*と魔術師たちに決戦させた情景については、高壁章109-126、ユーヌス*章79-82、ター・ハー章57-73も参照。
そして人々には、(こう)言われた。「あなた方は、集合するのか?」¹
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1 これは、人々に早く集まることを促す、アラビア語的表現(アル=バイダーウィー4:237参照)。
(人々は言った。)「私たちは、魔術師たちに従おう。彼らこそが勝利者となったならば」。
そして魔術師たちはやって来ると、フィルアウン*に言った。「本当に私たちには、ご褒美がありますでしょうか?もし、私たちが(ムーサー*に)勝利したならば」。
彼(フィルアウン*)は言った。「あぁ。本当にあなた方は、そうしたら、きっと側近の仲間となろう」。
ムーサー*は彼らに言った。「あなた方が投げる物を、投げるがよい」。¹
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1 ムーサー*のこの言葉の前には、高壁章115、ユーヌス*章80、ター・ハー章65にあるような魔術師たちの言葉がある(アッ=タバリー8:6200参照)。
それで彼らは、「フィルアウン*の威信に誓って。本当に私たちこそは、勝利者だ」と言いながら、自分たちの縄と杖を投げた。¹
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1 するとそれらは人々の目に、這い回る大蛇となって見えた(ムヤッサル369頁参照)。高壁章116、ター・ハー章66も参照。
それでムーサー*は、自分の杖を投げた。するとどうであろう、それは(一匹の大蛇となって、)彼らがまやかすものを呑み込んでしまう。
そして魔術師たちは、(それが魔術ではなく、アッラー*の御徴であることを知り、)サジダ*しつつ崩れ落ちた。¹
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1 高壁章120の訳注を参照。
彼らは言った。「私たちは、全創造物の主*を信じました。
ムーサー*とハールーン*の主*を」。
彼(フィルアウン*)は言った「私があなた方に許可を出す前に、あなた方は(ムーサー*を)信じた。本当に彼はまさしく、あなた方に魔術を教えた、あなた方の親玉だからだ。ならば、あなた方はきっと(自分たちの失敗を)知ることになろう。私は必ずや、あなた方の手と足を交互に切り落とし、あなた方全員、磔にしてやろう」。
彼ら(魔術師たち)は言った。「全く差し障りはございません。実に私たちは、我らが主*の御許へと戻り行く身なのですから。
本当に私たちは、自分たちが信仰者の先駆けとなったことで、私たちの主*が私たちのために、私たちの過ちをお赦しになることを望んでいるのです」。
われら*はムーサー*に(こう)啓示した。「われら*の僕たち(イスラーイールの子ら*)を連れて夜に、(エジプトを)旅立つのだ。実にあなた方は、追われる身となるのだから」。¹
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1 高壁章127-135にもあるように、この啓示の前、ムーサー*はエジプトに長期滞在し、フィルアウン*とその民をアッラー*の教えへと招き続けている(イブン・カスィール6:142参照)。また、イスラーイールの子ら*がエジプトを脱出した時の描写(びょうしゃ)については、ユーヌス*章90-92、ター・ハー章77-78、煙霧章23-24も参照。
フィルアウン*は(彼らがエジプトを脱出したことを知ると)、(軍を)召集する者たち(兵隊)を町々に遣わした。
(フィルアウン*は言った。)「本当にこれらの者たち¹は、全くちっぽけな集団である。
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1 ムーサー*と、彼と共に脱出したイスラーイールの子ら*のこと(ムヤッサル369頁参照)。
本当に彼らは、まさに私たちを憤らせる¹者たち。
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1 彼らは、フィルアウン*の宗教に背き、彼の許可なしに国を出たことで、彼を憤らせた(前掲書、同頁参照)。
そして本当に私たちは、まさしく全員、警備万端なる者なのだ」。
われら*は、彼ら(フィルアウン*とその民)を果樹園と泉(の土地エジプト)から追い出した。
また、財宝(の宝庫)と、上等な居場所から。
(彼らの出征は、)そのような次第であった。そしてわれら*はそれら¹を、イスラーイールの子ら*に受け継がせたのだ。²
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1 「それら」とは、アーヤ*57-58で言及されているようなもの(アル=クルトゥビー13:105参照)。 2 高壁章137、物語章5-6も参照。
こうして彼ら(フィルアウン*とその軍勢)は、太陽が昇ると共に、彼ら(イスラーイールの子ら*)を追った。
二つの集団がお互いの姿を認めた時、ムーサー*の仲間たちは言った。「本当に我が主*は私と共にあるのであり、かれは私を(救いの道へと)お導き下さろう」。
彼(ムーサー*)は言った。「断じて(、追いつかれはし)ない。本当に我が主*は私と共にあるのであり、かれは私を(救いの道へと)お導き下さろう」。
われら*はムーサー*に、「あなたの杖で、海を叩け」と啓示した。(彼がそう)すると、それ(海)は割れ、全ての割れた部分は、大きな山のようになった。¹
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1 そこにはイスラーイールの子ら*の支族数である、十二本の道が出来、その間の海水は盛り上がって大きな山のようになったとされる。彼らはその乾いた道を、無事に渡って対岸に出た(アル=クルトゥビー13:107参照)。
そしてわれら*は、外の者たち(フィルアウン*とその軍勢)をそこ(海)へと近づけ(て、そこに入らせ)、
ムーサー*と、彼と共にあった者たちを全員救い出し、
それから外の者たち(フィルアウン*とその軍勢)を、(海を閉じて)溺れさせた。
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴¹がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
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1 この「御徴」とは、アッラー*の全能性を示す、驚くべき訓戒のこと(ムヤッサル370頁参照)。
そして本当にあなたの主*、かれこそは威力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
(使徒*よ)、イブラーヒーム*の知らせを、彼らに誦んで聞かせよ。
彼がその父親と民に、(こう)言った時のこと¹。「あなた方は何を崇めているのですか?」
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1 イブラーヒーム*とその父親、及びその民のやり取りについては、家畜章74-82、マルヤム*章42-48、預言者*たち章52-70、整列者章85-98、金の装飾章26-28も参照。
彼らは言った。「私たちは偶像を崇めており、それらに仕え続ける」。
彼(イブラーヒーム*)は言った。「一体それらは、あなた方が(それらに)祈る時、あなた方のことを聞いてくれるのですか?
それともそれらは、あなた方を益したり、あるいはあなた方を害したりするのですか?」
彼らは言った。「いや、私たちは私たちのご先祖様が、そのようにしているのを見出したのだ」。
彼(イブラーヒーム*)は言った。「それで一体、あなた方は(じっくりと)見てみたのですか?あなた方が崇めてきたものを)?
あなた方自身と、あなた方の先代のご先祖が(崇めてきたものを)?
本当にそれらは、私にとっての敵。全創造物の主*だけが違うのです。
(かれは)私をお創りになったお方で、かれが私を導いて下さります¹。
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1 現世と来世における利益へと導いて下さる、ということ(ムヤッサル370頁参照)。
また、かれは私に食べ物をお授けになり、私に飲み物を与えて下さるお方。
また、私が病気になった時には、かれが私を癒して下さいます。
また私を(現世で)死なせ、それから、(復活の日*に)私を生かして下さるお方。
また報いの日*には、我が過ちをお赦し下さることを、私が所望するお方」。
(イブラーヒーム*は、主*に祈って言った。)「我が主*よ、私に英知¹を授けて下さい。そして私に、正しい者*たちの仲間入りをさせて下さい。
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1 この「英知」は、知識と理解のこととされる(ムヤッサル370頁参照)。
また後代の者たちにおいて、私に対する(人々の、)素晴らしい(賛美の)言葉¹をお恵み下さい。
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1 この言葉については、マルヤム*章50の訳注を参照。
また私を、安寧の楽園を相続する¹者の一人として下さい。
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1 天国を「相続する」という表現については、マルヤム*章63の訳注を参照。
また、私の父をお赦し下さい¹。本当に彼は、迷った人々の一人だったのですから。
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1 マルヤム*章47「お赦しを乞いましょう」の訳注を参照。
そして彼らが蘇らされる日に、私を辱めないで下さい、
財産も子供も役に立たないその日に。
但し、健全な心¹と共にアッラー*の御許に参じた者は別ですが」。
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1 「健全な心」とは、シルク*、(信仰に対する)疑念、悪への志向、宗教の改新、罪などから無事であり、かつ真摯さ、知識、確信、善への志向、自分自身の意思・愛情・欲望がアッラー*への愛情に基づいているような心のこと(アッ=サァディー593頁参照)。
楽園は、敬虔*な者たちに近寄せられる。
また火獄は、逸脱者たち¹の前に露わにされる。
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1 この「逸脱者たち」とは、正しい導きから逸脱し、アッラー*が禁じられた物事に身をやつし、使徒*を嘘つき呼ばわりしていたような者たちのこと(ムヤッサル371頁参照)。
そして彼らには、(こう)言われる。「あなた方が崇めていたものは、どこなのか、
アッラー*をよそにして?一体彼らは、あなた方を(アッラー*の懲罰から)助けてくれるのか?それとも彼らは、自分自身を(そこから)救うというのか?」
彼らと逸脱者たち¹は、そこにい逆様に(何度も何度も)投げ集められる。
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1 ここでの「逸脱者たち」は、偶像やシャイターン*など、不信仰者*らがアッラー*をよそに崇めていたもののこととされる(アッ=タバリー8:6217参照)。
そしてイブリース*の軍勢も、全員。
彼らはそこで、(自分たちを迷わせた者たちと)言い争いながら、(こう)言う。
「アッラー*に誓って、本当に私たちは、まさに明らかな迷いの中にあった。
私たちがあなた方を、全創造物の主に並べて(崇拝*して)いた時。
私たちを迷わせたのは、罪悪者たち¹以外の何ものでもない。
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1 この「罪悪者たち」には、「シャイターン*」「彼らが従っていた者たち」などといった解釈がある(アル=クルトゥビー13:116参照)。
そして私たちには、いかなる執り成し手もなく¹、
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1 つまり天使*、預言者*、信仰者らの「執り成し手」のこと(前掲書、同頁参照)。「執り成し」については、、雌牛章48、ター・ハー章109とその訳注も参照。
近しい友人もいない。
もし私たちに(現世に)戻ることが出来、それで信仰者の仲間となれたら(、よかったのだが)」。¹
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1 同様のアーヤ*として、家畜章27-28、高壁章12、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、サジダ*章12、創成者章37、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
本当にそこ¹にはまさしく、(アッラーの唯一性*とシルク*の誤りを示す)御徴²がある。彼ら³の大半は信仰者ではなかったのだ。
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1 つまり、イブラーヒーム*にまつわる逸話のこと(ムヤッサル371頁参照)。 2 この「御徴」に関しては、アーヤ*67の訳注を参照。 3 この「彼ら」は、イブラーヒーム*の逸話を聞いた者たちのこと(前掲書、同頁参照)。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
ヌーフ*の民は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
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1 「遣わされた者(使徒*)」が複数形になっていることについては、識別章37の訳注を参照。
彼らの同胞であるヌーフ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
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1 ヌーフ*とその民に起こったことに関しては、高壁章59-64、フード*章25-48、信仰者たち章23-30、整列者章75-82、月章9-17、ヌーフ*章なども参照。
本当に私は、(啓示の伝達において)あなた方への誠実な使徒*である。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従え」。
彼ら(ヌーフ*の民)は、言った。「一体私たちが、あなたを信じるというのか?最底辺の者たちが、あなたに従っているというのに?」
彼(ヌーフ*)は言った。「彼らが行っていたことを私が知ったところで、何になるのか?
彼らの(行いや内心に対する)勘定は、我が主*のみに任されたもの。もし、あなた方が気付いてくれれば。
そして私は、信仰者たちを追いやる者ではない。
私は明白なる警告者でしかないのだ」。¹
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1 この内容の詳細については、フード*章27-31とその訳注を参照。
彼ら(ヌーフ*の民)は言った。「もしもあなたが(その宗教へ招くのを)止めなければ、ヌーフ*よ、必ずやあなたは(石で)打ち殺される¹者となろう」。
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1 「(石で)打ち殺される」については、フード*章91の訳注を参照。
彼(ヌーフ*)は言った。「我が主*よ、本当に我が民は、私を嘘つき呼ばわりしました。
ゆえに私と彼らの間に、裁決をお下しになり、私と、信仰者たちの内で私と共にある者を救って下さい」。
それでわれら*は彼と、彼と共にある者を満載された船で救った。
それから(ヌーフ*らを救った)後、(信仰を拒んだ)残りの者たちを溺れさせた。
本当にそこにはまさしく、御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
アード*は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
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1 「遣わされた者(使徒*)」が複数形になっていることについては、識別章37の訳注を参照。
彼らの同胞であるフード*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
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1 フード*とその民に起こったことについては、高壁章65-72、フード*章50-60、詳細にされた章13-16、砂丘章21-26、月章18-22、真実章1-6、暁章6-14なども参照。
本当に私は、(啓示の伝達において)あなた方への誠実な使徒*である。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
一体、あなた方は徒らに、あらゆる高台に塔を建てる¹のか?
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1 アード*の民は、通行人を見下ろして馬鹿にするために、そのようなことをしていたという(アル=バガウィー3:474参照)。また一説には、自分たちの強大さを誇示するため、必要もないのに無意味に高い建築物を建てていた(イブン・カスィール6:152参照)。
また、自分たちがあたかも永遠に生きるかのように、城郭¹を造るのか?
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1 一説には、「城郭」ではなく、貯水池(アッ=タバリー8:6224参照)。
そしてmあなた方が(誰かを)制圧する時には、暴虐的に制圧するのだ。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従え。
そしてあなた方に、あなた方が知っているもの(である各種の恩恵)を供給し給うたお方を畏れ*よ。
あなた方に、家畜と子供を供給し給い、
また果樹園と泉を(供給し給うたお方を)。
本当に私はあなた方に、偉大なる日の懲罰を怖れているのだ」。
彼らは言った。「あなたが訓戒しようと、訓戒者の類いではなかろうと、私たちには同じこと。
これは昔の人々の習いに過ぎず、¹
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1 つまり、ある期間を生きては死に、その後には復活も清算もないという「習い」のこと(アル=バガウィー3:475参照)。
私たちは、(たとえ蘇らされたとしても、)罰される身などではないのだから」。
こうして彼らは、彼(フード*)を嘘つき呼ばわりし、われら*は彼らを滅ぼした。本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
サムード*は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
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1 「遣わされた者(使徒*)」が複数形になっていることについては、識別章37の訳注を参照。
彼らの同胞であるサーリフ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
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1 サーリフ*とその民に起こったことについては、高壁章73-77、フード*章61-66、アル=ヒジュル章80-84、蟻章45-53、月章23-32、太陽章11-15なども参照。
本当に私は、(啓示の伝達において)あなた方への誠実な使徒*である。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
一体あなた方は、ここにそのまま安泰な状態¹で放っておかれるというのか?
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1 つまり、「この現世に安住しつつ、恩恵を享受し、その喪失(そうしつ)や懲罰、死などを免れた状態」のこと(ムヤッサル373頁参照)。
果樹園と泉の中で、
そして農作物と、その莢(から出た果実)が熟れたナツメヤシの中で?
またあなた方は器用に¹、山々をくり貫いて家としている。
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1 外にも「驕(おご)り高ぶって」「活き活きとして」などといった解釈がある(アッ=タバリー8:6229-6300参照)。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、(罪に)度を越した者たち¹の命令に従うのではない。
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1 これは一説に、蟻章48以降に登場する九人の男達を指す(アッ=サァディー596頁参照 )。
地上で腐敗*を働き、正しいことをしない者たち(の命令)に」。
彼ら(サムード*)は言った。「実にあなたは、ひどい魔術にかかった者である。
あなたは、私たちと同様の一人の人間でしかない。ならば、御徴¹を持って来い。もし、あなたが本当のことを言っているのならば、だが」。
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1 この「御徴」は、サーリフ*が主張することの正しさを示す証拠、という意味(ムヤッサル373頁参照)。
彼(サーリフ*)は言った。「これは、(アッラー*が岩山から出して下さった)雌ラクダである。それには水(の割り当て)があり、あなた方にも決められた日の水(の割り当て)がある。¹
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1 この逸話については、高壁章73-77とその訳注、フード*章64-68、月章27-29、太陽章13-14も参照。
また、それに危害を加えることで、偉大なる日の懲罰があなた方に襲いかかるようなことになってはならない。
こうして彼らは、その(雌ラクダの)腱を切り¹、後悔する者となった。
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1 雌ラクダを屠ることになった経緯(いきさつ)、「腱を切る」の意味については高壁章77の訳注を参照。
そして懲罰¹が、彼らを襲った。本当にそこにはまさしく、御徴²がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
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1 サムード*に下された懲罰の詳細については、頻出名・用語解説の「サムード*」の項を参照。 2 この「御徴」に関しては、アーヤ*67の訳注を参照。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
ルート*の民は、遣わされた者(使徒*)たち¹を、嘘つき呼ばわりした。
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1 「遣わされた者(使徒*)」が複数形になっていることについては、識別章37の訳注を参照。
彼らの同胞であるルート*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
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1 彼とその民の間に起こった話については、高壁章80-84、フード*章77-83、アル=ヒジュル章61-77、蟻章54-58、蜘蛛章28-35、月章33-40も参照。
本当に私は、(啓示の伝達において)あなた方への誠実な使徒*である。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
一体あなた方は、創造物(である人類)の内の男性に近寄る¹というのか?
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1 つまり男色のこと(ムヤッサル374頁参照)。
あなた方の主*があなた方のためにお創りになった、自分たちの妻を放ったらかしにして?いや、あなた方は(アッラー*の法の)違反者である民である」。
彼ら(ルート*の民)は言った。「もしもあなたが(私たちへの批判を)止めないのなら、ルート*よ、あなたは必ずや(町¹から)追放される者となろう」。
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1 この町については、フード*章81「町」の訳注を参照。
彼(ルート*)は言った。「本当に私は、あなた方の行いを嫌悪する者の一人である。
我が主*よ、私と私の家族を、彼らが行っていること(と、それゆえの懲罰)からお救い下さい」。
こうしてわれら*は、彼とその家族を皆救った。
但し、残っ(て滅ぼされ)た者たちの一人だった老女¹だけは、別だったが。
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1 この「老女」は、不信仰者*であったルート*の妻のこと(ムヤッサル374頁参照)。
それからわれら*は、外の者たち(不信仰者*たち)を全滅させた。
そして彼らの上に、(石の)大雨を降らせた。警告を受けていた者たち(へ)の雨は、何と忌まわしかったことか。
本当にそこにはまさしく、御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
藪の仲間たち¹は、遣わされた者(使徒*)たち²を、嘘つき呼ばわりした。
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1 「藪の仲間たち」については、アル=ヒジュル章78の訳注を参照。また一説によれば、これはシュアイブの民であるマドゥヤン*ではなく、別の民のこと。これ以前に言及された預言者*たち同様、シュアイブ*に「彼らの同胞である」という形容がないのは、そのためであるという(イブン・カスィール6:159-160参照)。 2 「遣わされた者(使徒*)」が複数形になっていることについては、識別章37の訳注を参照。
シュアイブ*が、彼らに(こう)言った時のこと¹。「一体あなた方は、(アッラー*を)畏れ*ないのか?
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1 シュアイブ*とその民に起こったことについては、高壁章85-93、フード*章84-95、蜘蛛章36-37も参照。
本当に私は、(啓示の伝達において)あなた方への誠実な使徒*である。
ならばアッラー*を畏れ*、私に従うのだ。
そして、私はそれ(啓示の伝達)ゆえに、あなた方にいかなる見返りも要求してはいない。私の見返りは、全創造物の主*から以外にはないのだから。
(量る時には)升¹を全うし、(他人の権利を奪うべく)減らす者となってはならない。
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1 「升」については、家畜章152の訳注を参照。
また、正しい秤で量るのだ。
また、人々に対し、彼らのもの(権利)を損ねたり、腐敗*を働く者となって、地上で退廃を広めたりしてはならない。
そして、あなた方と昔の人々の集団を創られたお方を畏れ*よ」。
彼らは言った。「(シュアイブよ、)あなたは、ひどい魔術にかかった者の一人に過ぎない。
そしてあなたは、私たちと同様の一人の人間に過ぎないし、本当に私たちはあなたが、まさしく噓つきの類いだと思う。
ならば、私たちに天の破片を下す¹がよい。もしあなたが、本当のことを言っているのならば」。
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1 夜の旅章92と、その訳注も参照。
彼(シュアイブ*)は言った。「我が主*が、あなた方の行っていることを最もよくご存知である」。¹
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1 つまり、アッラー*こそが懲罰を下されるお方であり、預言者*の使命は啓示の伝達と助言を全(まっと)うすることでしかない(アッ=サァディー597頁参照)。
こうして彼らは彼を嘘つき呼ばわりし、暗雲の日の懲罰¹が彼らを襲った。本当にそれは、偉大なる日の懲罰であった。
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1 一説によれば、七日間の酷暑(こくしょ)が彼らを襲った後、雲が現れた。彼らは涼むためにその下に集まったが、そこで雲から炎が下がり、大地を激震から捕らえた(高壁章91参照)。それから轟(とどろ)く一声が鳴り響き(フード*章94参照)、彼らは全滅してしまった(イブン・カスィール6:160-161参照)。
本当にそこにはまさしく、(アッラー*の御力を示す)御徴がある。彼らの大半は信仰者ではなかったのだ。
そして本当にあなたの主*、かれこそは偉力ならびない*お方、慈愛深い*お方であられる。
実にそれ¹はまさしく、全創造物の主*から下されたもの。
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1 これら預言者*たちとその民の話が言及されたクルアーン*のこと(ムヤッサル375頁参照)。
(啓示の伝達を)託された魂¹が、それを携えて降臨したのである。
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1 この「魂」とはジブリール*のこと(前掲書、同頁参照)。「魂」と形容されていることについては、マルヤム*章17「われら*の魂」の訳注も参照。
(使徒*よ、)あなたが警告者の一人となるべく、あなたの心へと、
明白なるアラビアの言葉によって。
また、本当にそれ(クルアーン*)は、まさに先人たちの書巻(啓典)の中に(言及されて)あったのだ。
一体、イスラーイールの子ら*の学者たちがそれを知っていること¹が、彼らにとって(あなたの使徒*性とクルアーン*の正当性)の御徴とはならなかったのか?
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1 マッカ*の不信仰者*たちにとって啓典の民*は、宗教の諸事について質問することのできる、知識が豊富な学者たちであった。イスラーム*に改宗したかどうかは別にして、そのような者たちが、預言者*ムハンマド*の到来を知り、その特徴を知っていたことは、彼らにとって重要な意味をなした(アル=クルトゥビー13:138-139参照)。砂丘章10とその訳注も参照。
また、もしわれら*がそれ(クルアーン*)を、ある異邦人¹たちに下し、
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1 ここでの「異邦人」は原語では「アァジャミー」で、厳密には、たとえ血統的にはアラブ人であっても、アラビア語が上手く話せない者のこと(アル=バガウィー3:479参照)。
(その者が)彼ら¹にそれを誦んで(聞かせて)も、彼らはそれを信じる者とはならなかったであろう。
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1 クライシュ族*の不信仰者*たちのこと(ムヤッサル375頁参照)。
同様に、われら*はそれ¹を、罪悪者たちの心の中にもを差し入れた。
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1 つまり、クルアーン*を否定すること。そしてそれは、彼ら自身の不正*と、否認のせいである(前掲書、同頁参照)。
彼らは、痛ましい懲罰を目にするまで、それを信じないのである。
そして彼らが気付かない内に、彼らのもとにそれ(懲罰)が突然到来して、
(こう)言うことになる(時まで、信じないのだ)。「一体私たちは、猶予される身なのか?」¹
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1 いざ復活の日*(あるいは懲罰や死)が到来すると、彼らは現世での猶予を求めたり、自分たちを現世に返してくれることを頼んだりする。だが、もちろんそれは叶(かな)わない。家畜章27-28、高壁章12、イブラーヒーム*章44、信仰者たち章99-100、アッ=サジダ*章12、創成者*章37、赦し深いお方章11-12、相談章44、偽信者*たち章10-11も参照。
一体彼らは、われら*の懲罰を性急に求める¹のか?
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1 関連するアーヤ*として、家畜章57-58、戦利品*章32、ユーヌス*章50、フード*章8、雷鳴章6、夜の旅章92、巡礼*章47、蜘蛛章53-54、サード章16、相談章18、階段章1-2なども参照。
(使徒*よ、)言ってみよ。もし、われら*が彼らを(罰さずに)何年も楽しませておき、
それから彼らのもとに、彼らが警告されていたもの(懲罰)が訪れたとしたら、
彼らが楽しまされていたものが、彼らの役に立つことがあるものか?と。
われら*は警告者たち(を遣わすこと)なしには、いかなる町も滅ぼすことがなかったのだ。¹
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1 アッラー*は使徒*を遣わして警告することなく、人々を滅ぼされることがない。関連するアーヤ*として、婦人章165、家畜章131、155-157、夜の旅章15とその訳注、ター・ハー章134、創成者*章24も参照。
教訓のため(の警告者を)。そしてわれら*はもとより、不正*者ではない。
また、シャイターン*たちがそれ(クルアーン*)を、(ムハンマド*に)下したのではない。
そしてそれは彼らにそぐわないことであり、出来もしないのだ。
本当に彼らは、(天からクルアーン*を)聞くことから、まさに遠ざけられている者たちなのだから。¹
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1 アル=ヒジュル章17-18とその訳注、整列者章6-10、王権章5、ジン*章8-9も参照。
ならば、あなた¹は、アッラー*と共に外の神²に祈り、それゆえに罰される者となってはならない。
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1 この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。 2 「神」に関しては、雌牛章133の訳注を参照。
また(使徒*よ)、一番近い親族に警告せよ。¹
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1 縒り合わされた章1の訳注も参照。尚このアーヤ*が、彼の近親者やアラブ人以外の者に対しての警告を否定しているわけではない。家畜章19、高壁章158とその訳注、識別章1、サバア章28なども参照(イブン・カスィール6:166参照)。
そして信仰者たちの内、あなたに従った者に、あなたの翼を下ろしてやれ¹。
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1 「翼を下ろす」という表現については、アル=ヒジュル章88の訳注を参照。
そして、もし彼ら(シルク*の徒)があなたに逆らうのであれば、言うのだ。「本当に私は、あなた方が行っていること¹から無縁である」。
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1 つまりシルク*や、迷妄(めいもう)のこと(ムヤッサル376頁参照)。
また、偉力ならびない*お方、慈悲深い*お方にこそ、全てを委ねる*のだ、
あなたが(一人礼拝に)立つ時、あなたをご覧になるお方に(全てを委ねよ)。
また、サジダ*する者たちの中での,あなたの(礼拝の)動作を(をご覧になるお方に)。
本当にかれこそは、よくお聞きになるお方、全知者であられるのだから。
(人々よ、) シャイターン*どもが誰に下るのかを、われがあなた方に教えようか?
彼らは大嘘つきで罪に溺れた、あらゆる者¹に下るのだ。
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1 これは、占い師、あるいはそれと同様の放逸な者たちのこと(前掲書、同頁参照)。
彼ら(シャイターン*)は(天界に)聞き耳を立てる。そして、彼らの大半は嘘つきなのだ。¹
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1 シャイターン*は天界から盗み聞きしたことを、占い師たちに伝える。但し占い師は一つ正しいことを言ったとしても、そこに百の嘘を混ぜるのが、その常である(ムヤッサル376頁参照)。アル=ヒジュル章17-18とその訳注、整列者章6-10、王権章5、ジン*章8-9も参照。
詩人たち¹はといえば、彼らに従うのは、逸脱者たち²である。
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1 解釈学者らによれば、これは不信仰者*で、かつ預言者*ムハンマド*とムスリム*のことを風刺(ふうし)していた「詩人たち」のこと(アル=バガウィー3:484参照)。 2 正しい導きから逸脱し、誤った道へと進む者たちのこと(アッ=サアディ―599頁参照)。
一体(使徒*よ,)あなたは見なかったのか?彼らがあらゆる谷で右往左往している¹のを?。
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1 つまり、彼らは詩によって真理や正直さを求めず、何かを貶(けな)した後に褒めそやしたかと思えば、その逆のことをしたりする(アッ=ラーズィー8:538参照)。また彼らは大抵、事実とは反する空想の世界にあり、その言葉の大半は、女性、恋愛、嘘の誓い、名誉を貶(おとし)めること、血筋の卑下(ひげ)、嘘の約束、根拠のない思い上がり、それに値しない者への讃美といったことと、密接に結びついている(アル=バイダ―ウィー4:256参照)。
そして彼らが、自分たちがやりもしないことを言うのを?
但し、信仰して正しい行い*を行い、アッラー*をよく唱念し、(イスラーム*が不信仰者*の詩人らの風刺によって)不正*を受けた後、(イスラーム*の勝利を)援助した者たち¹は別である。そして不正*を働いた者たち²は、彼らがいかなる戻り場所に戻ることになるか、やがて知ることになろう。
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1 これはハッサーン・ブン・サービトなど、不信仰者*を風刺し、預言者*とその教友*たちを弁護したムスリム*詩人たちのこと(アル=バガウィー3:485参照)。 2 シルク*やアッラー*への不服従によって、自らに不正*を働き、他人の権利を侵すことで、他人に対しても不正*を働いていた者たちのこと(ムヤッサル376頁参照)。
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