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1 最初の啓示(凝血章の冒頭)が下った後、しばらく啓示は途絶(とだ)えた。そのような中、預言者*がヒラー洞窟の近くを歩いている時、ジブリール*が本来の巨大な姿で天に現れた。彼は恐怖に襲われて妻ハディージャのもとに戻り、「私を(衣で)包んでくれ」と言った。このアーヤ*は、この時に下ったものとされる(アル=ブハーリー4922、イブン・カスィール8:261ー262参照)。
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1 衣服の汚れだけでなく、あらゆる行いを、悪、見せかけ、偽善、自惚(うぬぼ)れ、高慢さ、不注意など、それを台無しにしてしまう、あるいは不完全なものとしてしまうような、あらゆる要素から「清める」こと(アッ=サアディー895頁参照)。
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1 「偶像(ルジュズ)」には、「罪」「懲罰(の原因となるような全ての行為)」といった解釈もある(アル=クルトゥビー19:67参照)。
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1 「角笛」については、家畜章73の訳注を参照。ここでの角笛は、一回目のもの、あるいは二回目のもの、という説がある(アル=クルトゥビー19:70参照)。
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1 これには、「来世でも同様の恩恵を得ること」という解釈もある(アッ=サアディー896頁参照)。
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1 この「御徴」は、啓典や使徒といった、創造物に対するアッラー*からの論拠(ムヤッサル575頁参照)。
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1 アーヤ*11から取り上げられている者は、一説にマッカ*の不信仰者*たちの長の一人であった、アル=ワリード・ブン・アル=ムギーラ*のこととされる。しかし真理に対して頑迷であり、それを放棄(ほうき)した者には、彼と同様の罰が待ち受けている(前掲書、同頁参照)。
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1 家畜章105「あなたは学習したのだ」の訳注も参照。
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1 「焦炎(サカル)」は「溶かす、焼く」 という意味から派生した語で、地獄の別称。一説には、地獄の第六層のこと(アル=クルトゥビー19:77参照)。
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1 一説には、「(焼き尽くしたまま)放っておきもしない」という意味。つまり、新しく創造されては焼き尽くされる、という苦しみをずっと味わい続ける(前掲書、同頁参照)。
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1 これは、地獄の天使*ザバーニヤのこと(ムヤッサル576頁参照)。凝血章18とその訳注も参照。
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1 一説にアブー・ジャハル*は、地獄の番人の数が十九人と聞き、その数の少なさを嘲笑(ちょうしょう)した(アル=バガウィー5:178参照)。 2 啓典の民*は、預言者*を試す目的で、地獄の番人の数を尋ねたことがあった。そしてこの「十九人」という数は、彼らの知識と一致するものだったのだという(イブン・カスィール8:268-269参照)。 3 つまりイスラーム*に疑念を抱く者や、偽信者*のこと(アッ=サアディー896頁参照)。 4 「それ」が何を指すかについては、「地獄」「現世の火」「地獄の番人の数」「軍勢」といった諸説がある(アル=クルトゥビー19:83参照)。
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1 アーヤ*32-34における、アッラー*による誓いについては、整列者章1の訳注を参照。
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1 この表現については、山章21の訳注を参照。
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1 「右側の徒」については、出来事章9の訳注を参照。
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1 「焦炎」については、アーヤ*26の訳注を参照。 2 天国の住人たちは、地獄の民の様子を目にし、話しかけることが出来るとされる(アッ=サアディー897頁参照)。整列者章54以降も参照。
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1 「確然たるもの」については、アル=ヒジュル章99の訳注を参照。
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1 復活の日*の「執り成し」については、雌牛章48、マルヤム*章87、ター・ハー章109とその訳注を参照。
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1 一説にはライオンではなく、「射手」のこと(イブン・カスィール8:273参照)。
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1 同様のアーヤ*として、家畜章7、124、夜の旅章93も参照(アル=カースィミー16:5985参照)。
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1 人間は自由意志を有するが、それはあくまでアッラー*のご意見に付随(ふずい)するものである(アッ=サアディー898頁参照)。